デジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA」とは?
ピクスタってどんな会社? をご紹介する事業紹介シリーズ。
第一弾は、ピクスタの創業事業「PIXTA」です。
PIXTAって何? という方も、使ったことあるよ!という方も(ありがとうございます)、生成AIが出てきたしオワコンでしょ? と思っているかもしれない方もぜひ、“本当のこと”を知ってほしい。
「ストックコンテンツ販売事業」は、様々な才能と出会える宝箱のような世界。
その真髄をご紹介いたします!
デジタル素材=ストックコンテンツとは
ストックコンテンツとは、さまざまな用途に使用されることを前提にあらかじめ用意されたコンテンツのことです。
写真素材は「ストックフォト」と呼ばれています。PIXTAでは、写真の他に、イラスト、動画、音楽素材も扱っていることから、総称してストックコンテンツ=デジタル素材と呼称しています。
PIXTAは、そのデジタル素材をWebサイト上で販売するマーケットプレイスです。
どういう需要?
デジタル素材は、主にクリエイティブ制作に必要とされています。
様々な企業・サービス・施設などのWebサイトやパンフレット、販促物や広告を制作する際に使用されます。
また、プレゼン提案資料や、講演会やセミナーのスライド資料で挿絵的に使用されたり、出版物やテレビ番組でもよくご活用いただいています。
画像や動画などの用意は大変です。
たとえば、真冬に「桜の写真がほしい」と思っても日本で咲いている地域はありません。
「家族団らんの様子の写真がほしい」と思ったら、被写体になってくれる人を探して、肖像権使用の同意を得て、撮影場所とフォトグラファーを手配して、撮影スケジュールを組むことからしなければなりません。
そうなれば、労力も時間も費用もかかります。
だからといって、画像や動画を使わず、文字ばかりの情報ではスルーされてしまいがち。
画像があれば視認性も高く、イメージも伝わりやすくなります。
ただし、情報洪水の中で生きている私たちはすぐに見飽きてしまうので、常に目新しいビジュアルが必要です。
これを常にイチから自分たちで制作していては、時間もお金もいくらあっても足りません。
予め用意された「イメージに合う画像」があれば、問題はすべて解決します。
これが、デジタル素材の主な需要です。
制作に携わる方々からは、今もこんな嬉しいお言葉をいただいています。
生成AIで誰でもつくれる時代でも「必要」な理由
画像生成AIや動画生成AIが登場し、その技術進化のおかげでイメージに合う画像は誰でもつくれる時代になりました。
ストックコンテンツはもう不要なのでは……? と思われる方もいるでしょう。
たしかに、そういう日は遠からずやってくるかもしれません。
すでに「とりあえず、それっぽい画像が差し込めれば良い」という方は生成AIを使用しはじめていますし、制作の現場でも生成AI技術の応用や活用は進んでいます。
それでもストックコンテンツが不要にはなりません。
なぜなら、AIに指示するための「イメージの言語化」がとても難しいことだからです。
脳内に鮮明にイメージできていれば、つぶさに描写しテキストに起こせば画像生成は可能でしょう。
しかし、脳内イメージが鮮明であればあるほど生成された画像の「そうじゃない」部分を微調整していく作業はなかなか大変です。
逆に、まだ漠然としている場合は、キーワードをいくつか並べることしかできず、イメージを固めていきながらピンとくるものが生成されるまで、入力テキストを変えながら試行錯誤で生成を繰り返すことになります。
その点、ストックコンテンツなら、少ないキーワードで一気に数百点、数千点、時には数万点もの画像が一覧で表示されます。
スクロールで流し見しながら、ピンとくるものをチョイスするだけです。
うまく言葉にできなくても出会えるのがストックコンテンツ。
その出会いを、より効率よくスピーディーに生み出すために様々な検索機能で支えています。
出会った後の細かい「そうじゃない部分」こそ、AI技術を使って補正していく方が圧倒的に効率が良い。
また、そうやって数多の作品と一気に出会えるからこそ「イメージを超えた出会い」も生まれます。
PIXTAを利用してくださる方々からは、こんな言葉をいただいています。
以前、お話を伺った利用者様は、こんなお話をしてくれました。
多くの才能と表現が集まるからこそ想像を超えた出会いがあります。
それを目にした瞬間の感動は、少なくとも今はまだ、ストックコンテンツにしかできない価値です。
1億点の素材があっても「足りない」理由
PIXTAの素材は1億点以上(2024年12月現在)。
そこで、よく言われるのが「もう、要らないのでは?」ということ。
結論から言うと、「もう要らない」日は、永遠に来ません。
なぜなら、先述の通り、常に目新しいビジュアルが求められているからです。
それに、流行りの服もメイクも変わります。平成のアイドルたちのメイクを見て「眉毛細いの流行ってたよね」と懐かしむ世代の方もいるでしょう。
数年前のかわいいの定義と、今のかわいいの定義は違います。
常識だって変わります。一昔前まで、家事も育児も女性のものという固定観念がありましたが、今や男性も育休をとって家事に育児をするものです。
自転車に乗る時はヘルメットをかぶることを推奨されるようになったのも比較的最近のことですし、自転車に乗って宅配食を届ける人々が頻繁に街を行き交うようになったのもコロナ禍を経てのことです。
街も風景も変わります。都市の再開発、統廃合、新しい観光スポットはインバウンド需要にあやかって次々生まれています。タピオカに、バナナジュース、食パンブーム、今再びのアサイーボウルなど、食品やスイーツのトレンドも、時代と共に少しずつ形を変えながら、常に新しいものが登場します。
デバイスもそう。スマホはどんどん薄く、カメラレンズも増えました。スマートウォッチや、自宅に設置した音声AIサービスなど、生活様式も変わっていきます。
もちろん、表現の仕方にもトレンドがあります。写真なら色味を含めた現像の仕方も時代と共に移り変わってきました。イラストも線画が流行ったり、フラットが流行ったり、アイソメトリックが流行ったり、水彩や手書きが流行ったり、流行を繰り返しながら少しずつ「今っぽさ」が加わって進化しています。
だからこそ、同じ「人」「場所」「モノ」でも、今の時代に合ったビジュアルが常に必要なのです。
どんな人たちがストックコンテンツを作ってるの?
PIXTAで写真やイラスト、動画素材を制作してくれているのは、クリエイター会員の皆さまです。
カメラマンやイラストレーター、デザイナーなどの肩書を持つ方ももちろん多数いらっしゃいますが、趣味が講じて副業・兼業的にPIXTAで作品販売をしている方々が大多数です。
クリエイター会員になる条件はたったの3つ。
18歳以上であること
利用規約にご同意いただくこと
入門テストに合格すること
クリエイター会員になって作品を販売する方法の詳細はこちら
もともとPIXTAは「世の中に埋もれた才能に機会を提供したい」と始まったサービスです。
たとえ職業としてカメラマンを選択していなくても、世の中には素晴らしい写真を撮る方がたくさんいます。
イラストやCGや、動画、音楽も同じです。
撮ること、描くこと、作曲することが好きで夢中になれる人たちが、自分の作品を役立てたい! というお気持ちからPIXTAを通じて販売してくださっています。
作り手であるクリエイター会員の皆さんにも生成AIの活用は進んできています。
自分の作品とうまく融合させたり、制作の一部に生成AIを取り入れて効率化を図るなどしています。あるいは今まではスキルがなくて描けなかった世界観を、生成AIを駆使して表現したいことを作品としてアウトプットできるようになった方もいます。
好きだから撮る、描きたいから描く、楽しいから創る。
でも、せっかくなら、たくさんの人に求めてもらいたい。
ストックコンテンツとしてのニーズを考えながら、自分だけの世界観、自分ならではの表現を追求する姿勢はまさにクリエイター。
趣味の延長でお小遣い稼ぎという方もいれば、副業として取り組まれる方、複業として取り組まれる方、本業にしてらっしゃる方まで様々です。共通しているのは、誰もが真剣に作品をつくっているということ。
たとえば、人物写真に取り組むクリエイターさんは、撮影企画を立てて、モデルさんや撮影場所を手配して1日の中で効率よく撮影できるよう、香盤表を作って……と、準備に時間もお金もかけて作品をつくっています。
毎日コツコツ、制作することを自分に課して活動しているイラストクリエイターさんもいます。
そうやって、努力も挑戦も投資もしながら世の中に羽ばたいていくことを願って生み出された大切な作品が、PIXTAに集まっているのです。
素材として眺めていると、つい忘れてしまうかもしれませんが、1点1点に作り手がいるということ。思い悩みながら生み出された作品であることを、時々でも思い出してリスペクトの気持ちを持っていただけたら嬉しいです!
\クリエイターさんたちの想いはこちらから/
PIXTAはより良いものを創りたい人たちの自己実現を支援するサービス
写真や動画を撮りたい人も、イラストを描きたい人もいなくなることはありません。
その人のアイデアや視点や表現に刺激を受けたい人たちもまた、いなくなることはありません。
どれだけ技術が進化して時代が移り変わっても、人間がもつ創造したい気持ち、より良いものを創りたい気持ちが失われることもありません。
PIXTAは作り手も買い手も双方のクリエイティブを刺激し合うプラットフォームであり、より良いものを創りたいという自己実現を支援する事業なのです。
最大最多数の才能をつなぐことを目指して、PIXTAでは今日もまた最も支持され、最も刺激的で、最も輝ける場所になれるよう改善と挑戦を続けています。
(ピクスタ+編集部)