【前編】創業15周年記念、役員座談会〜それぞれの想い〜
ピクスタは2020年8月25日で、創業15周年を迎えました。
そこで、ピクスタを代表する4名の役員による座談会を開催。
この15年の道のりを振り返ってもらいました。
創業からの15年を振り返って
――まずは、創業15周年を迎えて、今の率直な気持ちを教えてください。
古俣:ここまでがんばってこれたな〜という気持ちと、もっとやれてたという気持ちが半々です。あとピクスタを支えてくれているメンバーとクリエイターさんに感謝です!
遠藤:創業直後からピクスタとの関わりを持っていましたが、ジョインした10年前から今までは特にあっという間でしたね。
内田:全然まだまだだなという気持ちしかないですね……。
恩田:私は2011年に入社したので9年になりますが、入社したときにはPIXTA事業だけで、規模もそれほど大きくなかったですからね。入社したときには想像もできない成長をしたなと感じています。
これからの5年、10年後にも振り返ってそんな気持ちになれるよう会社をさらに成長させていきたいですね。
――古俣さんはピクスタ立ち上げ当初、15年後の今の姿をどこまで想像できていましたか?
古俣:僕も正直、全く想像していなかったです。もちろん、夢というか意気込みとしては持っていましたが、今の規模になることを15年前の自分に伝えたら信じられないんじゃないかな(笑)。
恩田:1枚500円の写真でこんなに大きくなるなんて思わないですよね(笑)。しかも出張撮影までやるようになるなんて。
――そんな風に思っていたのに、恩田さんはよくピクスタにジョインしましたね。
恩田:なんか面白そうだなと思って。先のことを考えていたわけじゃなくて、純粋に、働くみんなの表情とか、やっていることとか、古俣さんの雰囲気とか見ていて、ここならワクワクしながら働けそうだなって。(詳細は「CFOの私がピクスタにジョインした理由」も御覧ください)
あと3年は早められた
――一方で、内田さんは「全然まだまだ」だと。どのあたりに物足りなさを感じていますか?
内田:もっと色んなことに対して、様々な成功イメージを妄想していました。世界から注目されるようなストックフォトサイトになっているだろうとか、もっとコンテンツが世界を牛耳るようなイメージを持っていたので、僕の妄想はまだまだ実現されていないんですよね。
――壮大な妄想が内田さんの中にはあるんですね。
遠藤:年に一回、内田さんの妄想を元にした持ち込み企画が経営陣に共有されるんですが、そういえばそろそろ時期ですね(笑)。
内田:今年も準備してますよ! いつも実現性に乏しい話が多いから全社共有にまでは至らないのですが、PIXTAオンデマンドはちょっと参考にしてくれている部分もあるのかなと思います。
――古俣さんも「もっとやれていた部分がある」という感想を持っているようですが。
古俣:もっと早く今の状態に来れたんじゃないか、という思いはあるんですよね。
たとえばPIXTA黎明期、内田さんの「日本人の人物コンテンツに力を入れるべき」という意見は、もっとさっさと聞き入れるべきだったなと(笑)。
内田:当時、僕も「絶対やった方がいいよ!」って勢いだけで押し切ろうとして、全然理解してもらえるような伝え方をしていなかったんですよ。伝え方のテクニックが足りてなかった(笑)。
古俣:あと、遠藤さんの助言ももっと早く聞き入れていれば良かったな、と。遠藤さんが入るまでは質素倹約型の経営をしていたんだけど、遠藤さんが来て「広告費増やそう、人も雇おう」って言い出して、しぶしぶ投資モードにしたら成長が加速したっていう……。
内田さんと遠藤さんの意見を素直にきいていたら、今に至るまでにトータル3年ぐらい短縮できたかも。そしたら恩田さんの入社ももっと早まっていたかもしれませんね。
15年で1番嬉しかったこと
――15年を振り返って「1番嬉しかったこと」をあげるとしたら何ですか?
遠藤:強いてあげるなら今、古俣さんから話も出ましたが、広告費を月10万円程度から月500万程度まで増やして、オーガニック以外での成長ドライバーを確立することができたのは嬉しかったですね。入社して最初にバリューを発揮できたことでした。
内田:僕も瞬間的というのはあまりなくて、強いて言えば上場に至るまでの過程を踏めたことは素直に良い経験だったなと思います。元証券マンとしては、ものすごく感慨深いものがありました。壇上に立った時の感覚は今でも残っています。
古俣:僕は「初めてPIXTAの作品が売れたとき」かな……。PIXTAのサービス開始が2006年5月31日で、そこから2ヶ月ぐらい全く売れなくて、7月の終わり頃になって初めて写真素材が3枚売れたんですよ。ウエディングの写真でした。会議中でね。5分間ぐらい本当に売れたのか調べました(笑)。
古俣:サービスを立ち上げる時は「本当にこれで正しいのか?」っていう疑いの中で始めるので、実際に売れた時は嬉しかったですよね。
世の中にない新しい事業は、周囲からは本当にうまくいくのか、嘘なんじゃないかと思われている中、自分だけが信じている状況です。誰もが疑いの目を向けてくる中、積極的に広めていかないといけない。
PIXTAは幸い、売れない状況の中でも投稿は順調に来ていたおかげで1ヶ月目はまだ希望を持ちながらできていたけれど、2ヶ月目ぐらいになると不安になってくる。だから初めて売れた時は、初めて認めてくれる人が現れた! っていう喜びがありました。
恩田:私はやっぱり、複数事業に展開できたことですかね。PIXTAサービスだけだったところに、新規サービスを始め、fotowaやSnapmartはそれなりに芽が出てきたことです。新規サービスを成功させるのは難しいことですから、嬉しいですよね。
――皆さんにとって、fotowaやSnapmartはどういう存在なんでしょうか?
古俣:PIXTAは自分が直接生み出した子供のような存在だとすると……姪(めい)?
内田:それはお小遣いだけ渡すみたいな(笑)?
古俣:いやいや(笑)、自分は直接実務に関わっていないだけに距離感の難しさがあるんですよ。どちらも信頼できる責任者がみてくれているっていうのもあるしね。でもすごく可愛いし、期待もすごくある。そういう意味で、なかなか適切な表現だったんじゃないかと思うんですけど。
内田:たしかに。次世代を背負って立つ事業という期待を持って見守っている感じですよね。
遠藤:新しい市場でビジネスができるのも楽しいですしね。世界が広がる感じというか、新しい海に漕ぎ出す感じでワクワクします。
後編に続く……。 後編では5年前の上場の話、15年間の変化と不変、そしてこれからやりたいことについて語ります!
(執筆:経営企画部 広報担当 小林順子 | 写真:戦略人事部 採用担当 鈴木瑞穂、コンテンツ部 クリエイティブディレクター 矢島 聖也)