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【後編】創業15周年記念、役員座談会〜変化と未来〜

 2020年8月25日で、創業15周年を迎えたことを記念して開催したピクスタ役員4名による座談会。

 前編では15年を振り返っての率直な感想や、1番嬉しかったことなどを語り合ってもらいました。

 後編では、ピクスタの転機となった創業10年目のマザーズ上場の思い出と、これから目指す世界についてを聞きました。

古俣 大介(Daisuke Komata)
ピクスタ株式会社 代表取締役CEO
内田 浩太郎(Koutaro Uchida)
ピクスタ株式会社 取締役CCO 兼 海外事業本部長
遠藤 健治(Kenji Endo)
ピクスタ株式会社 取締役CSO 兼 プラットフォーム推進本部長
恩田 茂穂(Shigeo Onda)
ピクスタ株式会社 取締役CFO 兼 コーポレート本部長

マザーズ上場を果たした、あの時

――上場した当時の思い出をきかせてください。

恩田:私にとって上場準備は過去最高につらいものでしたけれど……。

一同:あっ……(笑)。

恩田:業績管理をしながら、上場のチェックをしてくれる証券会社や証券取引所の要望に応えるのはなかなか辛かったです。

 上場準備をして、実際に上場できる企業は3分の1以下と言われていて、業績と管理体制を見られるんです。業績の部分は他の役員の管掌範囲ですが、管理体制は私の責任ですからね。上場できてほっとしました。

古俣:業績の方も、実は上場承認日の半年ぐらい前に、当時別で運用していた定額制サイトを本体に統合したらSEOが下がり始めて、業績も落ち込み始め、上場承認日の1週間ぐらい前に「上場取り消しになるかもしれない」という危機もありましたしね。

 死ぬ気で管理部が準備して山を乗り越えようとしているのに、危うく全てがオジャンになるところだったという。そのときは恩田さんと金さん(当時の上場準備担当者、のち経営企画部長を経て現Topic Images Inc. 代表)が3日ぐらい徹夜して計画を作り直してなんとか上場承認を得られました。SEOも対策して、徐々に業績回復して事なきを得ましたが。

――あの、いい思い出はないんですか……。

遠藤:あんまりいい話というわけではありませんが、前職で上場した時は、訳あって上場の鐘を鳴らしそこねてしまったので、ピクスタの時は鐘を鳴らせて嬉しかったです(笑)。

内田:集合写真撮った時に、みんなでピクスタの「P」の字を手で作って撮ったんですけど、僕だけ逆に作ってポーズしてたんですよね。ぶっちゃけ、みんながやってるから夢中で手のポーズつくってたんだけど「P」だって分かってなかったっていう(笑)。

古俣:わかってなかったんですね(笑)。僕もあんまりいい話出てこないんだよね。いわゆるセレモニーってやつが苦手だし、注目浴びたり、形式張ったことが苦手だから、ぶっちゃけ「早く終わらないかな」って思ってたし(苦笑)。

2015年9月14日、マザーズ上場

――想い出がヒドイですね(苦笑)。セレモニーの時は、古俣さんのご家族が泣いていらしたのが印象的でした。

古俣:結婚式もそうだけど、上場セレモニーは親も呼んで親孝行もできてよかったかな。それと、代表してPIXTAのトップクリエイターさんたちをお招きして一緒にお祝いできたことも嬉しかったし、それをニュースとして報じてもらえたことで、お招きできなかった全てのクリエイターさんに対してもこれまでの感謝を伝えられたんじゃないかなと思うと、純粋に良かったなと思います。

 ただ、セレモニーはさておき上場したことはすごくハードルが高いことだし、我ながら良くできたなって今でも思います。事業がうまく回るだけでも、組織にいい人が集まるだけでもダメで、両方含めて色んなことが上手く回らないと上場はできないからね。

変わったところと変わらないもの

――15年経って、ピクスタの「ここが変わったな」というところはどこですか?

遠藤:リモートワークでほぼ業務が回っていることですかね。コロナ禍の影響もありますが、その前段階で、海外展開にあたってオンライン会議が当たり前になっていたのがスムーズに移行できた要因だと思います。

古俣:たしかにコロナの影響も大きいですが働き方は大きく変わりましたね。それが可能な優秀なメンバーが増えたことや、しっかりとした組織体制になったことが変わったことかも。

――それはいつのタイミングで起きた変化だと思いますか?

古俣:内田さんが入ってコンテンツの方針ができてレベルが上がり、遠藤さんが入って開発がしっかりして、恩田さんが入って管理面が整ったと考えると、今の役員が揃った2010年前後が起点ですね。選りすぐりの人を採用できるようにもなって、2014年に秋岡さんが入ってきて組織として完成した感じ。

――逆に15年経っても「ピクスタのここは変わらないな」という部分、また「今後も変えずに守り続けたいこと」はなんですか?

古俣:ブログに書いたとおりいくつかあるけど、やっぱりフラットさとクリエイターを尊重し続けることかな。

内田:僕も、フラットさですね。

恩田:私もフラットな関係性はピクスタの良いところだと思うので、今後も変えずにいたいなと思いますね。それと「自律自走」。

遠藤:そうですね。前提は時代の変化に応じて変化し続けていくことが重要だと思っていますが、プラットフォームを運営する会社として、PIXTA WayにあるWin-Win-Winの精神は、守り続けたいです。

座談会はZoomで開催しました

今後について

――さて、今後ピクスタグループをどんな会社にしていきたいですか?

古俣:PIXTAに並ぶトップブランドのサービスをいくつも立ち上げ、クリエイティブプラットフォーム企業としてメガベンチャーにしていきたいです。結果として無限に才能をつなげていけると思ってます。

恩田:クリエイターと利用者を色んなジャンルでつなげていけるよう、いろんなサービスを展開する会社にしていきたいですね。

遠藤:はい。多彩なプラットフォームを運営する会社にしたいですし、グローバルでも成功するサービスを生み出したいです。

内田:そうして複数事業が運営されている中、個々の才能が活かせ、役割の流動性が上がっているような状態をつくっていきたいですね。

――そのために、皆さんはどんな役割を担い、何をやっていきたいと思っていますか?

古俣:強みかどうかはわからないけど、旗を振り続けることですよね。あと、事業の立ち上げもやっていきたい気持ちはあります(笑)。やりたい分野がいくつかあって、時間があるときにいろいろ妄想しているんだよね。このまま妄想で終わるのか、自分が立ち上げるか、社内に提案してメンバーの誰かにやってもらうのか、提案して否決されるか……(笑)。どうなるかはわからないけれど、自分でも事業の構想はしていきたいと思っています!

遠藤:開発やマーケなどの横断的な知見を活かして、新規事業の立ち上げ、グロースのサポートをしていく役割を担っていきたいと思います。

内田:コンテンツ面での新たな仕掛けと海外再挑戦ですね。

恩田:私はやはり、仕組みを作ったり、数値を管理したりが得意なので、会社の成長を後方から支援していきたいと思います。

――海外再挑戦という言葉も出ました。

古俣:拠点の撤退・縮小があるので海外展開を諦めるみたいに思われるかもしれませんが、今までの戦略がうまくいかなかっただけで、当然今後も新たな戦略、新たな事業で海外は狙っていくつもりです。

内田:理念である「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」は、海外での成功なくして到達し得ませんからね。

恩田:そうですね。ピクスタが長期スパンで成長していくためには海外事業で拡大していくことも重要ですしね。ちょっと時間はかかるかもしれませんが、挑戦は続けたいですね。

――最後に、ピクスタメンバーへメッセージをお願いします!

古俣:何度も言ってるけど、みなさんがいつも真摯にサービスをよりよくしようと日々努力してくれて、各事業とも成長を続けていて感謝してます! 引き続きがんばりましょう!

遠藤:コロナ禍によって、社会が大きく変わろうとする端境期に入っています。大きな変化があるときに、大きなチャンスが現れます。今こそ、PIXTA Wayの「変化適応と変化創出」を発揮していきましょう。

内田:PIXTAコア事業を着実に伸ばしながら、新たな事業の立ち上げおよび価値創出に邁進していきましょう!

恩田:これまで、メンバーで一丸となりサービスを作り上げてこれたこと、ほんとにありがとうございました。そして、これからもピクスタが社会に新しい価値をたくさん生み出していけるよう、一緒にチャレンジしていきましょう〜!

――ありがとうございました!

 

(執筆:経営企画部 広報担当 小林順子 | 写真:戦略人事部 採用担当 鈴木瑞穂、コンテンツ部 クリエイティブディレクター 矢島 聖也)