育休取得率100%企業の人事担当が徹底対談! 〜『男性育休を組織強化のチャンスにする!人事担当者が語る成功の秘訣』オンラインイベントレポート〜
2023年6月19日(月)、男性育休の普及・促進のためのオンラインイベント「男性育休を組織強化のチャンスにする!人事担当者が語る成功の秘訣」を、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」を運営する株式会社ニットとピクスタで開催しました。
男性育休取得が一般的になりつつある現代において、企業としての対応が求められる中、育休の普及・促進には企業側の課題や努力が必要です。
男性育休、会社としては当然応援したい! でも組織としてどうやって運営していくのか? といった組織として必要な対応、人が抜けても業務を滞らせない組織の作り方について、ニットの人事担当者と対談しました。
今回はイベント当日の様子をレポートします。
共通点の連続?! 男性育休取得の舞台裏を紹介
イベントで対談したテーマはこちら。
冒頭では、ピクスタとニット、両社の育休取得状況を共有し合いました。
ピクスタもニットも、育休取得率はなんと100%(2023年時点)!
ピクスタでは、昨年で3名、今年で2名の男性育休の取得実績があります。メンバーから部長、執行役員まで役職問わず育休取得し、復職している状況です。
代表の古俣も、2018年に育休を取得しています。
上司が取ると、それだけでいわゆる心理的安全性が生まれます。ニットの代表・秋沢氏も昨年育休を取得したとのことで、なんと両社ともに代表が育休を取得していることが判明。代表自らが育休を取得していることは、育休を取りやすい文化を作るのに大きく繋がっていると語られました。
2つ目のテーマ・育休を取得した社員の状況として印象的だったのは、両社とも育休取得者が何らかの形で発信の場を設けていたこと。
自身のTwitterやnoteで発信するというメンバーもいれば、Slack上でtimesという個人の分報チャンネルを作って子育ての様子を呟くメンバーも。それを見た他のメンバーがスタンプでリアクションしたり、コメントで応援するような形でコミュニケーションを取るというものでした。
本人の意向を尊重しながらではありますが、社内外である程度オープンにすることで、後の育休取得者のヒントにもなりますね。
育休は、人も組織も成長するチャンス
3つ目のテーマ・育休で人が抜けても業務を円滑に回す方法としては、両社ともテキストコミュニケーションが挙げられました。テキストで証跡が残ることで、判断にブレることなく、抜け漏れなく業務が進められるとのこと。
また、引き継ぎをきっかけに、メンバーや組織の成長に繋がったという事例から、4つ目のテーマ・男性育休を推進するメリットの話にも繋がりました。
育休を推進することで、業務整理が進みます。業務を棚卸しすることで、不要なものや効率化できるものが発見できたり、メンバーのミッションやお互いの業務理解も進みます。それを通じてチームの成長や結束力の高まりに繋がると語られました。
男性育休推進はキリスト教に学べ?! 文化浸透のポイントとは
最後の質疑応答では、
「入社間もないメンバーが育休取得を希望したらどうする?」
「メンバーの成長を促すために重要なことは?」
「育休をスムーズに取得してもらうために人事が行った施策は?」
などといった質問が寄せられました。
ここでは、育休をスムーズに取得してもらうために(=文化浸透)ピクスタが大事にしていることとして述べられた竹内の回答をご紹介。キリスト教の布教の事例を交えて語りました。
男性育休普及を目指して
こうして、男性育休について内容盛りだくさんとなった1時間のイベントは無事に終了。
全体を通して、「育休推進をすることで人も組織も成長する」というメリットの具体例が多く上がり、参加者からも「大変参考になりました!」とのお声をいただきました。
厚生労働省が発表した「令和3年度雇用均等基本調査」によると、令和3年度の育児休業取得率は、女性は85.1%であるのに対し、男性は13.97%に留まっています。
年々取得率は上昇傾向にあるものの、未だ水準が低いのが現状です。
男性育休を推進するためには、制度構築も重要ですが、それ以前に「育休を取って良い」という文化醸成、心理的安全性の担保が重要であるということが、育休取得率100%企業同士である両社一致の意見でした。
その上で、育休に関する情報が掴める場所・モノ・ヒトの3つを用意していくことが、文化浸透における重要なポイントとなりそうです。
ピクスタもまだまだ試行錯誤の部分はありますが、今後も文化や制度、取り組みについて情報提供ができればと思っています!
実際に育休を取得したメンバーや、子育てしながら働くメンバーの様子は、ピクスタ+のマガジン「子育てしながら働く」にまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回のイベント主催である株式会社ニットは、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」の運営をしています。
育休で業務の棚卸しをした後、期間限定で外注するというのも、選択肢の一つとして良いですね!
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(執筆:人事総務部 竹下菜桜子)