生き残るが勝ち |『HARD THINGS』
ピクスタのブレーンである経営陣やリーダーたちが影響を受けた本を紹介するコーナー。今回、紹介するのは、取締役兼プラットフォーム本部長 遠藤健治よりこの一冊です。
どんな本か
著者であるベン・ホロウィッツが起業家、CEOとして直面した様々な困難(ハード・シングス)に対して、どう向き合い、どう乗り越えてきたかを記し、そこから得た教訓を伝える本。
CEOの視点として書かれていますが、逆境のなか困難に立ち向かうリーダーや、途方もないチャレンジに取り組むプロジェクトリーダーに読んでほしい一冊です。
所感
読後の感想をひとことで表すと「生き残るが勝ち」。
どのような逆境でもあきらめず、銀の弾丸ではなく、鉛の弾丸で1つづつ解決し、やりきることがどれだけ大切かを改めて認識しました。
本書からは多くの教訓が書かれており、自身の至らないところに気づき、経営のヒントを得ることができました。
「正しい野心」と「間違った野心」
「正しい野心」を持った方を採用すべしという教訓は、まさに自身がどのような方と一緒に働きたいかと同じであり、共感しました。
モチベーションを高める要素として、個人のインセンティブは大切な要素ではありますが、「正しい野心」を持った方は、スリリングな使命が最も大きい要素となります。
では、どのように野心をチェックするか? 著者は「自分メガネ」と「チームメガネ」どちらで世界を見ているかを手がかりとして判断できることがあると言います。
「自分メガネ」で見ている人物は、状況を自分に結びつけて考えることしかできず、「私の」とか「私が」という言い回しになりがちで、対して「チームメガネ」で見ている人物は、自身の成功体験について語る場合でも、同様の言葉を使うことは少ないとしています。
経営幹部の採用では、最も気をつけるべき観点と言っても過言ではないでしょう。
自身が「正しい野心」を持ち続け、「正しい野心」の仲間を増やしてくことを肝に、組織のスケール化を実現していきたいと思っています。
(執筆:取締役 兼 プラットフォーム本部長 遠藤健治)