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4,000万点あっても素材が「まだ足りない」理由〜コンテンツ部の仕事とは〜

 先日、PIXTAから素材数4,000万点突破したお知らせを出しました。

 よく「それだけ素材があれば、もう充分じゃない?」「もう飽和しちゃってるでしょう?」と言われることがあるのですが、いつも「いいえ、まだまだ足りないんですよ」とお答えしています。もっと言うと、ストックフォトの世界において「素材が足りる」という日は、おそらく永久に訪れません。

 なぜか? 今日はその理由と、そのためにピクスタがしていることを紹介します!

素材数が4,000万点以上もあっても、まだ足りない理由

 4,000万点もあれば、それはもう探すのが大変なぐらいたくさんの素材が出てきます。

 PIXTAの強みである日本人イメージ素材を例にすると、たとえば「スマホ 操作」で素材を探そうと思うと、老若男女、様々な姿勢、表情、ポージングの素材があります。操作する場所も、電車、リビング、オフィス、街中、通勤・通学からランニング中まで、本当に幅広い!

「スマホ 操作」だけで約56,000点も素材がある!(2019年4月某日時点)

 しかし「もうあるから不要」という話にもならないのが、この世界。

 時代は常に流れていて、風景も人もモノも時代に合わせて変化しているのです。

 たとえば、スマートフォンひとつとっても、数年前よりも本体は薄く、画面は大きくなっています。ホームボタンもなくなってきましたね。

 ファッションやメイクにもトレンドがあります。だから、たとえば「若い女性」をターゲットに訴求したい企業にとっては「トレンド感ある女性」の方がいい。

 だとしたら、同じ「若い女性がスマホを操作しながら笑顔でいる写真」であっても、最新の、デバイス、ファッションやメイクやヘアスタイルを取り入れたものでないと「……もうちょっとイケてるやつはないのかなぁ」ということになってしまいます。

 街も同じ。オリンピックに向けて東京は絶賛、都市開発中。ピクスタ本社がある渋谷も、数年前とずいぶん姿が異なります。

 だからどれだけたくさんの素材があっても、新しい素材は常に求められ続けるのです。

写真やイラストの「表現」にもトレンドがある

 ファッションやメイクにトレンドがあるように、写真やイラストなどの「ビジュアル表現」にもトレンドがあります。

 たとえば、ITやテクノロジーを表現するビジュアルは、今までも「青っぽいイメージ」が好まれてきましたが、青の深度には変化がおきています。

 風景写真は、絶景ブームの影響を受けながら、色彩表現はより鮮やかに、ドラマチックなものが好まれるようになってきています。

 かつては「切り抜きやすさ」が最も重要視されてきた人物写真も、背景や構図にもこだわった一枚の画から伝わるストーリー性が求められるようになってきたり、数年前はマットなテイストが人気だったイラストは、気がつけば手書き感あるシンプルなラインや、水彩の淡い表現へと需要は移り変わっています。

 もっと詳しくクリエイティブトレンドを知りたい方は、『PIXTA CREATIVE TREND 2019』を是非、チェックしてみてくださいね!

「足りない」をなくすためにPIXTAがある

 こうした様々な企業の需要やトレンドを踏まえて、クリエイターさんたちの素材制作をサポート・還元を行っているのが、PIXTA事業本部 コンテンツ部メンバーたちです。

コンテンツ部メンバー。
いつもどうしたらひとりでも多くのクリエイターさんが活躍できるようになるかを考えています!

 日々、どんな素材が求められ、売れているのかを研究しながら、クリエイターさんたちに情報提供したり、撮影会を企画したり、セミナーを行ったり、モデルさんやロケーションの開拓にも勤しんでいます。

 そして「学びと挑戦の機会」を、限られた一部ではなく、できるだけ多くのクリエイターたちに提供したい。そんな気持ちで、日々、試行錯誤をしながら取り組んでいます。

1月に開催した「PIXTA DAY 2019」のセミナーの様子
貸しスタジオでモデルさんを起用しての撮影会の様子

PIXTAクリエイターのためのコミュニティづくりも!

 さらに、学びと挑戦の機会を提供するだけではなく、それをきっかけにクリエイターさんたちが自立的な制作活動を行えるようにサポートしていくこともコンテンツ部の仕事のひとつ。

 素材制作はひとりで黙々と制作することもできますが、同じクリエイター同士、気軽に悩み事を相談したり、一緒に撮影したりできる「仲間」がいると、より楽しく継続的に取り組めます。なにせPIXTAにはノルマもありませんから、ひとりで取り組んでいると、ついつい日々の中で制作の優先順位が下がったり、モチベーションを保てなくなったり、悶々と行き詰まってしまうこともあります。(もちろん、ひとりで工夫しながらできるから楽しいというタイプの方もいらっしゃいますので、あくまで傾向のお話です)

 コンテンツ部メンバーは、そうしたクリエイターさん同士のコミュニティをクリエイターさんたちと共に作る役割も担っています。

 たとえば、初心者クリエイターさんたちが気軽に集える機会を作ったり……

ストックフォトの「基本のキ」を教えたり、クリエイターさん同士で写真の撮り合いっこをしたり、和気あいあいの雰囲気も好評でした!

 クラブツーリズムさんと千葉県いすみ市の協力を得て、風景写真No.1クリエイターを講師に迎えたストックフォト撮影旅行を企画したり……

クラブツーリズムさんのバスツアー!
バスの中でトップクリエイターがノウハウをレクチャーしました。
 いすみ市協力の元、人気のいすみ鉄道も、みんなで狙って撮りました!

 PIXTAイラストクリエイター専用のTwitterアカウントを運用しながら、情報発信したり、クリエイターさんのツイートにからんでみたり。 

  PIXTAコンテンツ部のメンバーが、積極的にPIXTAとクリエイターさんたち、クリエイターさん同士をつなぐ場をつくり、そのゆるやかなつながりを継続的に発展させていくための無数のトライ&エラーを繰り返しています。

「PIXTAにない素材はない」と言われるぐらい、かゆいところにまで手の届いた様々な素材を提供し続けることは、それを制作してくれる大勢のクリエイターさんたちを幸せにすることと同意義です。

 ピクスタでは随時様々なポジションでメンバーを募集しています。気になった方は是非チェックしてみてください!


(執筆:経営企画部 広報グループ 小林順子 写真:コンテンツ部 矢島聖也 ほか)