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「障害者雇用」拡大に向けた監修付PIXTA写真素材撮影会開催!

 昨年12月に「PIXTAクリエイターのためのユニバーサルマナー講座」を開催して、PIXTAクリエイターの皆さんに障害者素材として求められる具体的なシーンや、その注意点などを学んでもらったPIXTAの次なるアクションは、実際の素材撮影!

 前回に引き続き、「ユニバーサルマナー検定」の開催をはじめ、様々な企業や自治体にもユニバーサルマナー研修を行っている株式会社ミライロさんご協力いただき、監修の元、写真素材の撮影会に挑みました!

参加クリエイターは8名、介助犬も

 みぞれまじりの1月12日(土)に行ったミライロ監修による障害者イメージの撮影会。2名のクリエイターさんが、撮影会場である渋谷のピクスタオフィスで1時間半ずつ交代で撮影していきます。

 冬は日が短いこともあり、集合は朝8時。打ち合わせやメイクを済ませて、9時10分から撮影会はスタートしました。

 今回参加してくれたクリエイターさんは以下の8名。

 今回は「イキイキと働く障害者イメージ」をテーマに、肢体障害、視覚障害、聴覚障害の働く姿を中心に撮影していきました。

 自走用車椅子、白杖、点字ディスプレイなどの撮影アイテムをミライロさんにお借りした他、社会福祉法人 日本介助犬協会にもご協力いただき、介助犬のハッシュ君(PR犬)も大事なキャストとして参加してもらいました。

外はみぞれ混じりの寒さ……でも撮影会中は汗だく!

「一緒に歩く人がいる時は、白杖は立てて……肘のあたりを持って、そう、そんな感じです!」

「視覚障害の方は片方だけイヤホンをして、音声を聞きながらパソコンを操作をして、もう片方で外の音を聞いているんです」

「点字ディスプレイは、会議中のメモや資料を読むものとして使ってください」

 など、様々なシーンで、ミライロの岸田さん・神保さんから助言が入ります。

車椅子の操作やサポート役の人の振る舞いについても適宜レクチャーが入ります
点字ディスプレイの操作アドバイスを受けるモデルさん

 シーンごとに、椅子やテーブル、ソファを動かしながらの撮影に、クリエイターさんたちは、外はみぞれまじりの寒さだというのに、汗だく。

 車椅子だとわかるように撮影するためには、ある程度車輪が見えるようにローアングルから狙わなければならず、クリエイターさんたちは、しゃがんだり、腹ばいになったり、引いたり寄ったり、脚立に登ったり、とにかく動き回りながら、バンバン撮影していきます。

 とはいえ、そこは馴染みのない独特のアイテム。

「いやぁ、難しい。ちょっとアングル変えると車椅子が見えなくなっちゃうなぁ」

「手元が見えないと、わかりづらくなっちゃうね……」

 と、ベテランクリエイターたちも少々苦戦気味の様子。

 短い撮影時間の中で、「あ、やっぱりもうちょっとこっちから撮ろう」と試行錯誤しながら進めていきます。

介助犬PR担当のハッシュ君がおりこう過ぎてみんなメロメロ(笑)

 今回、大人気だったのは日本介助犬協会PR犬のハッシュ君。

 訓練を受けているだけあって、おとなしいのはもちろん、とにかく賢い!

 仕事中に落としたペンを拾ってくれるシーン、会議中は大人しく伏せて控えているシーンなど、様々なシーンにもバッチリカメラ目線を向けてくれます。さすがはPR犬!

日本介助犬協会のPR犬として撮影に協力してくれたハッシュ君
撮影中のお利口さんぶりといったらなかったです……!

「かわいい〜、かわいい〜」と、クリエイターさんも、ヘアメイクさんも、モデルさんも、そしてミライロさん、PIXTAメンバーもみんなが癒やされました。

17時撮影会終了、監修素材として3月からの販売開始!

 撮影会は17時に無事終了。とっぷり日も暮れました。

 クリエイターさんたちは交代制で1時間半の撮影ですが、監修として立ち合ってくださったミライロさんと日本介助犬協会とハッシュ君は、お昼休憩を挟んだとはいえ8時間の長丁場。お付き合いいただいたことへの感謝は尽きません。

 これから、各クリエイターさんたちが、この日撮影した写真を現像・レタッチの上、ミライロさんのアドバイスを元に「タグ」を入力。PIXTAの通常の審査を経て、販売開始になります。

 さらに、本日参加したクリエイターさんの中には、前回のセミナーをきっかけに「ユニバーサルマナー検定2級」を取得したり、本日撮りきれなかった分を別途撮影機会を組んだり、そのための助言をミライロさんに求めたりと、意欲的な姿勢もみせてくれました。

 今回の取り組みを通じて、正しいポジティブな障害者雇用イメージが充実することは間違いありません。

 今まで、PIXTAに不足していたジャンルであると同時に、フラットに誰もが活躍できる日本社会に貢献できると思うと期待が高まります。

 まずは、ご協力くださった株式会社ミライロの岸田さん、神保さん、日本介助犬協会のハッシュ君に感謝申し上げると共に、「障害者雇用イメージ」という難しくも社会的意義の高い撮影会に、自ら志願して参加してくれたクリエイターさんたちにも、厚く御礼申し上げます。

 ありがとうございました! 引き続きどうぞよろしくお願いします。


(執筆・撮影:経営企画部 広報担当 小林順子)