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【ベトナム】PIXTA VIETNAMは、いつだって本気のおもてなし

 みなさま、Xin chào(シンチャオ)! PIXTA VIETNAMの脇山です。
 年に一度、PIXTA VIETNAMメンバーが心待ちにしているイベントがあります。

 それは、ピクスタ株式会社代表古俣が毎年10月頭にPIXTAVIETNAMを訪れることです。9月の終わりには古俣の誕生日があり、それをお祝いするのも楽しみの1つです。

 しかし、私にとっては少しのプレッシャーがありました。と言いますのも去年古俣の誕生日を祝って、ケーキアタックをしたことから、「今年もケーキアタックするんでしょう!?」という他拠点からの無言の圧力があったからです。  

 去年と同じようにケーキアタックすることは、流れも出来ていますし、とても簡単なことです。しかし「本当に今年もケーキアタックで良いのだろうか……」というモヤモヤとした気持ちがありました。

 そこで、PIXTA VIETNAM代表の小張に相談すると「去年と同じことをしても成長には繋がりません。もっと別なことを考えましょう!」というアドバイスをいただき「やはり、同じことを繰り返すだけではいけない! 別なことを考えねば!」と気付かされました。

 PIXTA VIETNAMメンバーにピクスタがフラットな会社であることを体現できること、古俣に原点回帰してもらえるようなこと、決して嫌がらせにならないこと……一体なんだろう? どうしたらメンバーも古俣もみんなが喜んでくれるイベントを演出することができるのだろう。

 過去の情報をいろいろと調べていく中で、古俣が過去に色々な仮装(女装含む)をしていたことを知りました。
「若かりし頃のように古俣に仮装をしてもらうのが良いかもしれない!」そう閃いた私は、早速小張や、イベントの準備メンバーに相談をしてみました。

こちらが過去の撮影風景

 仮装と一概に言っても、様々な衣装があります。
 小張とメンバーと話し合った結果、日本でも海外の人が着物に興味を持ってくれることに喜びを感じるように、ベトナムでも、古俣に民族衣装を着てもらうことで、メンバーみんなが喜ぶかもしれない! そこを原点回帰と繋げて、女性用の衣装にしよう! ということが決まりました。 

日本よりも年功序列がはっきりとしているベトナムで

 ベトナム人は、日本人以上に目上の人を敬う姿勢がはっきりとしているため、「今年は女装でいきます!」と伝えても、メンバーが恐縮してしまう可能性があります。

 そこで、みんなに安心してもらうため、過去の女装姿をベトナムチャットでシェアしました。 これを見たメンバー達はすっかり安心して、準備に取り掛かることができました。

過去の素敵なお写真

ベトナムオフィスに到着

 古俣がオフィスに到着して早々にメイクが開始されました。
 今回メイクを行ったのは、日本語コミュニケーターHangの妹です。仕事に支障がないようにとメンバーが自分たちで考えて、大学生で時間に余裕のあるHangの妹にメイクを依頼していたことに私は感動してしまいました。

 衣装に着替えて、かつらを被れば、完璧です!
 ちなみにこちらのかつらは、PIXTA VIETNAMメンバーの1人が結婚式の前撮り撮影で使用した上質なかつらなのです。

 一生に一度のウェディングフォトで使用したかつらを惜しげもなく貸してくれる! メンバー達の本気が伝わってきます。

 小張も衣装に着替えます。

 他の日本人メンバー達も、民族衣装に着替えてもらいました。みんな楽しそうです。

 準備は万端、メンバー達も見守ります。

 撮影を開始するとメンバーから古俣への本格的なポーズ指導や、髪の毛の直しが入りました。
 女装でも、アイスブレイクとしての撮影だったとしても、手を抜きません。

 みんな笑顔! すっかり古俣への緊張がほぐれてきたようです。

 そうして、完成した最終的な作品の1枚がこちら。  古俣もすっかりポーズが板についています。

女性メンバー達は、日本の着物を着ておもてなし。

撮影後は、古俣によるプレゼン

 写真撮影を通して、すっかり場の雰囲気が和んだところで、古俣から今後のピクスタのビジョンが語られました。

 服装は、もちろん女装のまま。果たしてどうなることかと思っていたところ……。

 プレゼン後には、活発な意見や、たくさんの質問が飛び交いプレゼンは大成功だったようです。みんなの表情を見ると、目がきらきらと輝き、今後のピクスタに大きな希望を見出しているようでした。

嬉しい変化が早速翌日から

 私が、記事を書いているのは、PIXTA VIETNAMのPR活動なのですが、実はそれとは別に今私が行っていることをいつか私だけではなくベトナムメンバーが自らの意思で、新しい情報を仕入れ、知った情報をみんなに共有したいと行動してくれる日がくることを密かに願っていました。

「私の願いが叶うのは、しばらく先かな?」と思っていたところ、メンバーの1人から、「古俣さんがとても優しくて、情熱を持った人だということが、昨日のプレゼンでわかった! メンバーみんなから追加で出た質問を聞いてほしい! その質問をまとめてみんなにシェアしたいんだ」という声が上がったのです。

 私は、突然の依頼に嬉しくて思わず涙が出そうになりました。

 古俣は、その日午後にはハノイを発たないといけないスケジュールだっため、メンバーひとりひとりからの質問に答える代わりに私が日本語で質問をし、後日ベトナム語に翻訳して、メンバーみんなに共有することになりました。

 ハノイには、外資系の会社が数多く進出してきていますが、将来のビジョンを従業員たちに語っている会社はごくごく一部だと思います。そんな中、古俣が今後のビジョンをメンバー達に示したことは、とても大きなことだったのだと思います。

 この記事を読んで、ピクスタの代表が女装してプレゼンを行うことに何の意味があるの?と思われた方もいるかもしれませんが、言葉の壁、文化の壁を手っ取り早く取り払うには、こういうアイスブレイクも有効な手段だと思っています。

 ……と、綺麗にまとめたところで、来年は更なる高みを目指して、新たなおもてなしを考え始めたいと思います(笑)。
 良いアイディアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非教えてください。

おまけ

 衣装のまま、パソコン作業を行う古俣。「経営者たるもの、どんな時でも冷静沈着でいられるんですよ」とのこと。流石です!


(執筆:PIXTA VIETNAM User Support / PR 脇山春香 写真:Review team:Lê Việt Tuấn Hoàng, Phạm Lan)