【社員インタビュー】デザインでユーザーに最高の成功体験を提供したい
ピクスタの拡大期である2012年4月に中途採用でピクスタにジョインし、デジタル素材マーケットプレイス『PIXTA』のUI/UXを手がけてきた宇田川直輝。サービスと組織の拡充、海外展開と、企業の成長をWebデザイナーのひとりとして支え、共に成長してきた彼の目から見たPIXTAで働く魅力と、Webデザイナーとしてのキャリアについてききました。
経済学部卒、キャリアのはじまりは「Webデザイナー」ではなかった。
――Webデザイナーとしてピクスタに至るまでをざっと教えてもらっていいですか?
Webデザイナーとしてのキャリアのスタートは26歳頃でした。その前は、大学卒業して、最初、プログラミングの会社に入ったんですよ、プログラマーとして。
――プログラマーだったんですか!?
はい。研修は1ヶ月ぐらいあったんですけど、ぜんぜんプログラム書けなくて(笑)。
プログラマーになりたいという強い意志があったわけじゃなかったんですよね。恥ずかしながら、大学時代はなにも考えていなくて。経済学部だったものの、もっぱらダンスサークルでブレイクダンスに情熱を注いでいました。結構本格的にやっていたんですよ。就職してからも、夜な夜な駅前でサークル仲間と練習していました。
そんな具合だったので、とくにやりたい仕事もなくて、就職先もなんとなく面白そうだなっていうノリで入社したんです。
クライアント先に出向するタイプの受託会社だったんですけど、プログラムだけではなく、他の仕事も請け負うような会社で、僕は情報推進室のヘルプデスクとして、6ヶ月ぐらい出向していました。
そうしたら、出向先の課長さんから「地域情報サービスサイトを立ち上げたから、それを手伝ってほしい」と言われて、手伝うようになりました。
そこではじめて、Adobeのツールに触れました。
――ここで、Webデザインと出合ったんですね。
はい。面白いなって思って。出向先のデザイナーに教わりながら、IllustratorとかFlashでコンテンツを制作するようになりました。
2年ぐらいして、もっとちゃんとWebデザインをやりたいと思うようになって、制作会社に転職しました。それが26歳ぐらいの時です。
そこからは、いくつか制作会社に勤めたり、個人契約というスタイルで制作を請け負ったりしながら経験を積んでいきました。
でもそうやってサイト制作をしているうちに、「納品して終わり」ではなく、ずっと関わり続けられる自社サービスのデザインをやってみたいと思うようになったんです。
それで転職しようと決めて、入ったのがピクスタでした。
使ってくれるユーザーが「より良く」なっていくことに貢献したかった
――素人の勝手なイメージですが、制作会社の方が、ゼロからサイトを作れる分、常に新しいことに取り組めて、新しいデザインスキルも発揮しやすそうだし、やりがいもあって楽しそうだなと思うんですけど、なんで自社サービスの会社に行こうと思ったんですか?
「納品して終わり」って、本当に終わりなんですよね。そのサイトが、その後どんな風に使われて、どのくらいPVがあって、どんなユーザーが見てくれていて、どこで喜んだり、つまづいたりするのかが全然わからない。クライアントに聞いても「ああ、評判いいよ」っていうふわっとしたことしか言ってもらえないですし。
でも誰かに使ってもらうためにそのサイトを作っているから、その結果どうだったのか、ちゃんと知りたかったんですよね。
制作している時はもちろん全力で作っているんですけど、後から「もっとこうしたらよかったかな」とか「こうした方が使いやすんじゃないか」と思うことがでてきても、提案できないんです。提案するには、根拠となるデータも、効果の予測も必要でしょう。
だけど、僕たち制作会社のデザイナーにはクライアントの細かいデータまでは見せてもらえない。
自分が手がけたものがきちんとユーザーのためになっているのか分からないままではなく、クライアントの先のユーザーが今より良い状態になれているのか、その貢献ができているのか、手応えを感じたいと思ったんです。
――なるほど。自社サービス運営企業が数ある中で、ピクスタにした理由はなんでしたか?
最終的には「人」で選びました。話をしっかりと聞いてくれる人たちで、知識も技術力も豊富だし、面接した時にすごく楽しかったんですよね。入社後も、その印象は変わりませんでした。
――その後、2014年の定額制サイトの立ち上げと2015年の統合、海外サイトの立ち上げも含め、大小様々なプロジェクトに関わって、2017年1月からはデザインチームのリーダーになりました。何か変化はありましたか?
メンバーのサポートとマネジメントが主になりました。思考も、いかにチームで最大限の力を発揮するかに移りました。自分が手を動かすことが減ったので、自分で作りたい欲求はありますけどね(笑)。
僕にとってユーザーとは「気持ちを叶えてあげたい存在」
――デザイナーとして自分で作りたい欲求って絶対あると思うんですよね。プレイヤーでいたい気持ちというか。ぶっちゃけ、自分で作れる環境に目移りしたりしないんですか?
目移りは、うーん……しないですねぇ。
愛着があるんですよね。自分が作った部分もたくさんあるから「もっと良くしていきたい」「育てていきたい」っていう気持ちの方が強いんだと思います。その感情は、終わりがないんですよ。苦しいことだけど、反面楽しみでもあります。
やっぱり、ピクスタを使ってくれるユーザーが増えてくれることが嬉しいんです。どんなユーザーにも「やっぱりPIXTAだよね、なくてはならないサービス!」って言ってもらいたいし、そういうユーザーを増やしていきたい。その結果、PIXTAの売上につながっていくと思うんです。
だからもっといろんな人に使ってもらいたいし、クリエイターさんの売上を上げてあげたいし、購入者さんにも欲しい素材がすぐに見つかる成功体験を与え続けたい。双方のユーザーにとって最高のものを提供して、お互いを幸せにしたいと思っています。
――「自分が手がけたものがきちんとユーザーのためになっているか」「ユーザーが今より良い状態になれているのか」そこに貢献したいとおっしゃってましたもんね。宇田川さんからは「ユーザーのために」という想いがすごく根底にある気がします。
以前はそれでも、上辺だったんですよ(笑)。
でもピクスタに入ったら、やったらやった分、データでのフィードバックもあるし、営業やサポート、いろんな部署から、ユーザーのリアルな声が聞こえてきます。
喜んでくれたら嬉しいし、もっと喜んでもらいたい。困っていたら解消してあげたい。リアルにユーザーの声がきこえてくるからこそ、ユーザーのためにと想い続けていられるし、僕たちが手がけたPIXTAで幸せになってほしいと想い続けていられるんだと思います。
僕にとってユーザーは、気持ちを叶えてあげたい存在なんです。
ここには「ユーザーのための提案」を考える熱意ある人が向いている
――ピクスタに向いている、あるいは来てほしいWebデザイナーってどういう人ですか?
やはり熱意がある人に来てほしいです。「サービスを成長させたい」と思っている人はたくさんいると思います。でもそれなら、どこのサービスでもいいと思うんです。
その中で、ピクスタに興味を持ってくれて「もっと変えていきたい!」「こうしたい!」「ユーザーのために、すごく良くしたいんだ!」っていう気持ちを持って提案できる熱意ある人に来てもらいたいと思っています。
その提案が間違っていても、未熟でもいいんです。熱意さえ持っていてくれたら、いくらでも僕が教えるし、サポートします。
実際、今いるデザイナーメンバーもみんな「すごく良くしたいんだ!」って気持ちが伝わってくる、熱意あるメンバーです。
――宇田川さん個人としては、今後、Webデザイナーとしてどうなっていきたいですか?
まずは、チームリーダーとして、マネジメントスキルを磨きつつも、デザイナーとしてまだまだ若いものには負けたくないなと思っています。
今は、施策提案の時間がとりきれていなくて歯がゆいですが、PIXTAの検索は絶対もっと良くできると思っているので、改善提案をしていきたいですね。どんなユーザーでも求める素材がすぐにみつかるようにしていきたいです。そのためにも、ひとりのデザイナーとして精度の高い施策提案ができる人材になっていきたいと考えています。
(聞き手・執筆:経営企画部 広報担当 小林順子 / 撮影:fotowaフォトグラファー 林直幸)