【社員インタビュー】エンジニアの挑戦と成長の機会
ピクスタ本社勤務で唯一のベトナム駐在経験者である伊藤にピクスタへの入社のきっかけから、ベトナム拠点での経験、日本に戻った現在どんなことに取り組んでいるのかなど、多岐に渡り聞きました。
ピクスタで働くメンバーの生き生きとした姿に惹かれて
ーーもともとどの様なキッカケでピクスタに入社したんですか?
前職では受託系の会社ということもあり、エンジニアリングの中でも管理業務がメインで、コードを書く機会がほとんどなく危機感を持っていました。エンジニアとして、まずはコードを書いて経験値を積みたいというのがあったので、転職を考えました。
自社サービスを運営している会社は自社内でエンジニアを育てているという勝手なイメージがあり、そこなら機会が十分にありそうということで転職先の候補にしていました。そのなかで出会ったのがピクスタでした。
ピクスタを紹介してもらい、決め手となったのは、自分と同じく受託系の会社からピクスタに入社された先輩が面接に同席しており、話をする機会をもらったことです。実際に普段の開発の話を聞いていると、ピクスタではコードを書いて経験値を積める環境があることがわかりました。また、その先輩がすごく生き生きと話をしている姿に惹きつけられて「僕も挑戦してみたいな!」と思って、入社を決めました。
ーー入社後どの様な仕事をしていましたか?
入社してからは、クリエイター向けのシステムや、素材のチェックをするシステムを担当するチームに配属されて、1年半くらいそのチームで働きました。入社後半年くらい経ったときに素材のチェックをするシステムの一部を新しいシステムに移行するという話が出て、担当することになったんですが、アーキテクチャの部分をエンジニア同士で話し合ったり、コードを書いたりしていて、描いていたエンジニアとしてのキャリアを歩めているという実感がありました。
ーー前職とピクスタに入社してからとで、仕事への接し方や取り組み方は変わりましたか?
今の方が「当事者意識」を持つことができています。それは主体的な行動が前職よりも必要なことにより、自身の納得感につながっているのではと思います。前職では管理業務がメインでエンジニアリングに関わる範囲が狭かったために自身で判断することが少なかったと感じています。ただ、ピクスタに入社してからはタスクに対して仕様の理解をしたり、実装を進めたりとエンジニアリングに関わる範囲が広くなりました。そのため自身で判断することが増えたと感じています。
活動の舞台は、ベトナムへ
ーーベトナムとの関わりはいつからはじまったのですか? またどのような経緯で出向がきまったのですか?
PIXTA VIETNAMを初めて訪れたのは、もともと担当していた審査システムをベトナムに移管することになり1週間のベトナム出張にいったときです。
その後、僕が担当していたクリエイター向けシステムも、全てベトナム側に移管されることになり、今度は、1ヶ月間のベトナム出張が決まりました。
その中で、当時のPIXTA VIETNAMは設立からまだ1年ほどしか経っておらず、継続的な開発を行うための土台が整っていない現状や、今後の方向性について小張から色々と話を聞いているうちに、僕がベトナムに出向することで、貢献できることがあるのではと考えるようになりました。ピクスタに入社してから1年半が経っており、これまでの経験が活かせるのではと思ったんです。
あと、日本の本社と比べるとまだまだできたばかりの組織だったので、自分の意思で物事を動かせるという経験が、日本よりもできるのではという気持ちもありました。更に、エンジニアが駐在員として海外で働く機会はかなり少ないことだと感じていて、どうしても海外で働きたい場合は、一度会社を辞めて、働きたい国で就職するという選択肢がほとんどだったんです。なので、企業で働きながら、海外で働ける貴重なチャンスだということもあり、ベトナムでチャレンジしてみたいと考えるようになりました。
ーーでは、会社からのトップダウンというよりは、自分の意思が尊重されて出向が決まったという感じでしょうか?
そうですね...…。小張としては、PIXTA VIETNAMにもう1人日本人エンジニアに常駐してほしいと考えていたようです。そこに自分が該当するかと言われると正直そこまで英語が話せなかったので、他に行きたい人がいれば、その人が選ばれていたのでは? という気もするのですが、フットワークだけは軽かったので、誰よりも行きたい! という意欲は高かったかな、と思います。
エンジニアが1人欲しいという会社の意向と、ベトナムに行きたい! という僕の希望が合致して決まったのではないかと思います。
ーー日本での経験で活かせたことはなんですか?
継続的な開発を行うための土台が整っていないという話をしていましたが、その中でエンジニアチーム全体でスキルを高め合う文化を作っていく経験を活かせたかなと思っています。
具体的には、日本でやっていた読書会をPIXTA VIETNAMでもやってみることにしました。最初は「えっ、業務中に本を読んで勉強をしていいの?」という雰囲気でしたが、徐々に当たり前になり、議論も活発になっていきました。
すべてのことにおいて、日本のやり方をそのまま採用するのではなく、立ち上がって1年のPIXTA VIETNAMのフェーズでどうするか? ということは、日々意識していました。なので、日本オフィスでの経験を活かしつつ、PIXTA VIETNAM側に合うようにアレンジしていったという感じですかね。
ーーベトナムならではで苦戦したことはありますか?
物事に対しての温度感の違いと言いますか、風習が違うところですかね。 ベトナムのエンジニア業界は、オフショア開発(システム開発などの業務を海外企業、または海外の現地法人などに委託すること)がメインで、自社サービスの会社で働いているエンジニアが少ないです。そのため、エンジニアは「言われたことをやる」という人が多い印象があります。
ただ、ベトナムは若いエンジニアが多くて、学生時代にきちんとコンピューターサイエンスを学んでいる人もたくさんいるので、自分で考えて開発を行う環境にいれば、今後凄く伸びていくんじゃないかなと思います。
日本でベトナムでの経験を活かして
ーー現在は、日本に戻られていますが、業務内容に変化はありましたか?
ありました。PIXTA VIETNAM出向中はクリエイター向けのシステムや審査システムについてベトナム側に引き継ぎをしたり、PIXTA VIETNAMのエンジニアチーム内で継続的な開発を実施するための土台作りを行っていました。現在は、技術推進グループに所属しており、数年・数十年先を見据えて「どういう問題があり、そこに対してどうやって取り組んでいくか」ということを考えて、技術的に改善していく業務に変化しました。
具体的には、ベトナムに1年間いて感じた大きな問題に取り組んでいます。PIXTAでは新規積極投資として海外市場への進出を行っていて、その中でも韓国・台湾・タイの市場開拓に注力しています。市場を開拓するにはサイトをより各国にローカライズ(国ごとにサイトをカスタマイズしていくこと)することが必須となってきています。ただ、数年前からサイトの翻訳をベースとして海外展開を実施しており、システムもそれに合わせた構造になっています。各国で施策を進めていく上でも、開発していく上でもその環境だとボトルネックになる可能性が高く、ローカライズしやすい環境へシステムを変更することを目指して技術的に改善することを行っています。
ーー業務内容が変わった理由は、今まで行っていたことがベトナム側に移管されたからでしょうか?
そうですね! それが大きいです。僕がベトナムにいる間にきちんと移管できていなかったとしたら、結局日本に帰ってきてからも僕がベトナムのサポートをしていたのかなと思うのですが、そこは1年間ベトナムに出向したことによってきちんと果たせたのかなと思っています。
ーーベトナムに行ったことでその後の業務に対する対応の仕方に変化はありましたか?
そうですね。考え方の違いを前よりも許容できるようになったと思っています。日本にいたときから、もともと「考え方の違いがあっても良いんじゃないかな?」と思ってはいたんですが、そこに加えて、文化の違いも「そうだよね。」と理解できるようになったし、その人の働いているポジションで話しているんだろうなという指針ができました。表現が難しいのですが、判断基準というのは、前よりも広くなったなと感じています。
ーー今後の目標を教えてください。
まずは直近の課題として取り組んでいるサイトをローカライズ(それぞれの国の事情に合わせて海外展開)しやすい環境に改善していくというのが目標です。新規積極投資の部分はスピードが大事だと思っていて、なるべく早くその環境を実現して海外市場への進出に貢献したいと考えています。
(聞き手/執筆:PIXTA VIETNAM User Support / PR 脇山春香 | 写真:コンテンツ部CPG 矢島聖也/PIXTA VIETNAM User Support / PR 脇山春香/Review team:Hoàng Lê, Phạm Lan)