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地方移住して活躍するメンバーの働き方を覗いてみた 〜北海道・釧路編〜

 リモートワークが普及し、「都心を離れて自然豊かな環境で働いてみたい」と一度は考えたことがある方も多いのではないでしょうか。

 前回の富山編に続き、今回も地方に移住して活躍するメンバーの働き方をご紹介します。

 今回は、2021年に都内から北海道に移住したカスタマーサクセス部の野口に、移住後の働き方について回答してもらいました。それぞれが自分に合った環境を見つけ、最大のパフォーマンスを発揮するために工夫して活躍しています!

もともと都内での生活にこだわりがなかった

── 移住したきっかけを教えてください。

 フルリモート勤務ができるようになったことがきっかけです。 元々東京で暮らすことにこだわりがなく、フルリモートOKになった時点で、都外への転居を考えていました。

 どこに移住したいというのを固めてから転居を考えたわけではありませんでしたが、転居先として唯一当てがあったのが旅行で何度か訪れた釧路で、とりあえず引っ越してみよう! くらいの気持ちで移住しました。

── 移住してよかったことは何ですか? 野口さんが知る北海道・釧路ならではの魅力を教えてください!

 人混みから離れて自分の時間を大事にできるようになり、心が豊かになりました。

 地方では必需品の車の免許を持っていない上に、Uターンでもないのでこの地に身寄りがいるわけでもない。それにもかかわらず、地元の方々に優しくしていただいているおかげで1年間過ごすことができました。

 自宅から車で10分も行けば、文字通り大自然という地域なので、自然の中での楽しみ方や魅力を教えてもらっています。

 春夏秋冬の楽しみ方があって、例えば夏は大アサリをゴリゴリ掘り当てる潮干狩り、秋は野生のしめじや山ぶどう狩り、冬は凍った川に人力で穴をあけてワカサギ釣り……といった、大自然と隣り合わせだからこその土地の楽しみ方を知れたことは良かったなと思っています。

 あと私はラッコちゃんが大好きで、野生のラッコを間近に観に行くこともできるようになりました。

 釧路から電車で1時間ほどのところに野生のラッコが生息しています。これまでは飛行機と電車、バスを乗り継いでの移動でしたが、より気軽にラッコに会いに行けるようになりました。

ラッコに会いに行く道中・電車の車窓から見える別寒辺牛湿原。釧路湿原も雄大で美しいですが、こちらも良い景色なのでお勧めです。

── 野生のラッコに出会えるのは北海道ならではですね! 反対に、困ったことはありましたか?

 釧路という土地柄、冬が長く、暖房は必須となるため光熱費が爆上がりしました。「地方に移住すると生活費が下がる」というイメージがあるかもしれませんが、私の場合はガス代・電気代の合算が東京に在住していた頃に比べ4倍になりました。なかなかの痛手ですね。

 あとは身寄りがないため、鍵のスペアを誰かに託せず、家の鍵を無くして-10℃の外で不動産屋さんを1時間待つという失敗をやらかしました。しかもミーティング前にお昼を買いに行ったときだったので、ミーティングにも参加できませんでした……(ちなみに、鍵は近所のコンビニでみつかりました)。

移住がきっかけで、働く環境を整えられた

── フルリモートで実際どのように働いていますか? 1日のスケジュールを教えてください。

 スケジュールは日により多少変動しますが、こんな感じです。

8:00       起床
         始業まで身支度・家事片付け
9:00~10:00  始業(家事の終わり時間によって変動)
13:00     ランチ
18:00~19:00 終業(始業時間や業務内容によって変動)
19:30      夕食
~24:00     就寝

 移住して、家の中に仕事場をちゃんと作りました。

 東京の家は7畳で狭くて食べる・寝る・働くが一つの空間になっていて、メリハリが全然なく、今と比べて集中力を保ちづらい環境だったと思います。

 移住先は倍の床面積なので、リビングの一角に仕事スペースを作り、仕事をする環境を整えることで、より集中できるようになりました!

フルリモートだからこそ、チームの存在がモチベーションに

── 自然豊かな場所で、社内の目も届かない環境で働いていると、のびのびできる分、さぼりやすいのでは? と世間では思われがちですが、いかが思われますか?

 営業なので、さぼるとお客さまにも会社にも迷惑をかけるという大前提があり、さぼれません(笑)。

 お客さま対応がメインの業務で、常にお客さまそれぞれの期限があります。期限に沿って調整・作業を行う必要があるので、むしろさぼりづらくてリモート向きな仕事かもしれませんね。

── 仕事のモチベーションの源泉はどこにありますか? 自律できる仕組みがチームや会社にあれば教えてください。

 毎朝チーム内の定例でタスク共有や案件相談をするのですが、その際に他のメンバーの対応状況を聞くと、みんな頑張ってる! 自分も頑張らないと! という気持ちになります。

 営業としてお客さま対応の前線にいると、正直大変なことも多いので、SlackのHuddleやZoomで都度発散できるような空気感がチームにあります。そうやって大変なことを分かち合えるので、困ったときはお互い様だし、他のメンバーの頑張りがモチベーションになるんだと思います。

── チームの存在は大きいですね! リモート下でのコミュニケーションはどうですか? 物理的にもオフィスに気軽に行くことができない状況で、寂しさやコミュニケーションの課題はありますか?

 どちらも特に感じていないです! 自分自身がおしゃべりで、すぐに「ちょっと聞いて~」とメンバーに言っちゃうし、メンバーも「どうしたの?」と聞いてくれるので、寂しさは感じません。

 連絡・相談は、まずはチャット、次に音声通話(Huddle又はoVice)、そして対面(Zoom)というように使い分けています。

 オフィス時代に隣同士で座っていても、ついチャットで連絡を済ませるという当時の風習が、今はいい様に働いて、隣同士に座っていなくても、そばにいるようなコミュニケーションができているんだと思います。

2021年12月に釧路町・教育委員会共催の学生を対象にしたキャリア講座「くしろ町立人間発電所」での登壇の様子。ピクスタの事業と働き方を紹介しました!

「今の生活が一番楽しい」と言い切れる理由

── 移住前と移住後、それぞれメリット・デメリットはあると思いますが、トータルで考えるとどちらの環境が良いですか?

 移住後です! 今の生活が一番楽しいです。

 移住によって不便になる要素(買い物や移動)に関して、全く困るような生活をしていないからだと思います。買い物は徒歩圏内・移動はバスで充分です。

 生活エリアを移住前に十分検討して、地図情報や地元の人の意見を聞きながら「これならたとえ大雪で外に出るのが億劫になっても、困らずに生活できる」という場所・家を選んだという点もポイントかもしれません。

 北海道に引っ越してからの方がワーケーションに出る頻度も上がり、「暮らすように旅する」という趣味を満喫できています。道内の移動は安くてスムーズなのに、行く先々で違う国のような雰囲気があって面白いんです。山なのか、海辺なのか、湖のほとりなのか、よりどりみどりで、海外旅行に行かなくてもそれ以上に楽しいです。

 バイブスの合う人たちとバイブスの合う土地で、暮らしを満喫しながら過ごす日々がなによりです。

── ありがとうございました!

 

(執筆:人事総務部 竹下菜桜子 / 写真提供:カスタマーサクセス部 企画営業グループ 野口亨子)