PIXTA DAY 2019 開幕! 今年はミニEXPO形式の祭典
1月26日(土)、PIXTAクリエイター、fotowaフォトグラファーの皆さんのための祭典「PIXTA DAY 2019」を開催しました。
クリエイターさんやフォトグラファーさんたちの活動を讃え、労いたい! という気持ちで毎年開いてきた「クリエイターAWARD」を今年はさらにバージョンアップし、名称も「PIXTA DAY」へと変更。コンセプトは踏襲しつつも、「誰もが楽しめるお祭り」として開催した今年の「PIXTA DAY 2019」の様子をご紹介します!
限られた一部ではなく、誰もが楽しめる祭典に。
「クリエイターAWARD」をEXPO形式のお祭りにしたい。
そんな話が出たのは、前年のクリエイターAWARDが終わってすぐ、約1年も前のことでした。
これまで、クリエイターAWARDは、1年で活躍したクリエイターさんたちを表彰することに主眼を置いていたこともあり、活動実績の上位の方々をお招きするスタイルで開催していました。
しかし、PIXTAクリエイターは今や全国各地に約28万人もいて、PIXTAの活動スタイルも様々。のんびりマイペースに活動したい人もいれば、バリバリ売れ筋コンテンツの制作を頑張りたい人もいます。しかし「PIXTAにない素材はない」状態をつくるためには、どんな活動スタイルのクリエイターさんもわたしたちにとっては大事なクリエイターさんです。
それはfotowaも同様で、「フォトグラファーの空き時間を活かす」という多様性のある働き方を実現するためにfotowaがあるのであって、毎日のように活動してくれるフォトグラファーさんに感謝する一方で、自分らしい働き方の中で、時々でもfotowaを活用してくださるフォトグラファーもまた、わたしたちの大事なパートナーなのです。
だとしたら、本当に活動実績上位者の方々だけのためのイベントで良いのか。
もっと、広く、クリエイターさんやフォトグラファーさんが集い、交わり、楽しめるイベントにすることはできないのか。たった年に1度ぐらい、PIXTAやfotowaで活動していてよかったと、関わる人達みんなが思えるようなイベントにできたなら――。
そんな思いで、数年間続けてきた「クリエイターAWARD」を改めて見つめ直し、様々なコンテンツを用意したミニEXPO形式のイベントとして「PIXTA DAY 2019」へと生まれ変わったのでした。
用意したコンテンツは全部で12個、表彰式と合わせて全14のプログラム
PIXTAやfotowaを始めたばかりの初心者さんも、もっと活躍できるようになりたい中級者さんも、働き方を考えたいベテランさんも、更に上を目指す上級者さんも楽しめるよう様々なイベントにするためには、表彰式だけでは成り立ちません。それぞれのフェーズに応じた「お役立ちコンテンツ」を用意する必要がありました。
PIXTAからは初心者さん向けの『はじめてのPIXTA 売れるコンテンツ制作の基本の「き」』、実際に素材購入企業との接点が多いカスタマーサクセス部からリアルな声を届ける『2018年購入者動向とこれから求められるストックフォト像』、人物素材を撮影するクリエイターさん向けにヘアメイクさんからトレンドを伝えるセミナー『移り変わるヘアメイクトレンドをキャッチ!』、風景写真を撮りたいクリエイターさんーに向けた『風景TOPクリエイターによる公開ストックフォトレビュー』、これから成長したいクリエイター向けに短期間で急成長したクリエイターによる『必見!成長クリエイターの「リアル」を大公開!』、イラストクリエイター向けの『ストックイラスト制作TIPS』、動画クリエイター向けの『売れるストック動画を撮影するための考え方・撮影法<基本編>』と『これだけはやっておきたい動画編集』など、全方位にコンテンツを用意。
さらに、昨年12月にPIXTAが発表した『Creative Trend 2019』を、写真・イラストそれぞれにクリエイター目線で掘り下げたコンテンツ『ストックフォトトレンド〜売れ筋コンテンツの傾向と2019年予測〜』と『2018年イラスト素材購入傾向と2019年トレンド解説』も準備しました。
fotowaからは、PIXTAとfotowaの両方で精力的に活動するフリーランスのフォトグラファーから『収入・スケジュール・安定のコツ…etc、気になるフリーランスの働き方を大解剖!』『なんてことない家族の写真をオシャレに切り取るには?』の2つのコンテンツを用意。
https://fotowa.com/photographers/takerukohara
ノベルティは何にしようか、コンテンツの並びはどうしようか、登壇者の方との打ち合わせ、スライドや賞状の準備……など、考えることも準備することも盛りだくさん。 PIXTA DAY 実行委員のメンバーが、夏頃から少しずつ準備を進めていたものの、あっという間に訪れるPIXTA DAY。社内でじわりとインフルエンザが流行り始めて戦々恐々。「実行委員メンバーの誰かひとりでも倒れたら、もう成り立たないぞ!?」という状況で、なんとか迎えられたのでした。
座席が足りません! 参加者総勢120名超、過去最大のイベントに
蓋を開けてみれば、参加者は想像以上! 例年なら参加してもらえなかったようなクリエイターさんたちも集い、その数120名超。おかげで、各プログラムは嬉しい誤算で聴講希望者であふれかえり、部屋に入り切らない事態に。表彰式のために参加していたピクスタの役員たちまで、オフィスからバタバタと椅子をかき集めて「もう少し詰めていただけますか」「こちらに椅子を用意しました!」とサポートする始末です。
さらに嬉しい誤算は続きます。
これはPIXTA人物写真クリエイター向けにと用意していたヘアメイクのトレンドセミナーをfotowaフォトグラファーが聴講してくれたり、fotowaフォトグラファー向けに用意していた家族写真のセミナーにPIXTAクリエイターが参加したり、動画クリエイター向けにと準備していたセミナーに、写真クリエイターが興味をもってくれたりと、想像以上に参加者が交わり楽しんでいただけました。
おかげで、どのプログラムも満員御礼。ドアを閉めきれないほど立ち見客で溢れ、質問も活発に飛び交い、人の熱気で各セミナールームの暖房調節に苦戦するほどでした。
売上上位者だけじゃない様々な切り口で表彰
「誰もが楽しめる祭典に」という思いを込めて、表彰も様々な切り口での表彰しました。
PIXTAの写真・イラスト・動画、それぞれのジャンルで売上はもちろん他のクリエイターへの情報提供を含め、意欲的な活動をみせてくれたクリエイターを称える「CA賞(クリエイティブアドバイザー賞)」、今までと異なる挑戦をしてくれたクリエイターを称える「クリエイティブチャレンジ賞」、他者では真似のできないユニークなコンテンツを制作してくれたクリエイターに贈る「ユニークコンテンツ賞」。
fotowaでは、登録から間もない活躍者を称える「新人賞」や、ピクスタ創業社長である古俣の心を震わせたレビューをもらったフォトグラファーに贈る「古俣賞」、どんなジャンルの撮影でも信頼されたフォトグラファーに贈る「オールラウンダー賞」、お客様からの「公募依頼」にアプローチして実績を重ねていったフォトグラファーに贈る「チャレンジ賞」。
PIXTA・fotowaそれぞれで広報活動に協力してくれたクリエイター・フォトグラファーに贈る「広報協力賞」。そして、例年どおりPIXTA・fotowaそれぞれの売上上位者に贈る総合TOP3を表彰しました。
今年、PIXTA総合1位に輝いたのは、「年間売上3,200万円ほど稼ぎました」と表明したxiangtaoさん。会社員時代は週末クリエイターとして活動、2014年に脱サラしてから更に売上を伸ばし、独自のマーケティング力と的確な企画力で不動の地位を確立したPIXTAの古参クリエイターです。
fotowaの総合1位に輝いたのは昨年に引き続き2年連続No.1となった栗田 広行さん。「歩くディズニーランド」とも称される圧倒的なホスピタリティとエンターテイメント性で、お子様から「また会いたい」とせがまれるほどの信頼と人気ぶりの栗田さん。fotowa最大の繁忙期である11月の売上額は約145万円の報酬を獲得しました。
「fotowaのフォトグラファーならこれがどれだけ大変なのかがわかってもらえると思います」という栗田さんの受賞コメントに、何度も頷くfotowaフォトグラファーさんたちの姿が印象的でした。
「夢にも思っていませんでした」その言葉が聴けただけで嬉しい
授賞式のハイライトは売上上位者だったかもしれません。
でも、それ以上にわたしたちの胸を打ったのは、広島からこの日のために上京してくれたというPIXTAユニークコンテンツ賞の受賞者・チョコラさんの存在でした。
普段は農業をしながら、愛猫に様々な衣装を着せて写真を撮っているというチョコラさん。きっかけは実家を出た妹に愛猫の元気な姿を伝え届けるために猫の写真を取り始め、季節ごとのグリーティングカードを送るために、ハロウィンのコスプレをさせてみたり、学生服を着せて写真を撮るうちに、大喜びしてくれる姪っ子たちのためにと精を出すようになり、もっとたくさんの人達に見てもらえたらとPIXTAに投稿するようになってくれたクリエイターさんです。
「あんまり、売れてはいないんですけどね……」と苦笑をこぼしつつも「こんなにたくさんの人にうちの猫を見てもらえていることが嬉しいです」と、本当に嬉しそうに笑ってくれました。
PIXTA DAYにご招待の連絡をしたときは「飛行機にも乗ったことないんです」とおっしゃっていたチョコラさん。
「普段は田舎で農業している自分が、写真を撮っていたおかげで、東京に出るきっかけをもらえることになるなんて夢にも思っていませんでした。とても嬉しいです」
と、恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに賞状を受け取ってくださった姿に、会場から自然と温かい拍手が湧き上がりました。
もしかしたらチョコラさんは、PIXTA DAYがなかったら東京に遊びに来ることもなかったかもしれません。はじめて飛行機に乗ることもなかったかもしれません。PIXTAが存在しなければ……と、言ってはおこがましいかもしれませんが、きっとチョコラさんにとって、とても思い出に残る――もしかしたら生涯の思い出に残る1日になったのではないかと思うと、心から「PIXTA DAY」をやれて良かったと思えました。
誰かの人生に、ほわりとあたたかな火を灯せたのなら、こんなに嬉しいことはありません。
わたしたちの理念は「才能をつなぎ、世界をポジティブに」していくこと。世界とは、ひとりひとりの集合体です。ひとりでも多くの人たちを、ほんの少しでもポジティブな気持ちにしていくことを目指して、その気持ちが波紋のようにどこまでも広がっていくことを願って、これからもピクスタは歩み続けたいと思います。
代表 古俣も想いを綴りました!
PIXTA DAY 2019の様子をご取材いただきました!
(執筆:経営企画部 広報担当 小林順子 撮影:コンテンツ部 CAチーム 荒川新介)