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チャレンジの連続を楽しむ!ピクスタ法務部のやりがいと大切にしていること

 こんにちは。ピクスタ株式会社 法務部の渡邉です。

 みなさんが「法務のお仕事」と聞いて思い浮かべるのはどんな業務でしょうか。事業メンバーからの法務相談に乗ったり、契約書チェックなどがイメージし易いでしょうか。

 ピクスタの法務部も、もちろんそれらの業務を行います。しかし、それだけではなくピクスタが運営するサービスの利用規約の見直しや、海外拠点を含めたコンプライアンスの推進など、様々な側面からピクスタグループ全体を支えています。

 今回はピクスタの法務部が日々どのような取り組みをしているのかをご紹介します。

法務のお仕事

 ピクスタの法務業務は主に、3つの分野に分けられます。一つ目は、取引関係の法務です。ここには、各サービスの利用規約の作成・管理、クレーム等のエスカレーション対応や契約書審査が含まれます。二つ目は、日本のピクスタ社と海外拠点を含むピクスタグループ全体のコンプライアンス推進。併せて子会社管理に関する法務もあります。三つ目は、株主総会や株式に関連する業務などです。

 現在法務部は私を含めて2名体制ですが、サービスを運営する部門と信頼関係を築き、密な連携をとるために、それぞれが担当のサービス(PIXTAfotowaなど)を持っています。担当のサービスについて、規約管理やクレーム対応等、責任感を持って取り組んでいます。

法務部全体の業務割合イメージ

法務メンバーの分担イメージ

ピクスタの法務部ならではのやりがい

 事業部門がやりたいこと、やろうとしていることに対して、私たち法務は、その中の法的論点を整理し、必要に応じて調整や修正をお願いしながら、適正な実現のためのサポートを行っています。難しいことに直面しても、事業部門のメンバーと一緒に知恵をしぼり、解決策を見つけます。それをやり遂げられた時は大きなやりがいを感じます。

 各サービスで様々なチャレンジや施策が行われる中で、時に「守り」を担う法務として、ただストッパーになるわけにはいかないと思っています。それだと、場合によっては事業の可能性や成長の機会を潰してしまうかもしれません。事業部門がその施策を進めようとする目的や理由をちゃんと理解して、それを達成するために、様々な選択肢や代替案も提案できる法務部でありたいので、皆で日々努力しています。

 特に、ほとんどすべてのサービスで画像・動画を取り扱う当社の法務部では、生成AIなどの新しい技術のために、様々な場面で様々な課題と向き合っています。生成AIを取り巻く国内外の動き、新しいルール、著作権に関する考え方などに対してアンテナをはり、適切に対応していけるよう常に自分自身をアップデートしながら業務にあたっています。

 また、現在当社はリモートでの業務体制となっています。常に契約書などの書類にアクセスする必要がある法務ですが、当社では電子署名サービスやクラウドでの契約管理ツールなどを積極的に導入しているので、自分が希望する場所から、効率的な働き方をすることができます。

想いに応える法務主催セミナーの工夫

 コンプライアンス委員会の運営も法務主体で行なっていて、定期的に全社向けの研修も行っています。時には海外子会社でコンプライアンストレーニングを開催することもあります。ともすれば難しかったり耳の痛い内容を、どうすればメンバーが興味を持って、かつ必要なことだと思って理解してくれるか、事例を集めてケーススタディを実施したり、毎回内容を工夫して行っています。

 こうした研修を開催すると、ピクスタのメンバーは皆、とても誠実に積極的に参加してくれます。毎回色々な意見や質問が出てきて、こちらも気づきがあるので、とても勉強になりますし、皆、コンプライアンスを含めた会社全体の環境や文化、雰囲気をより良くしていこうという意識が高く、それが伝わってくるので、法務としても精一杯知恵を絞りたいと思っています。

ピクスタの法務部が大切にしていること

 ピクスタで法務を担当する上で大切なことは、自分たちのサービスの性質や内容をよく理解して、ピクスタならではの視点を持つことです。PIXTAなら購入者やクリエイター(ときにはモデルなども)、fotowaならユーザーやフォトグラファーと、サービスに関わるそれぞれの立場を尊重しながら、適切な解決に導かなくてはいけません。日頃から、メンバーはもちろん、サービスそのもの、サービスに関わる様々な人に対して関心を持つことが大切だと考えています。

 法務の仕事の多くは、「こういう取引・キャンペーンがしたい」「こういうトラブルにどう対処すればよいか」と、各部署からの声が出発点になることが多いですが、日々関心を持って取り組んでいると、「利用規約の規定を見直ししましょう」「業務フローを見直した方が良さそうだ」等こちらから提案できることもたくさんあります。そしてメンバーは皆、それを真摯に聞いてくれます。

 ピクスタは、これからも様々なことにチャレンジしていくと思います。それに対して法務のやること、やるべきことは、山ほどあります。この環境の中で、今後も事業部門と一緒になって知恵を絞り、推進して行ける法務でありたいです。