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関わる人とともに事業も自分も成長する。新規事業躍進のカギは「信頼」

 2020年6月にスタートした法人向け出張撮影サービス「PIXTAオンデマンド」。サービス開始から徐々に利用企業を増やし、2022年5月末には利用企業数は500社を突破。さらに、その後の3ヶ月でさらに150社以上に活用されるなど、ピクスタの新規事業として著しい成長を遂げています。

 その躍進を陰で支えるPIXTAオンデマンドチームメンバーのひとりが、元教師という異色のキャリアを持つ入社3年目の北條 綾音です。

 少人数のチーム体制ながら、いかに改善を繰り返し、利用企業数を増やし、信頼を獲得しているのか。彼女のキャリアを振り返りながら探ります。

北條 綾音(Ayane Hojo)
インキュベーション本部 PIXTAオンデマンド事業部

 大学卒業後、中学校・高等学校の教員として約7年勤務した後、2019年4月にピクスタに入社。fotowa事業部でオフライン向け認知度施策に携わり、2020年12月からPIXTAオンデマンド事業部に配属。現在は、PIXTAオンデマンドの営業、顧客対応、サービス改善・機能提案と多岐にわたる業務に取り組みながら、より多くのフォトグラファーに撮影案件をつなげられるよう邁進している。

教職からIT企業への転身! 憧れと好奇心から踏み出した未知への挑戦

── まず、教師からIT企業に転職というキャリアが気になります。何がきっかけで転職を決意されたんですか?

 大きくは3つありました。

 ひとつは「働き方を変えたい」ということ。最近は教師の働き方がニュースで報道されたりもしているので想像しやすいかもしれませんが、なかなかハードだったんですね。好きな仕事でしたし、やりがいももちろんありましたが、一度環境を変えて自分の生活を見直したいと思ったのがきっかけです。

 もうひとつは「組織やチームで一丸となって取り組んでみたい」ということ。もちろん教師の仕事もチームプレーではありますが、授業をはじめ、どうしても属人的な性質が強いです。それが面白いところでもありますし、個人の専門性は高めていくことができますが、チームで同じ目標に向かっていくという経験はしづらい環境でした。

 3つ目は「枠組みや土台から自ら作っていく経験をしてみたい」ということです。これまでは、枠組みがすでに出来上がっていて、個人で手の届く範囲のことは工夫できても、仕組みそのものを変えたり新しいことを取り入れる余裕がない状況だったんですね。

 自分が求めている経験ができそうで、かつ柔軟な働き方ができる職場を、教育分野に限らず探していました。

── ものすごく思い切った決断でしたね。

 良くも悪くも、後先をあまり考えていなかったんです。憧れと好奇心だけで、まずはやってみよう、ダメならその時考えよう、くらいの勢いでした。

── なるほど(笑)。では転職活動も、先の3つの要素を実現できる企業を軸に選んでいったわけですね。ピクスタへの決め手はなんでしたか?

 内定したのは「fotowaのオフラインの認知度向上」がメインミッションの、まだ名もないポジションでした。まさに、やりたかった「目的や意義から考えて、枠組みや土台から作っていく」未知への挑戦ができると思えたことです。事業がWin−Win−Winであることも魅力でした。ユーザーもフォトグラファーもピクスタのメンバーも、みんな同じ方向を向いていて、事業にもマインドにも共感できたことが大きかったです。自分が関わることでどういう価値が出せるかをポジティブにイメージできたことも決め手のひとつでした。

できない自分に愕然とする日々。挑戦の代償は苦悩と成長だった

── 実際に入社してみていかがでしたか?

 それが、全然うまくいかなくて(苦笑)。先程「自分が関わることのポジティブなイメージができた」と言っておきながらなんですが、できないことに自分でも愕然としたというか。

 子育て層をターゲットにしている企業へfotowaのギフト券を提案する営業活動や、協業・提携の模索、ユーザー向けのイベント企画を任せてもらえたんですが、自分ひとりでは進められなくて。費用対効果の考え方や、社内外のリソースに対する考え方、利害関係の築き方、そういう基本的なビジネスに対する考え方を身につけるところからのスタートでした。知識も経験も足りないから、相手の動きに対する予測もできず、意思決定の材料になるような情報提供もできず、2手3手先まで考えられない。

 できない自分に凹みながら、ひたすらもがく日々でした。

── かなり苦しまれたようですね。転職したことを後悔したりはしませんでしたか?

 それはなかったです。もがいている間も、放り出されたわけじゃなくて、ずっと、せいさん(fotowa事業部 部長 李せい)が伴走してくれていたんです。インプットもアウトプットもすべて伴走して、一緒に考え続けてくれて。やることを増やしてしまっている申し訳なさもありましたが、これだけ時間をかけてくれている人がいることに背中を押される気持ちの方が強かったです。

 最終的に、せいさんに成長した部分を認めてもらえた時は、本当に嬉しかったですね。せいさんに、私の土台を作ってもらったと思っています。 

── fotowa事業部に在籍して約2年後、PIXTAオンデマンド事業部に異動されました。こちらの経緯は?

 fotowa事業部在籍中から、PIXTAオンデマンドの前身サービスである「fotowa Biz(β版)」に依頼された商業案件のオペレーションを手伝っていた経緯もあり、改めて「PIXTAオンデマンド」として事業が立ち上がるのと合わせて異動になりました。

 fotowa Bizを立ち上げる頃から、古川さん(fotowa BizおよびPIXTAオンデマンドの立ち上げ責任者)の奮闘ぶりを間近でみていたので、力になれることが嬉しかったです。

 あの人のガッツは尋常じゃないんですよ……!(笑) わたしも、クライアント企業と直接関わる中で、信頼を得られる手ごたえを感じられるようになってきていたので、本腰を入れて関われることは嬉しかったです。 

古川のインタビューはこちら

助けられ、挫けず挑み続けたから今がある 

── 現在、PIXTAオンデマンドでの北條さんの仕事内容を教えてください。

 大きく分けて3つです。

 1つは案件のオペレーションです。クライアント企業のヒアリングを行い、見積もりを提案し、フォトグラファーに依頼するまでの受注フォローを行っています。

 2つ目は、問い合わせ対応とプロダクト改善のためのフィードバックです。PIXTAオンデマンドは、将来的にオペレーションの自動化を目指しています。そのために、日々のオペレーションや、個別の顧客ヒアリングの中で情報収集したものをまとめて、機能開発の提案をしています。

 自動化を目指すには、サービスの土台となるニーズを把握し、ルールを整備しながら、フォーマット化していく必要があります。PIXTAオンデマンド事業部はまだまだ小規模のチームなので動きが早く、1週間後には改善されてクライアント企業に喜んでもらえることもあって、やりがいがあります。

 問い合わせ対応の中には、正解がなく、難しい問題に直面することもあります。プラットフォームとして三者のWinを踏まえて、現場のフォトグラファーにしわ寄せがいかないように、チームで課題を共有してみんなで考えながらフォローアップや再発防止策を講じています。

 3つ目は営業です。インバウンドでは、サイト上からいただくお問い合わせから、いかにコンバージョン率を上げるかの検討ですね。顧客分析した上で、どういう情報を提供したら意思決定できるかを考えています。顧客が今後やりたいことや今の状況を踏まえて、フローやディレクション部分のカスタマイズも提案しています。

 アウトバウンドは主にメールでの営業ですが、こちらもどこに打てば響くのかを検討しながら行っています。最近は企業の撮影ニーズと、我々の強みがマッチする領域が見えてきたところです!

── 頼もしい……! ひとりで何役もこなして、やりたかった「土台づくり」にも携わって、入社当時の頃のお話と比べると、本当にすごい成長ですね。ご自身ではどう感じていますか? 

 今もまだまだ周りに助けてもらってばかりですが、今の自分を10だとすると、入社当時の自分は1か2ぐらいでしたからね(苦笑)。当時のわたしは、わからないことが何かもわかっていないようなひよっこの状態で、未熟さや視野の狭さが浮き彫りになっていくばかりでした。でも今振り返ると、その経験をさせてもらえたことが貴重でした。

 大人になってから、自分の接したことのない物事の捉え方や考え方を、自分の中に取り込む機会はなかなかないですよね。そのチャンスを逃したまま過ごしていった可能性があることを考えると、たくさん迷惑をかけたと思いますが「良かった」と思います。

 せいさんと古川さんには本当に感謝しています。

── せいさんには土台をつくってもらったという話がありましたが、古川さんにも?

 古川さんには、物事に立ち向かう姿勢の部分で感化されました。いつも前向きで建設的な話をするので、うまくいかなくても湿っぽくならずに、次に向かって頑張れるんですよね。 

個人が伸び、チーム全員のプロダクトへの想いが事業を動かす

── そんな前向きなチームの雰囲気も手伝ってか、PIXTAオンデマンドも今、ぐんぐん成長していますが、その要因はなんだと思いますか?

 PIXTAのブランド力に助けられている部分も大きいと思いますが、1件1件着実に積み重ねて、信頼関係を築けていることだと思います。

 継続して利用いただいているクライアント企業から、「こういうところに困っている」とちょっとした相談も持ちかけてもらえるんです。相談してもらえるということは、信頼してもらえている証だと思うんですよね。それをひとつずつ解決していって、サービスを改善する中で、成果が積み上がってきているんだと思います。

 フォトグラファーもプロの視点からたくさんの意見をくださるんですよ。目の前の撮影業務だけでなく、プロダクトのことも誠実に考えてくれているので、本当にありがたいです。クライアント企業もフォトグラファーも利用者でありながら、パートナーのようでもあり、皆さんに貴重なヒントをいただきながら成長していけている気がしています。

 その信頼がまた嬉しくて、彼らの期待に応えるために頑張ろうとチームのみんなが思えていることも大きいのではないかと思います。

PIXTAオンデマンド事業部の古川(写真左)と。

── さらなる成長が期待されているPIXTAオンデマンドですが、今後の展望を教えてください!

 まずはもっともっと案件を増やして、フォトグラファーの活躍の場を増やしたいです。そのためにも、プロダクトの良さ、他とは違うPIXTAオンデマンドならではの付加価値をどう発揮するのかを重視しながら、地道にサービス改善に取り組んでいきたいと思っています。

 そして、目指すのは「オペレーションの自動化」です。もっと手軽に、スピーディーに、かつクオリティの高い撮影を実現するために、どういう仕組みをつくるのか。システムで合理化できる部分と、人の手をかけるべき部分を切り分けて考えていきたいです。

 特にディレクション部分は課題で、手軽さを重視して撮りたいイメージの言語化プロセスを単純にすればするほど、ステレオタイプな写真になってしまいがちなんですよね。求められたものを求められた通りに撮影することはもちろん、フォトグラファーの技量やその人が持っている感性を発揮してもらいながら、クライアント企業が「自分の力だけではうまく表現できない魅力」を引き出せるような写真を提供したいんです。それを実現するための仕組みづくりを、チームメンバーと、クライアントとフォトグラファーとみんなで、模索していきたいと思います。

 ── ありがとうございました!

 

(インタビュー・執筆:経営企画部広報グループ 小林順子 / 撮影:人事総務部 鈴木瑞穂)

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