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PIXTAとは何者か? 第二創業期にも等しい思い切った挑戦がしたい

 2015年、海外PIXTAクリエイターのコミュニティマネージャーとして入社後、Webディレクター、海外事業部長も務め、合間に2度の産休を経て、今年1月からはPIXTA事業本部のプロダクトマネージャーとしてVPoP(Vice President of Product)に就任するというキャリアを歩み、ピクスタの成長と共に領域を拡張してきた加藤あす香。
 やりたいことは一貫して「サービスの価値を上げること」。そのためなら役割にこだわりはなかったと言い、今”プロダクトマネージャー(PdM)”と名付けられて「しっくりきた」と語ります。
 サービス誕生から16年以上経過して成熟したPIXTAを指して「PdMとしては、とても面白いフェーズだと思う」と笑う加藤に、今のPIXTAのフェーズとプロダクトマネージャーとしてのやりがい・魅力を聞きました。

加藤 あす香(Aska Kato)

PIXTA事業本部 VPoP

不動産系ポータルサイトを運営する企業へ2005年に新卒で入社し、営業、新規事業の立ち上げと運営、タイ事業の調査と立ち上げに関わり、7年目でシンガポールに移住。海外展開を進める企業の立ち上げ支援に従事。ピクスタには2015年2月に入社。海外事業全体の責任者を務めたのち、2021年からPIXTA事業本部へ異動、2022年からVPoPとしてPIXTA事業を牽引中。現在、シンガポール在住の2児の母。

老舗なのに?いいえ「だからこそ面白い」無限に広がるPIXTAの可能性

 ── いきなりですが「PIXTAのプロダクトマネージャー(以下、PdM)は、今こそ面白い」と言える理由が気になります。PIXTAは2006年からある老舗で成熟したサービスのように見えますが、加藤さんから見ると、実はそうではない……?

 そうですね。成熟しているとは思います。でも、だからこそ可能なことも、面白さもあります。

 現在PIXTAは、あって当たり前の機能や要素が出そろって、ようやく「さぁ、次はどこに手を伸ばそうか」を検討できるフェーズになったんです。
「何をするのか?」を考えようとすると、まず「PIXTAとは何者か」を改めて定義することから始めなければなりません。これは考えれば考えるほど、世界や視点が広がっていくんですよね。

 たとえば「写真やイラストなどのデジタル素材を提供するサービス」と定義するなら、世の中のニーズに合ったコンテンツを提供していくことに価値があります。

「クリエイティブをノンデザイナーでも使える形で届ける」と定義するなら、3Dや限られた人しか使えない素材を使いやすい形で届ける必要があって、未来ではどう使われるのかを考えながらサービスを提供していくことを目指していけます。もっと言えば、今後どういう産業になっていくのかを見据えて、どこにポジショニングしてどう発展させていくのかを考えることでもあるんです。

 ── 第二創業期のような壮大さですね。一方で、長年続いているサービスだと、何か新しいことや変化を起こそうと思った時に守らなければならないものも多く、それが逆に枷になってしまうようなことはありませんか?

 枷とは思わないです。むしろ強みになると思っています。すでにユーザーがついているからこそ、反応がすぐに返ってきますし、価値提供も早く、成果が出るのが早いんです。全くの新しいサービスだと、ユーザーを獲得するところからになるので、そうはいきません。新しい施策をリリースしたその日からリアクションが得られるので、自分たちが立てた仮説と施策が合っていたのかどうかもすぐに分かりますしね。

「サービスの価値を向上させよう、より良くしよう」と思った時、今のPIXTAは無限に広がりがあるので、様々なことを試していきたい。その点、早く反応を得られるということは大きなメリットです。

 しかも、現在のPIXTAは、あって当たり前の機能や要素が出そろって、PdMの意志で「これをやりたい」という施策を進められるフェーズです。巨大で細分化された組織でもありませんし、必須の開発が山積みで、進行に追われているという状況でもありません。何を実装することで誰に対してどんな価値を提供していくのかを考えることができる環境で、自由度が高いと思います。重要な意思決定を行う裁量と責任を持って仕事に取り組めるのは、PdMにとってとてもおもしろいフェーズではないでしょうか。

 ── なるほど。「PdMとして」ということですが、加藤さんの当社でのキャリアのスタートは、コミュニティーマネージャーでしたよね。いずれはPdMを目指したいという気持ちがあったんですか?

 いいえ(笑)。今もですが、もともとキャリアをどう築きたいという視点はあまり持っていなくて。ただ「多様性にあふれるメンバーたちと共に、よりサービスの価値を高めることをやりたい。海外ユーザーにも求められる日本発のサービスをつくりたい」ということだけは持っていて、自分の役割やポジションよりも、自分自身のあり方と働く環境の方を大事にしています。

 よりサービスの価値を高めようと考えていくに伴って、やることやステージが上がっていった結果、今にたどり着いた感じです。

 ──PdMを目指していたというよりも「よりサービスの価値を高めること」に注力した結果たどり着いたポジションだったんですね。

 そうですね。ただPdMと名付けられて、はじめて自分がやりたいこととポジションが定義された感覚があります。PdMは求められることが多く深いので、正直「まだまだです」という気持ちですが、「それを目指していこう」としっくりきた感覚はあります。

 ──その呼び名を貰ってはじめて自覚するというのが面白いですね。では、ここからは、どういうキャリア遍歴で今に至ったのかを振り返ってみましょうか。

軸にあるすべては「サービスの価値向上のため」

 ── 入社は2015年、ピクスタ上場の年でしたね。最初は、海外クリエイターのコミュニティマネージャー、次に海外拠点の立ち上げとマネジメント、産休を経て、海外事業部長兼Webディレクターに。すごいキャリアチェンジですよね。

 求められることが半年単位で変わっていくので激動でしたね(笑)。でも、立てている仮説には都度、納得感がありました。
 海外クリエイターたちのコミュニティは必要でしたし、そのためにはクリエイターに売れる経験・機会が必要でしたし、その両方を行うには拠点が必要でした。前職で海外拠点の立ち上げ経験はありましたし、ポジションが変わっても貢献できる要素はあったので、大変でしたけど、面白かったです。

 ── Webディレクターの経験もあったんですか?

 それはなかったんですよ。前職で制作会社さんと一緒にサイトをつくったことはありましたが「Webディレクター」を名乗れるほどの経験とは言えないです。
 でも当時のPIXTAは、海外でいかにアジア向けの素材を販売するか、現地のニーズや市場環境に適合させるかが課題で、マーケットフィットさせるためのローカライズすることこそが、サービスの価値向上でした。メンバーと、ありたい理想の姿と現実のギャップがどこにあるのかを話し合いながら、仮説を立てて施策を打ち、検証していく、Webディレクター的な業務に自然となっていました。

 ── ところが2020年、海外拠点を撤退することが決まりました。

 この頃は撤退と並行して、PIXTA VIETNAM開発チームと「PIXTAエディター」を作っていましたね。拠点は撤退してもサイトを通じた販売は継続していきますし、エディター機能は特に海外で需要が高かったこともあって「エディター機能の実装を担当してほしい」と言われたんです。

PIXTAエディター

 ベトナムメンバーとのコミュニケーションにも慣れていたこともあって、任せてもらえたのかなと思います。
 エディターをリリースして間もなく、第二子の産休をとって、復帰後は正式に日本チームのWebディレクターとしてジョインすることになりました。

 ── そして今年、PIXTA事業本部は、大きく分けて購入サイド、クリエイターサイド、開発サイドそれぞれ3人のVP(Vice President)体制となり、その1名に抜擢されましたが、その時の心境はいかがでしたか?

「なんで私?」って思いました(笑)。日本にも住んでいないし、自分としては結果も出せていないと思っていたし、私を指名する理由がみつからないなと。でも、私がこれまでやってきたことに対して「新しいことや未知なことに対して模索しながら取り組み、推進させる力がある」と評価してくれて「そういう動き方がこれからのPIXTAに必要」ということで引き受けることにしたんです。

 ── 冒頭でおっしゃっていた「次はどこに手を伸ばそうか」というフェーズだからこそ、正解のない道を歩むための推進力が期待されたんですね。

 そうですね。自分では、これまで思うように成果を出せていないことに負い目を感じていたんですが、それでもトライし続けることそのものを評価してくれていたのは嬉しかったです。
 振り返ってみても、どの施策も必ず思わぬ課題が出てきて、思うようにいかないんですよね。でもそれ自体が楽しいというか(笑)。
 たぶんチームのおかげなんです。難しい問題が出てきた時に「あ〜あ、仕方ないね」って思って諦めちゃう人がいなくて「なんでこうなってるんだろう? こうすればいいのかな?」って解決志向で前向きに話し合える人たちに囲まれているからだと思うんです。
 今までもそうですが、これからも、チームの皆と一緒に、存分にトライしていきたいと思います。

次に手を伸ばす先へ!誓うのは「思い切った挑戦」

 ── これから「次に手を伸ばす先」を決めるためにも、様々なトライを考えているとは思いますが、現時点で言える挑戦したいことを教えてください。

 個人としては、社会にインパクトを与えられるような仕事をしたいと思っています。そういうプロダクトを担える存在になれると良いなと思っています。
 社風としても、メンバーもこのまま粛々と運営していきたい人たちでもないので、今あるものを崩してでも、思い切った挑戦をしていきたいと思っています。
 プロダクトにどんな価値を与えていくのか、組織に対してどんな価値を発揮するのか、とことん向き合える環境だと思うし、How(どのようにやるか)に縛りもありません。
 今はない新しい価値を生み出すためには、ユーザーに求められていることとして顕在化しているものでもないので、様々なことをやっていきたいと思っています。

 ── 最後に、加藤さん自身もそうでしたが未経験でもPdMに挑戦してみたいという人にメッセージをお願いします!

 エンジニアでも、デザイナーでも、マーケターでも、どんなポジションでも根幹にあるのは「プロダクトを良くする仕事」だと思います。各ポジションでその専門スキルで貢献することも素敵ですが、ポジションにとらわれず、広い視野で「プロダクトの価値を上げるためには?」を追求していけるのがPdMだと思っています。私も自分のやりたいことや、やってきたことがPdMと名付けられるまで自覚していなかったぐらいですから、もしかしたら、未経験というのは名前がついていなかっただけの可能性もあると思うんです。
 試行錯誤しながら新しい価値を生み出していくことに裁量と責任を持ってチャレンジしたい人にはお勧めです!

 ── ありがとうございました!

 

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(インタビュー・執筆:経営企画部広報グループ 小林順子 / 撮影:人事総務部 鈴木瑞穂)