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採用担当者が新規事業立ち上げに挑戦した理由<前編>

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古川朋佳(Tomoka Furukawa)

ピクスタ株式会社 コーポレート本部 事業推進部

大学在学中にピクスタで半年間広報としてインターンに従事。その後、正社員として2015年4月に入社し、2018年8月まで採用を担当。リファラル採用の導入や、スカウトを中心にダイレクト・リクルーティングの推進などを行う。2018年9月からfotowa事業部へ異動、2019年4月に商用撮影の出張撮影「fotowa biz」を立ち上げ、同年9月にはPIXTA事業の派生サービス事業の立ち上げのプロジェクトリーダーに抜擢され、2020年6月1日に「PIXTAオンデマンド」をリリース。現在に至る。

 2020年6月1日、PIXTAに新たなサービスが誕生しました。
 その名も「PIXTAオンデマンド」。

 2006年5月に誕生してから約15年、クリエイターから募った画像素材を提供するだけだったPIXTAが、写真の撮り下ろしを請け負うという新しいサービスを開始したのです。
 その「PIXTAオンデマンド」を立ち上げたのが、元戦略人事部 採用担当の古川でした。

 なぜ、事業部へ身を投じることにしたのか。
 事業運営経験もないまま、どうやって新サービスを立ち上げたのか。
 知識も経験もない中、ひとつのサービスを背負い挑戦し続けた日々を聞きました。

「今しかない」入社3年目の決断

 ――ピクスタに戦略人事部採用担当として入社して約3年半のタイミングで、全く未経験の事業部へ異動を願い出た背景はなんだったのでしょう?

 もともと、いつかは事業を運営する側を経験してみたいと思っていました。自分が手がけたものがダイレクトに誰かの役に立つこと、直接的に世の中に価値を生み出せるって、とても楽しそうだなって思っていたんです。

 だから「いつか」という気持ちはずっとあって、目安箱(半年に一度行われていた当時の従業員向けアンケート。現名称「ピク充アンケート」)のジョブチェンジ意向欄には、毎回「事業部へ行きたいです」って書き続けていたんです。

 ――意向が伝わって、異動の声がかかった?

 意向は伝わっていたと思いますが、切り出したのは自分からでした。

 ジョブチェンジ意向欄に毎回書きつつも「いずれ」の話で、まだ本気じゃなかったんですね。

 でも、採用業務にも慣れて一定の成果も出せるようになってきた入社3年目頃から、モヤモヤするようになりました。

 ピクスタの理念や事業を通じて提供している価値や、実現させたい世界に共感してもらい、入社につなげられるのはすごく嬉しいけれど、私はあくまで採用担当で、共感してくれた価値の直接的な作り手ではありません。

 一緒に面談に臨む各事業部のメンバーの「価値を生み出す喜び」を隣で聴いていて、純粋に楽しそうなんですよね。それを、誰かの体験ではなく、自分の体験として自分の言葉で語れるようになりたかったんです。

 もうひとつ、採用担当者は新メンバーを採用したら、そこから先のメンバーの成長は、ほとんど各部署に委ねることになります。でもメンバーの成長も活躍も、各事業部に入ってからが本番ですよね。戦略人事部の一員として、メンバーとどういう関わり方をしたいのかを考えたときに、入り口の採用だけではなく、もっと誰かの成長に自分も濃密に関わってみたい。協同して何かをつくったり、お互いに刺激を与え合いながら共に成長していけるような関わり方をしてみたいと考えるようにもなりました。

 そういうモヤモヤを感じ始めて「今しかない」って思うようになったんです。

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 ――「今しかない」というのは?

 自分のキャリアを考えた時に、ジョブチェンジするなら20代のうちだろうと思ったんですよね。当時27歳で、新卒入社して約3年、ずっと採用担当で、私には事業運営の経験もスキルもありません。全くの未経験です。やってみたい意欲や熱意があっても、機会に恵まれるとは限りませんよね。もちろん社内異動だって本当にできるかどうかはわかりませんが、手を挙げることはできます。

 わたしとしては、モヤモヤしてきたとは言いましたが、採用の仕事は好きだし向いているようにも思えていました。ただ、これからずっと採用や人事の仕事をしていくのがいいのかはわからなかったし、他のことに挑戦してみることで自分の可能性を広げてみたいという思いがありました。それなら早いうちに挑戦した方がいい、「今しかない」って思ったんです。

未経験のド素人に誰が任せる? 信頼は自分で勝ち取りにいく

 ――事業部への異動はすんなり決まったんですか?

 5月末ころに上長に切り出して、翌月にはfotowa事業部長のせいさん(李せい)と面談して、7月中旬には異動が決まり、引き継ぎや準備期間を経て、9月に正式に異動しました。

 ――しかし、単なる事業部への異動ではありませんでしたよね。異動先は「fotowa」のビジネス利用版「fotowa biz」を新たにつくるという大仕事。大抜擢ではありますが……。

 そうですよね(笑)。

 経緯を説明すると、fotowaには、毎月ビジネス利用目的の撮影依頼が舞い込んでいて、緊急度は高くないけれど重要なミッションとして「いつか商用利用にも広げたい」という考えがありました。採用担当として、そういうミッションがあることは以前から知っていたので、事業部に異動するならfotowaがいいなと思っていたんです。

 異動を打診してせいさんと面談した時に、3〜4つぐらいfotowa事業部内のポジションを提案してもらったんです。Webディレクターや、ユーザー向け施策、フォトグラファーの育成プログラムの立ち上げなど。そのうちのひとつに「fotowa bizの立ち上げ」もあって、せいさんに「選んでいいよ」って言ってもらえたので、一番魅力的だと思った「fotowa biz」の立ち上げを選びました。

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 ――むしろ、よくそこを選びましたね。最もハードルが高そうなのに。

 本当に、何もわかっていなかったんです(苦笑)。わからないからこそ飛び込めたというか……。

 自分にできるのか? ということは考えてみたものの想像が追いつきませんでした。

 なんとかしてみせる。わからないことは習得すればいい。どうせゼロからのスタートなんだから。自分には伸びしろしかない! って思ったんですよね。

 ――ポジティブですね(笑)。ピクスタは、メンバーの意向や意思を極力尊重しようとする社風ですが、採用担当として成果は出していたし、一方で希望する事業運営サイドは全くの未経験。ましてや、新サービス立ち上げのための社内異動ですから、手放す側も受け入れる側も、もちろん古川さん本人も、相応の覚悟が必要な話ですよね。

 私も、そうだよなと思って。

 そもそも自分でやりたいと言いはしたものの「誰がド素人に任せるだろう?」って思ったんですよね。「こいつになら任せてもいい」って思ってもらえないと、到底やらせてもらえないだろうと。

 だから、fotowa事業部の議事録とかデータとかを読み漁って、商用利用の問い合わせの内容やジャンルを調べたり、競合他社になるだろうサービスを調べ上げて、「もし私に任せてもらえるならこういうサービスにしたい!」っていうプレゼンをしたんです。

 ――それは自発的に?

 自発的にです。こんな事業経験もない素人の「やりたい」っていう気持ちだけでは、到底任せてもらえないだろう、このぐらいやらないと伝わらないだろうって思って。

 経験もスキルもない私にひとつの新しいサービスを任せてもいいと思ってもらうには、信頼してもらえるだけの行動と姿勢を見せるしかないと思ったんです。

 ――自らチャンスと信頼を勝ち取りにいったんですね。

 でも今思えば、当時のプレゼン資料は、ズタボロだったとは思いますけどね(笑)。よく任せてくれたなと感謝しています。

右も左もわからない悪戦苦闘の日々のはじまり

 ――そして異動から約半年強の2019年4月、無事「fotowa biz」のローンチへこぎつけるわけですが、相当苦労したのでは?

 いやぁ……大変でした(苦笑)。

 本当に、右も左もわからないし、そもそも何をどう考えて進めれば事業が立ち上がるのかさっぱりわからないんです。

 わからなすぎて何を聞けばいいのかすらもわからない。

 本当は自分なりの考えを持った上で質問をしたいのに、前提となる考え方のベースすら自分にはない状態です。

 だから毎日、せいさんに時間をもらって、どういう順序で何を明確にしていけばいいのか、教わりながら進めていました。

 事業計画の立て方やマーケティング関連の本を読んだりセミナーに参加したり自分なりに勉強もしましたが、結局は、せいさんにアドバイスをもらったことを本やセミナーで復習することでやっと理解するような有様でした。

 だから、もう遠慮している場合ではなくて、悔しいけれど開き直ってバンバン聞きました。たくさん迷惑をかけましたが、おかげでせいさんには、根本的な「考え方」を教えてもらいました。

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 ――そしてfotowa bizのローンチから約半年後、今度はPIXTA事業の派生サービス「PIXTAオンデマンド」としてリスタートするプロジェクトリーダーに抜擢されることになるわけですが……。

 PIXTAオンデマンドはなぜ始まったのか、PIXTAと古川さんにとってどんな意味をもつものなのか<後編>に続きます。

 

(聞き手/執筆:経営企画部 広報担当 小林順子 | 写真:戦略人事部 採用担当 鈴木瑞穂)