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【実録】オンラインセミナー〜fotowa編〜

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 オンラインセミナー特集第2弾は、fotowaフォトグラファーチームにインタビュー。

 緊急事態宣言を受けて活動自粛を余儀なくされたフォトグラファーさんたちのために「いまだからこそ運営ができること」を考えた結果、3月末からオンラインセミナーを開催しているfotowa。

 Facebookのfotowaフォトグラファー限定コミュニティ内で公開されたFacebook Live配信で、これまでに9回のオンラインセミナーを企画・開催。コミュニティーマネージャーが中心となり、試行錯誤しながら運営しているオンライン配信について、fotowa事業部 コミュニティーマネージャーの矢野に話をききました。オンラインセミナーを実施する方にもためになるノウハウが満載です。

オンラインセミナーを始めてみて

━━オンラインセミナーをやろうと思ったきっかけを教えてください。

 もともと、3月末に助産師を講師に招いて「ニューボーンフォトセミナー」を開催する予定でした。ところが、コロナの影響でイベントを開催できる状況ではなくなってしまいました。

 オンラインでやろうかとも思ったんですが、ニューボーンフォトは新生児相手の特殊な撮影ですし、助産師さんに自宅でやってもらうにしても、画面越しに伝えるのは難しく、ニューボーンフォトをテーマにしたオンラインセミナーは難しいのではないかと考えました。 それなら自分たちでできることでセミナーを開催できないか、方向転換して考えることにしました。

 外出自粛期間中は、フォトグラファーさんたちもほとんど仕事がなくなっていました。そんな状況下でfotowa運営の動きが止まってしまっていたら不安になるよね、とチーム内で意見が出て、隔週で送っているメルマガ以外でも何か、フォトグラファーさんたちが安心できて、しかも自粛明けからのアクティブな活動につながるようなことをできないかと考えて、オンラインセミナーを開催していこうという話になったんです。

━━オンラインセミナーの内容を簡単に紹介していただけますか?

 オンラインセミナーは3月末に1回、4月に3回、5月に4回実施しました。6月中はセミナー2回と、ミートアップ(交流会)を初開催する予定です。

 3月末のセミナーは「トラブル防止セミナー」でした。実際のトラブル事例を紹介して「こういう時はどうしますか?」と問いかけてフォトグラファーさんたちに考えてももらい、運営がおすすめする対応を紹介するスタイルです。

 4月からは「fotowaフォトグラファーマニュアル徹底解説」シリーズをスタートさせました。ちょうど2月にマニュアルを改定したのでその紹介もかねています。

 また、PIXTAコンテンツ部のメンバーと一緒に「PIXTAストックフォトセミナー」も開催しました。自粛中だからこそ、ストックフォトをはじめてみたいと思うフォトグラファーさんたちに、ストックフォトの入門編的なノウハウを紹介するセミナーです。

━━開催してみて、反響はいかがでしたか?

 毎回、リアルタイム視聴では20〜25名を行き来しています。だんだん参加する方が同じ顔ぶれになってきたのが最近気になるところです。常連さんがいることは良いことなんですが、いろいろな方に参加してほしいなと思っているところです。

 現在は全フォトグラファーさんに対してFacebook上のイベントページを作成して案内を出していますが、セミナー内容に合わせて参加していただきたい方に個別で案内したり、集客方法は改善の余地がありそうです。

 まだまだフォトグラファーさんたちも、どうやって参加したらいいのかわからない方も多いと思うので、アーカイブをみてもらいながら「気軽に参加できそう」と思ってもらえたらいいなと思っています。

 参加してくれている方も「コメントしてくださいね」とこちらが案内しても、どういうコメントをしたらいいのかわからなくて、様子見してしまう人は多いですが、少しずつ慣れてきてくれた印象があります。

 目的通り、地方と関東のフォトグラファーさん同士がLive配信中にコメントでやりとりしてくれたりもしていて、良い傾向です。

 開催後は、簡易的ですが「活かせそうかどうか」聞くアンケートをとっていますが、みなさんからポジティブな反応をいただいています。fotowaのフォトグラファーさんたちは、みなさん優しいからかもしれませんけれど(苦笑)。

 6月12日に開催した、ストックフォトセミナー第二弾では、フォトグラファーさんにストックフォト用に写真を送ってもらい、スタッフが添削するという内容でした。写真を見ながら具体的に「売れるストックフォト」のポイントを説明する形で、フォトグラファーさんからも「わかりやすかった!」と好評でした。

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━━オンラインセミナーの目的についても改めて教えてください。

 目的は3つありました。

 1つは、緊急事態宣言下での撮影活動自粛中をスキルアップのために使ってもらい、今後さらに活躍してもらうことです。

 2つめは、フォトグラファーさんたちの不安を少しでも解消し、運営が顔を出して発信することで、一体感やロイヤリティを高めることです。

 3つめが、フォトグラファー同士でつながれる機会にすること。他のフォトグラファーが何をやっているのか気になっている人も多いと思うので、情報交換のきっかけをつくったり、孤独感の緩和につなげることです。

Facebookを使った配信を実施している理由

━━fotowaのオンラインセミナーは、Facebookの「fotowaフォトグラファー限定グループ」でLIVE配信していますね。PIXTAや、外部のウェビナーもZoom開催が多い印象ですが、あえてFacebookで配信を行った理由はなんですか?

 Facebookの限定グループで配信したかったというのが一番の理由です。

 普段から、 fotowaフォトグラファーのコミュニティ形成にFacebookグループを活用しています。そこで配信すれば、Facebookでコメントのやりとりができます。Zoomのチャットでもコメントやりとりはできますが、Facebookならコメントもそのまま残せるので、フォトグラファーさん同士の交流につながりやすく、「セミナーのその先」がつくりやすくなると考えました。

 また、アーカイブ配信機能があることもFacebook Liveを選んだ理由のひとつです。fotowaには育児中のフォトグラファーさんも多いので、開催時刻で参加できない方もいらっしゃいます。見逃し配信で後からでもセミナーが見れるのも利点です。アーカイブだけなら、Zoomでも記録してYouTube等に残すこともできますが、セミナー中のコメントまでは残せません。

 出張撮影は経験がものをいう世界でもあるので、いろんなトラブルを乗り越えてきたベテランのフォトグラファーさんのコメントは参考になるはずです。

 また、コメントのやりとりをみて、参加できなかった方にも「次回は参加してみよう」と思ってもらえるきっかけにもなると考えました。

━━コミュニティ形成という目的のためには、Facebookコミュニティ内で配信し、参加者のコメントごとアーカイブできるという利点があったんですね。

 はい。でも、Zoomも合わせて使っているんですよ。最初、Facebook Live単独でやろうとしたんですが、スライドしか映せなくて、運営側で話しているメンバーの顔が表示されなかったんです。「運営を顔を見せて話すことでフォトグラファーさんたちに安心感や一体感、ロイヤリティを高める」という目的とそぐわなくて、運営サイドはZoomを使って、それをFacebook Liveにストリーミング配信するという手法をとっています。

※詳しいやり方はこちら:Facebook Liveでウェビナーをストリーミング配信する

入念な準備とチームワークが成功の秘訣

━━開催にあたって、どんな準備をしましたか?

 最初に、担当を細かく分けて役割分担を明確にしました。セミナーは常時メイン担当・サブ担当・フォロー①、フォロー②の4人体制で運営しています。

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セミナー当日と、前後の役割分担を明確にしている。

 セミナー後、チームで振り返った際、質問コメントに対して「誰が答えるのか迷ってしまった」という意見が出たんですね。配信中は特に問題は起きなかったのですが、万が一「誰も回答しない」状況になってしまうのは良くないので、誰がボールを持つのか役割分担をしっかり決めるようにしました。

 それから「香盤表」を作成しています。誰がどのタイミングで何を言うのか、詳細に決めて事前共有をしておきます。また、コメント欄に投下する補足情報などもあらかじめ準備しておきます。

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誰が何を言うかが、細かく書き込まれている香盤表。

━━まるでテレビ局の台本のよう!セリフまで入れて、だいぶ細かく準備されたんですね。

 そうですね。メインスピーカーはやっぱり緊張しますし、話すだけで精一杯です。だから、事前に「ここではこんな話をします」ということがチーム内で共有されていると、万が一頭が真っ白になってしまっても、サブ担当がフォローできます。

━━サブ担当はタイムキーパーもされているんですよね。どうやってメイン担当に時間を伝えているんですか?

 社内で利用しているChatworkにセミナー用のチャットルームを開設しました。そこで、メイン担当にお知らせするようにしています。他にも、ライブ配信中にフォトグラファーさんからいただいたコメントをフォロー担当が拾って、メインとサブにお知らせするのにも活用しています。メイン担当は話しながらだとコメントに気づかないこともありますからね。

 それに、オンラインセミナーは、本当にひとりでずっと話しているので、不安にもなるんです。参加者が増えてきたことを伝えて、メイン担当モチベーションをあげるのも、フォロー担当の役割です(笑)。

━━フォロー役は2人体制なんですね。オンラインセミナーでは運営に4人程度は必要という感触ですか?

 そうですね。もしかしたら3人でも大丈夫なのかもしれないですが、4人いると安心です。やはり自宅でやっているので、突然パソコン画面がフリーズしたりトラブルが発生することもあります。以前、フォロー担当のひとりがフリーズしてしまって、あわててスマホでもうひとりのフォロー担当に「頼む!」と連絡したこともありました。

━━たしかに、自宅からだとそういうリスクもありますね。リハーサルもしていますか?

 リハもやります!  Facebook上に運営メンバーだけが参加できるリハ用の限定グループを作って、そこで通しでリハーサルをしています。

━━やっている中で、どういうところに難しさを感じますか?

 やはり、相手の反応がわからないことですね。コミュニケーション手段がコメントといいね等のリアクションボタンだけなので......。

━━反応がわからないと、スピーカーも困りますよね。おそらく、オンラインセミナーを開催している方はみなさん悩まれるところだと思いますが、参加者からのリアクションを得るために工夫されていることはありますか?

 スライドの合間合間で、リアクションボタンで答えられる質問を投げかけるようにしています。最初のアイスブレイクにも入れています。

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 こういう工夫をするようになったら、徐々にリアクションが増えてきました。たとえば、コメントで返してもらうような質問をした時は、一番手で書く方が出てくるまで少し間があるので、運営サイドでフリートークをしながら、コメント投稿を待ったりもします。なので、香盤表でも、待っている間にどういう話をするか、誰に話を振るか等も準備しておきます。

 最初は、コメントを待つ間や、ふいに質問が途切れた時は、予期しないフリートークタイムができてしまって戸惑ったりもしましたが、なんとかサブ担当と話をもたせるようにしています。慣れで解消できる範囲ですけどね(笑)。

━━失敗談はありますか?

 今のところ、そんなにないですが、フォトグラファーさんからのコメント表示で、毎回気をつけようと思ったことならありました。

 Facebookのコメント順にはいくつか種類があるんですが、デフォルトだと「関連度が高い順」に表示される仕様になっていて、新着順ではないんですね。それに気づかなくて、フォトグラファーさんからの質問を見落としてしまったんです。フォトグラファーさんの方から「質問に答えてもらえないんですか?」と追加コメントをいただくことになってしまって……。あわてて新着順に変更しました。以後、配信時は必ず最初にコメントの表示順の確認・変更をするようにしています。

━━逆に、成功の秘訣はありますか?

 役割分担を細かく決めておくことです。リアルなら空気を読み合うことができますが、オンラインだとそれができないので、そこまで決めなくてもいいだろうと思うところまで細かく決めた方がいいと思います。「誰かがやってくれるだろう」が一番失敗しやすいです。

 あとは、きちんと振り返りをすること。オンラインセミナーに限ったことではないですが、やることが目的にならないようにすることが大事だと思います。

 それと、アンケートはセミナーが終わった瞬間に投稿した方がいいですね。画面を閉じてしまうと答えてもらえなくなります。最初はGoogleフォームでアンケートをつくって投稿していたんですが、なるべく簡単に、Facebookのリアクションだけでとれるような簡易アンケートを、終了と同時に投稿するようにしたら、結構答えてもらえるようになりました。

━━最後に、今後オンラインでやってみたいことはありますか?

 フォトグラファーさんたちとカジュアルな飲み会や座談会をやってみたいと思い、今月中に初めて実施する予定です。セミナー形式だと運営が一方的にずっと話しているので、運営がファシリテーション役で、フォトグラファーさんたちがひとつのテーマで語り合う、というような場をつくろうかと。

 あとは「ユーザーの気持ちを伝える会」は能動的にやっていきたいと思っています。

━━貴重な経験談、ありがとうございました!

 オンラインセミナーは、リアルイベントとは違う工夫が必要ということがわかった取材でした。
 次回は、「PIXTAサービス説明会」をオンラインで開催したカスタマーサクセス部のインタビューをお届けします!

(執筆:戦略人事部 採用担当 鈴木瑞穂)