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【実録】オンラインセミナー〜PIXTAコンテンツ部編〜

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 ピクスタはこれまで、クリエイター向け、購入者向けのワークショップやセミナーを開催してきました。しかしこのご時世で、オフラインの施策(直接対面して実施するイベント)は2月下旬から軒並み中止に。オンラインへの切り替えを余儀なくされました。

 本シリーズでは、各部署がオンライン施策を行う上で工夫したことや、オンラインならではの良さなどについてご紹介したいと思います。
 シリーズ第1弾は、クリエイターの継続的な活動や活躍を支援しているコンテンツ部です。

 コンテンツ部のセミナーの強みは、クリエイターが撮影に関するアドバイスを受講し、その場で実践できること。オンラインへの切り替えで、その強みが活かし難い状況の中、どのような工夫をしているのでしょうか。ピクスタのオンラインセミナーのパイオニア、コンテンツ部の川西に訊いてみました。

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オンラインセミナー開催の背景

━━コンテンツ部はピクスタの中でもセミナーを開催する回数が多い部署ですが目的はなんですか?

 部署の役割はPIXTAのコンテンツを充実させることで、そのためにはクリエイターさんの活動を支援することが必要です。クリエイターさん向けのセミナーや撮影会等を頻繁に行い、クリエイターさんと接点を持ち続けることは重要な施策のひとつなんです。

━━それが新型コロナウイルス感染拡大の影響でできなくなり、オンラインセミナーへと切り替えたわけですね。そもそも、オンラインセミナーの開催経験はあったのですか?

 実は経験者が誰もいませんでした。でも、外出自粛だからこそみんな家にいるし、オンラインなら日頃、東京開催のイベントに来れない地方の人も含めて、より多くの人に参加してもらえると思ったので、なんとかオンラインで開催してみようということになりました。  オンラインセミナーは僕も受講経験すらなかったので、3月はいろんなセミナーを受講して参考にしました。

コンテンツ部が行うオンラインセミナーの内容

━━たくさんのオンラインセミナー参加経験がピクスタのオンラインセミナーのパイオニアを生んだわけですね。 コンテンツ部で開催しているセミナーは、どういう内容なんですか?

 受講するクリエイターさんのレベルによってセミナー内容を考えています。たとえば、3月は初心者向けのセミナーを開催しましたが、ターゲットはこれから始める初心者クリエイターなので、まずはPIXTAの仕組みについて理解してもらい、コンテンツのバリエーションの大切さや、タグ付けのコツなど初歩的な内容にしました。審査NGを減らして、多くのコンテンツを販売してもらい、初売れを体験してもらうことが狙いです。
 3~4月はどちらかというと、How toを話す一方通行型のセミナーをやっていましたが、5月からは双方向コミュニケーションができる内容へと変化させました。そのひとつがCreator’s Cafeです。オフラインのように、ある程度活動歴のあるクリエイター同士や、コンテンツ部とクリエイターさんとで交流し、制作へのモチベーションを高めてもらうことを目指してやってみたんです。

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▲Creator's Cafeの様子

オンラインの難しさと工夫

━━双方向コミュニケーションやグループセッションをオンラインで実施するのはなかなか難しそうですが、実施してみてどうでしたか?

 初回は試験的に、大々的に告知せずにやってみたのですが、コンテンツ部と顔なじみのクリエイターさんの参加が多かったこともあり、大きなトラブルもなく、オンラインでもオフラインのようなセミナーを実現することができました。
 2回目はほぼ新規のクリエイターさんの参加だったので、コミュニケーションが難しかったですね。特に、参加者同士で話してもらうためのファシリテーションが難しかったです。

 Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って参加者をグループ分けして、最初はスタッフと参加者とで自己紹介してもらいました。段階を分けて少しずつグループを少人数にしていき、話しやすい雰囲気を作ったつもりでしたが、実際には全体の半分のグループしか盛り上がらなくて……。オンラインなのでしゃべるタイミングがつかめず黙りがちになってしまいました。後半になるほど慣れてきて、話す人は増えてきたのですが……。

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▲まずは少人数のグループに分かれて参加者同士で自己紹介

━━オフラインでも初対面同士のグループワークはファシリテーションがうまくいかないこともありますから、オンラインだと更に難易度が上がってしまうんですね。 他にはどういうところに難しさを感じましたか?

 オフラインとの違いは、参加者の反応が目に見えてわからないところだと思います。家でパソコンに向かって一人で喋っていると、参加者がちゃんと理解しているかがわからず、話しづらいですね。ビデオオフの人もいるので、表情さえ分からないこともありますし、どれくらい伝わっているのかなって、いつも思います。
 実は、Creator's Cafeを実施した際には「ビデオオンで参加してね!」という条件で募集をかけたんです。おかげで、参加者のほとんどがビデオオンの状態で参加してくれました。

━━募集条件にビデオオン参加! 顔が見えるだけでも反応がわかるし、いいですね。 他にセミナー開催にあたって工夫していることや気を付けていることはありますか?

 How toを話すセミナーのように、一方通行型の時は、チャットで反応をもらえるような出だしを作るようにしています。たとえば、「音声聞こえていますか? 聞こえていたらチャットで教えてくださいね」と最初に呼び掛けてみたり。外部セミナーで言っていたのですが、一度チャットしてしまえば、緊張が解けてチャットへのハードルが下がるそうです。チャットで感想や質問を送ってくれるようになりますよ。

 あとは、本番環境と同じ状態でのリハーサルをやることですね。オフラインと同じ内容・テーマのセミナーでも、オンラインでの伝わり方は違ってくるので、本番と同じタイムスケジュールや役割分担で1回やってみることで、言い回しやスライドの見せ方が伝わりやすいかどうかを確認することができます。僕はこれが一番大事だと思っています!(笑)

 役割分担は細かく設定するようにしていて、1人で何役もこなさなくてもいい体制にしています。
 ゴールデンウィークに実施した「PIXTA DAY 2020 Revival」では、放送体制管理(Zoomのオーナーとして入退室やセミナーの音声、通信環境などの管理)、メール・Peatix経由でくる連絡・問い合わせ対応担当、登壇者、チャット対応担当といった役割分担で実施しました。基本的に登壇者は話すのに集中するので、セミナーに関わる他の動作、たとえばチャットに気づいたり、メールに返信したりすることは難しいですよね。

 PIXTA DAY Revivalには全日程で約200名の方にご参加いただきましたが、大きなトラブルもなく終えられたのは、フォローしあえる体制をつくって、何かトラブルがあったらChatwork(ピクスタが導入している社内チャットツール)で共有して、Zoom上ではPIXTAスタッフが登壇者に伝えるという流れが功を奏したと思っています。

━━あれほど大規模だと、少人数開催の時とは何かやり方が変わってくるものですか?

 少人数の定義が難しいところですが、どんな規模であってもオンラインの場合はそこまで変わらないと思います。オフラインセミナーだったら会場の手配とか、資料の準備とかがありますけど。強いて言えば、質問が多かったところでしょうか。1人質問すると他の人も質問しやすくなるので、随時チャットで質問が送られてきて、答えるのが大変でしたね……。Zoomをグレードアップしたウェビナー版ではQ&A機能がついていて、質問をまとめられるんです。質問が多い時にはそういう機能が使えるといいのかもしれません。

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▲PIXTA DAY Revivalの様子

━━たしかに、話している途中でも質問が飛び交って、サポートメンバーがチャットでどんどん回答していましたね。役割分担の重要さを感じました。

 そうなんです、だから役割分担は結構考えましたね(笑)。登壇者以外に、常時サポートメンバーがついていないと、話しながらチャット追うのはセミナーの規模感的にも恐らく無理でした。セミナー内容に関係ない質問もきてましたしね。

━━そもそも、PIXTA DAY Revivalをやろうと思ったきっかけは?

 コロナウイルス拡大の影響で外出自粛になり、在宅で過ごす人も多そうだな、と思って、PIXTAとしても何かコンテンツをだしたら観てくれるんじゃないかなという期待だけで4月中旬に決めました。

 準備の工数をかけずに、満足度の上がるものを考えたときに、1月に開催したPIXTA DAY当日はセミナーが被って見れなかったとか、遠方から参加できなかったという感想が多かったので、PIXTA DAYのリバイバルをやってみることにしました。
 内容も、2日間かけて授賞式・外部コンテンツ・クリエイティブトレンド以外は全部やりましたね。折角だから聞いてみようという人は多かったんじゃないかな、と思います。

 結果として、PIXTA DAY当日と同じくらいの人数にご参加いただくことができました。

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▲PIXTA DAY Revivalの様子

オンラインの良さと今後の展望

━━Revivalに関わらず、オンラインセミナー参加者の反応はどうですか?

 思っていた以上にオンラインでもわかりやすいという声はいただきます。特に地方にお住まいの方や子育て中の方からは「参加したくても参加できなかったので、大変助かる」という声が多くて、「全部のイベントをオンラインにしてほしい!」と言われるくらいです(笑)。自分たちが思ってた以上に反応がよくてよかったです。

━━集客はオフラインと比べてどうですか?

 オフラインの時よりも集客期間を取らなくても集まりやすい印象です。特に直前申し込みが多いですね。地方にお住まいの方をはじめ、今までに出会えなかった新しいクリエイターさんに参加していただけているし、オフラインで実施するよりも参加者が増えました。

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━━今後、オンラインセミナーでどういうことをやってみたいですか?

 色んなことができると思いますが、地方クリエイターさんに登壇していただくようなイベントはオンラインの強みを活かせていいかもしれません。

 今までは、有望な地方クリエイターさんを招こうにも、交通費や開催場所がボトルネックになってしまい、中々実現できませんでした。実際に、オファーしても距離の問題を解決できず、意欲はあっても気軽にお願いできなかったんです。

 その点、オンラインならどこからでも登壇していただけます。特にイラストレーターは活躍しているクリエイターさんが各地にいるので、たとえば北海道と九州にいるクリエイターたちの対談も成立します。インタビューであればオンラインで十分だし、各地のクリエイターさんを複数人を招いて行う座談会ならなおのことオンラインの方が実現できそうです。

 また、オンラインで行う撮影ディレクション企画も面白いかもしれません。問題は、遠く離れた場所で撮影している人にオンライン上でディレクションできるかどうか。やり方としては、Zoomを固定して撮影シーンを共有してもらったり、あるいは、撮影後にメモリーカードを共有してもらう・撮影したらiPadにすぐ共有されるものを画面共有する、といった方法が考えられます。まだできるかどうかわからないので、まずは実験的にコンテンツ部内でやってみようと思っているところです。

━━なんだか夢が広がりますね!

 そうなんです。コンテンツ部としては、今後もオン/オフライン両方のセミナーをやっていきたいと考えています。撮影会はオフラインのほうがいい、説明会的なものはオンラインでもよさそう、とか、それぞれのメリットを活かした企画を考えていきたいですね。

 オフラインでできることをオンラインでやっても意味がないので、オンラインだからできること・オンラインじゃないとできないことを考えないといけないと思っています。また、録画配信でも満足できるような内容だと、あえてリアルタイムでセミナーに参加する意味がなくなってしまうので、有料でも無料でも、動画をみればそれでOK、にならないオンラインセミナーをつくる工夫も必要だと思います。

━━これまでにない、チャレンジングな取り組みが続きそうですね! ありがとうございました!

 いかがでしたでしょうか?
 これからのwithコロナの時代に、何かオンラインで施策をやりたいけどどう工夫したら良いかわからない、オンラインでやってみてはいるものの運営が難しい、とお困りの方もいらっしゃると思います。
 この記事がそんな皆さまの参考になれば幸いです。

(執筆:戦略人事部 総務担当 細谷 圭野 撮影:戦略人事部 総務担当 鈴木瑞穂)