PIXTA事業部には「アジアで最も支持されるクリエイティブインフラになる」という事業ビジョンがあります。これはつまり、アジアのあらゆるクリエイティブ制作現場で当たり前のようにPIXTAの素材が使われるようになること、そのために「ない素材がない」状態を生み出すこと。そしてアジア中のフォトグラファーやイラストレーター、ビデオグラファーたちが、当たり前のようにPIXTAで活動していることです。
このビジョンの実現のために、PIXTA事業部の各チーム、各メンバーたちが日々試行錯誤しながら活動しています。
今回は、そのPIXTA事業部の「コンテンツ(素材)」を支えるコンテンツ部の杉山と川西に、その業務ややりがい、大切にしていることを聞きました。
クリエイターさんと歩むCMチーム
――まずは、ふたりの業務内容を教えてください。
杉山:コンテンツ部の中にはいくつか役割に応じたチームがあります。私たちはその中の「コミュニティマネージャー(CM)」というチームです。
まず、私たちCMの話をする前に、コンテンツ部が何を目指しているかをお話ししますね。
コンテンツ部は、コンテンツの充実によりPIXTA事業ビジョン「アジアで最も支持されるクリエイティブインフラになる」の達成を目指す部署です。
PIXTAのコンテンツは、日本を中心とした世界中のクリエイターによって生み出されています。そのため、事業ビジョンの達成、コンテンツの充実には、クリエイターさんの存在が必要不可欠です。しかし、クリエイターさんたちが一人で頑張るのには限界があるので、クリエイターさんの継続的な活動や活躍を支援するのがコンテンツ部の役割です。
とはいえ、クリエイターさんの制作支援と一口に言っても初心者からベテランの方までさまざまな方がいらっしゃるため、それぞれに合ったサポートが必要です。
そのため、コンテンツ部は大まかに3つのチームにわかれています。自社のコンテンツ制作とそこから得たノウハウを共有して人物ストック撮影で本格的に活動して行きたいクリエイターさんの成長と挑戦を支援するCP(クリエイティブ制作)チーム、ステップアップを目指したいクリエイターさんの制作支援を行うCA(クリエイティブアドバイザー)チーム、クリエイター同士のつながりを創りクリエイター活動のモチベーションを作るCMチーム。この3つが連携しながら施策を進めています。
川西:私たち「コミュニティーマネージャー(CM)」は、コンテンツ部の中でも主に素材投稿を始めたばかりの方や、PIXTAにクリエイター登録したものの活動から離れている方向けに企画を考えています。イベントをやっているイメージが強いみたいで、社内のメンバーからは「何やってるの? 楽しそうだね」ってよく言われます(笑)。
杉山:クリエイターさんたちに「PIXTAを続けたい」「PIXTAの活動が楽しい」と思ってもらえるように、クリエイター同士の繋がりの場をたくさん作って、継続的に活動してもらえるように促すことが仕事なので、企画からイベントの運営まですべてをやります。一言でいうと「何でも屋」です(笑)。
――企画から運営まですべてやるとのことですが、例えばどんな企画をされたのですか?
川西:継続的な取り組みとして行っているのは、PIXTA Creator’s Cafeです。ストックフォトの基本的なレクチャーやグループワークを通してクリエイター同士で学びあい、上達を目指す交流会です。メインターゲットはストックフォトを始めたばかりの方や、ストックフォトの撮り方や売り方に悩んでいる方です。同じレベル感同士の仲間が集うことで、モチベーションを上げたり、気軽に情報交換をできるようにしています。毎月開催することで多くの方に参加していただけるようにしています。また、リピーターになりたくなるような企画を考えることで、コミュニティ化を目指しています。
そして、最終的に帰宅後も「ああいう風に撮ればいいのか!」「今度はこういう風に撮ってみよう!」とイベントで学んだことを生かして自発的に撮影をしたいと思っていただけるように企画をしています。
単発のイベントで直近に行ったのは、千葉県いすみ市での風景撮影バスツアーです。
PIXTAの風景TOPクリエイターの方を講師に迎え、バス内で風景写真の撮影講義をしていただきつつ、観光スポットや風景を一緒に巡り撮影する、というイベントを行いました。
「写真」といっても撮りたい被写体は人によって全然違うので、撮りたいものが同じ人同士の方が話しやすいのではないかと考えたんです。このときは「風景写真を撮りたい人」という軸で企画をして、一緒に撮影をしながらクリエイターさん同士が交流ができるように設計しました。
――特に印象に残っているイベントはなんですか?
川西:ー番大きなイベントだった「PIXTA DAY」です。今まではトップクリエイター向けの閉じたイベントでしたが、今年は「誰でも来てね」という全クリエイター向けのイベントにしたんです。開催に至るまで色んな人を巻き込みましたし、前例がなく本当にできるか不安だった分、やりがいがありました。クリエイターさんの中には、東京に来るきっかけになったと言ってくださる方も、PIXTA DAYをきっかけにまた頑張ろうと思ってくださった方もいらっしゃいました。色んな人に影響を与えられると嬉しいです。
杉山:普段はターゲットを絞った企画が多いのですが、PIXTA DAYに関してはターゲット層を広げた分、次への課題や反省点など多くの気づきもありました。PIXTAには約30万人ものクリエイターさんがいらっしゃいますが、会えるのは一握りですし、様々なクリエイターさんがいらっしゃるので、その全員に満足してもらうような企画を立てることは本当に難しいと実感しました。だからこそPIXTA DAYが一番やりがいがあります!
PIXTA DAYの様子はこちら↓
キーとなるのは楽しさとつながり作り
――企画をするうえで、大事にされていることはなんですか?
杉山:とにかく楽しんでもらうことです。PIXTAを支えてくれているのはクリエイターさんです。しかし、制作が好きで活動をしていても、続けるうちにだんだん大変だなという気持ちに負けてしまうこともあります。そうならないように、楽しみながら「また頑張ろう!」と思ってもらえるような場の提供を目指しています。
また、クリエイター同士で交流できることを大事にしています。ただ場を提供するだけではなく、ミートアップやワークショップなどコミュニケーションがとれる機会を作るようにしています。
創作自体は個人活動ではありますが、どうしてもずっと一人で活動していると、モチベーションを保つのが難しくなってくることもあります。また、悩みの共有や撮影場所の情報シェア、売れる方法を知りたい、など色んな目的でクリエイター同士でつながりたい人がいます。クリエイター同士をつなぐ場を提供することで、そういった人たちが孤独にならず順調に活動できるように支援をしていきたいです。
川西:そうですね、クリエイター同士の横のつながり作りを大事にしています。
どうしても実際に活動している人にしかわからないこともありますし、クリエイター同士だからこそ、補完し合えることがあると思っています。クリエイターならではの情報共有に加えて、お互いの強みを使って新たな企画を生み出すこともできるかもしれません。
クリエイター同士がお互いに高め合って成長できるように、つながり作りのきっかけの提供を目指しています。
杉山:そうして自分のコンテンツが売れて幸せになってもらえたら、クリエイターさんにとっても、PIXTAにとってもwin-winになりますしね。
大変なことも楽しさに
――企画から実行すべてやるとのことですが、大変なことってありますか?
杉山:どうしたら来てもらえるか、楽しんでもらえるか考えるのは大変ですが、大変というよりは楽しいです。生みの苦しみはあるけど楽しいという感じですね。
川西:そうですね、大変なこと、っていうとあんまり思いつきませんね(笑)
CMが担当するイベントは、沢山の方を巻き込んで行うので、様々な調整があって大変といえば大変ですが、それがやりがいです!
――楽しまれているとのことですが、ほかにどんなところにやりがいを感じますか?
川西:人の役に立てているのを実感できるところです。仕事をしていて直接感謝をされる機会って中々ないので、直に影響を感じられるのは大きなやりがいです。イベント後にアンケートを見ている時間が至福のときです(笑)。
杉山:輪の広がりが見えることですかね。ツイッターとかで、参加者がPIXTAについて呟いて新しい人を誘ってくれているのを見ると本当に嬉しいです。個人的な発信が増えていると、PIXTAの輪が広がっている気がします。コミュニティって本来は作るものではなく、自然に生まれるものだと思うんです。でもそれが難しいので、私たちはクリエイターさん同士が繋がるきっかけの場を作っています。
自分たちが『作った』繋がりの場から、クリエイターさんが自発的に繋がりを広げていっているのを見るとやってよかったと思います。最終的に、クリエイターさんの活動、活躍が広まっていくことを価値として提供できたら嬉しいです。
また、クリエイターさんとの距離の近さも楽しさの一つです。イベントを通して仕事の話はもちろん、プライベートな話で盛り上げることもあります。こんな風にクリエイターさんの価値観まで触れることって普通無いことだと思います。
アイディアをカタチにできるCMチーム
――楽しさの秘訣ってチームワークにもありますか?
川西:そうですね、チームに対しストレスがないです! 思い切った提案でも、やりたいことをやらせてくれるところが、いい会社だなって思います。
杉山:風通しのいいチームです。基本のスタンスが「なにやってもいい」なので、阻まれるものがなにもなくて、アイディアの幅を狭めなくていいのがよいところですね。皆様々な意見を出してくれます。
また、あがったアイディアに対して、最初から「できない」と言う人がいません。前例がないことや、難しそうなことでも、「こうやったらできるんじゃない?」とポジティブに考えるメンバーが集まっています!
――どんな人にCMとして活躍してほしいですか?
川西:アイディアの種をもっていて、企画発信できる人にうってつけの仕事だと思います。また、全部のイベントにチーム全員が参加できるわけではないので、ひとりでもプロジェクトを推進できる力も大事です。
杉山:アイディアを出すだけではなくて、最後まで実現していける人です。また、クリエイターさんを一番に考えて、支援をやりがいにしていける人にやっていただきたいです。
川西:ひとことで言うならば宴会の幹事ができるなら誰でもOKです(笑)!
――今後はどのようなことにチャレンジしていきたいですか?
川西:地方でのつながりも作りたいと考えています。東京での施策が増えるにつれて、地方でもやってほしいという声がPIXTAに届きます。同じ思いをしているクリエイターさんたちは他にもいるのではないかと思います。クリエイター同士のコミュニティがたくさん生まれるようにしていきたいです。
杉山:さらに、「東京」と「地方」のコミュニティを分断するのではなくて、地方のコミュニティがあることで色んな繋がりができる、という状態を生み出せたらいいと思っています。例えば、旅行した時に、ちょっと撮影会しましょうよという企画が自然と生まれたら素敵だなと思います。大人になってからは友達って中々できませんが、クリエイターさん同士は友達兼ライバルのような関係です。お互い切磋琢磨してもらえるといいなと思います。
また、関係値ができあがってくると、PIXTAのサービスに対する様々な話も聞けるようになります。そういった声をくみ取ってサービスを「共創」していきたいです。
終わりに
終始和やかで、楽しんで仕事をされている様子がひしひしと伝わってきました。
「なんでもやっていい!」という環境でアイディアの種を花開かせませんか?
ピクスタでは随時、様々な職種でメンバーを募集しています。ぜひチェックしてみてください!
(執筆:経営企画部 広報グループ インターン 神原 理沙 撮影:経理財務部 徳田 寛子)