出張撮影サービス「fotowa」を運営している、fotowa事業部には、コミュニティマネージャーという職種があります。あまり聞きなれない言葉だと思いますが、fotowaのサービスそのものを支える、なくてはならない存在です。今回はそのコミュニティマネージャーに焦点を当て、仕事の内容や、やりがいについて、ご紹介します。fotowaの事業責任者、李にインタビューしてみました!
fotowaのコミュニティマネージャーとは
ーーそもそも、なぜfotowaに、コミュニティマネージャーという職種ができたのですか?
ユーザーにとってもフォトグラファーにとっても、fotowaをより良いサービスにしていきたいからです。
ユーザーから見ると、fotowaの評価は、撮影してもらったフォトグラファーの評価で決まることが多いです。したがって、ユーザーにとってより良いサービスにしていくには、フォトグラファーのクオリティ向上が不可欠です。そして、フォトグラファーのクオリティを向上させるには、fotowaが、フォトグラファーにとって活躍しやすい場であり、フォトグラファー自身がクオリティを高められる場である必要があります。
また、出張撮影を必要としているユーザーと、才能あるフォトグラファーが上手くマッチングしてほしいという想いがありました。
当然、フォトグラファーによって得意分野や写真のテイスト、ユーザーさんとのコミュニケーションの取り方などは異なります。ユーザーによっても希望の写真のテイストや、心地良いと感じるコミュニケーションは様々です。人生の大事な瞬間を写真で残すせっかくの機会ですので、それらがマッチした方が双方にとって幸せですよね。
そんな想いがあって、運営者だからこそわかるユーザーの考え方をフォトグラファーに共有したり、システム面でマッチングの仕組み自体の改善に携わったり......といったミスマッチを防ぐための施策も必要だと思ったんです。
フォトグラファーのクオリティ向上、ユーザーとフォトグラファーのベストマッチを実現するために、fotowaのコミュニティマネージャーという職種ができました。そして、フォトグラファーがクオリティを高められる場を提供し「fotowaで活躍したい」と思う方を増やしていくことをミッションとして掲げています。
ーーでは、現在のコミュニティマネージャーの主な業務内容について教えてください。
実はこのコミュニティマネージャーの業務内容、fotowaのステージの変化に伴って、1年前とは結構変わってきています。
1年前のfotowaは、目標の一つに「サービスの全国展開」を掲げていました。その目標を達成するために、コミュニティマネージャーは「各都道府県の地元フォトグラファーたちにfotowaに参加してもらうこと」に注力していたんです。
登録フォトグラファーを増やすために、地方のフォトグラファーをリストアップ、アプローチし、全国各地でフォトグラファーひとりひとりと面談することがメインの業務でした。長い道のりで大変な仕事ではありましたが、コミュニティマネージャーの地道な努力のおかげで、サービス開始から約2年半後の2018年10月に、全国展開という目標を達成することができました。
このように、昨年までは全国展開を目指して「数を増やすこと」に注力していたわけですが、現在は「育成すること」に重きを置いています。それは、全国展開達成後に見えてきた課題があったからです。
▼1年前のコミュニテイマネージャー紹介記事はこちら
全国展開達成後に見えてきた、課題と想い
ーーどのような課題が見えてきたのでしょう。
一つは、フォトグラファーリストの枯渇です。
それまでは、fotowaが独自に定めた基準をもとに、それを満たした方だけにフォトグラファー登録をして頂いていました。しかしあるときから、頭打ち感が出始めました。
基準を満たす人を探して、ひとりひとりアプローチしていく方法ではなくて、これからは「写真を仕事にしたい」という意欲のある人を募り、自分たちで育成していかなくてはいけないと感じました。
二つ目は、フォトグラファー登録をしているにも関わらず、全く活動していないフォトグラファーが一定数いたことです。
現在全国各地で、約900名以上の方にフォトグラファー登録をしていただいているのですが、そのうち、撮影機会を得られているフォトグラファーは半分ぐらい。頻繁に予約が入るフォトグラファーは、その中でもごく僅かでした。
せっかく意欲を持ってfotowaに登録してくれたのに、最初の予約がなかなか獲得できず、そのまま全く活動しなくなってしまう方もいて。そういった方達をなんとかサポートしたいと思いました。
世の中に似たようなビジネスモデルのサービスが他にもある中で、せっかくfotowaで登録してくれているのだから、今後もfotowaで活躍してもらいたいですし「fotowaで頑張り続けたい!」「fotowaが良い!」と言ってもらいたいです。
だから、これからは「写真を仕事にしたい」という意欲のあるフォトグラファーを自分たちで育成したり、既にfotowaに登録してくれているフォトグラファーが、より撮影機会を獲得できるようなサポートをしていこうと決めました。
ーーなるほど。それらの課題を踏まえて、業務内容が変化してきたのですね。それでは現在、コミュニティマネージャーが行なっていることや、これから行おうとしていることについて教えて下さい。
まず、フォトグラファー育成に関する課題を踏まえて、試験的にプロフォトグラファーアカデミーを開催中です。
「これから出張撮影を仕事にしたい!」という想いを持つ方向けのセミナーです。全6回にわたるカリキュラムの中で、コミュニティマネージャーや、fotowa内外で活躍しているフォトグラファーを講師にむかえて、技術面はもちろん、プロとして活躍するために必要な心構え、コミュニケーションスキルや自己ブランディング力まで、たっぷり学べるセミナーになっています。
今はトライアル中ですが、ここで得た知見を活かして、今後継続・スケール化していきたいと思っています。
次に、既にfotowaに登録いただいているフォトグラファーを対象に、テレビ電話によるオンライン相談会を行なっています。
ここでは主に、撮影機会をコンスタントに獲得できていない方のサポートを行います。コミュニティマネージャーは、例えば、サイト上の自己PR文を添削したり、公募時の提案内容についてアドバイスをしたり、ユーザーからの評価をフィードバックしたり……。細かいけれど、ちょっとした改善が予約に繋がることが多いんです。
この相談会、当初は突発的に開催したのですが、フォトグラファーたちにとても好評で。これからは定期的にやっていく予定です。
そして、これから行おうとしているのは、フォトグラファー向けの満足度調査です。
フォトグラファーには今後もfotowaで、存分に才能を発揮して活躍してほしいという想いがありますが、そのためには前述の通り、fotowaがフォトグラファーにとって、活動しやすい場所であり続ける必要があります。
そのためには、まずは運営側の私たちが、フォトグラファーのfotowaに対する期待はなにかを明確に言語化し、共通の認識を持たなくてはいけないですよね。それをもって、定期的に、期待に応えられているかを振り返り、サービスを改善していきたいんです。
ーー現在、コミュニティマネージャーを募集していると思いますが、どんな方が向いていそうですか?
フォトグラファーは全国各地にいるので、基本は、メールをベースにしたテキストコミュニケーションです。テキストコミュニケーションは、相手の声音やテンションがわからない分、誤解を生みやすいですが、相手に寄り添った優しさと、伝えるべきことが正しく伝わるようなコミュニケーションを意識できる方に、ぜひジョインしてもらいたいと思っています。
また、フォトグラファーと直接面談したり、セミナーや交流会などのイベントを通じた対人コミュニケーションの機会もありますので、人の話を聞いて、一緒に課題を解決していくような経験をされてきた方も向いていると思います。
ちなみに、サービスの特性上、勘違いされやすいのですが、写真のスキルは全く必要ございませんのでご安心を!(笑)
ーーずばり、コミュニティマネージャーのやりがいはなんでしょうか。
フォトグラファーの喜びの声をダイレクトに聞けること。そして、サービスの成長を実感できることだと思います。
あまり撮影機会を得られていなかったフォトグラファーが、コミュニティーマネージャーのちょっとした気付きやアドバイスをきっかけに、予約を獲得できるようになったりします。そんな時「おかげさまで予約が取れるようになりました!」とか「fotowaで活躍できていなかったら、今も引越しのアルバイトを続けてましたよ...。」といった生の声をいただけるのは嬉しいですよね。
コミュニティマネージャーの取り組みそのものが、fotowaのサービス向上にダイレクトに繋がりますし、それを実感できることは大きなやりがいだと思います。
ーー最後に、せいさんからメッセージをお願いします!
fotowaのコミュニティマネージャーは、フォトグラファーたちに喜びだけでなく、その更に先にいるたくさんの依頼者の皆さまの喜びもダイレクトに伝わりますので、「人をサポートしたい」「人に喜ばれたい」といった軸を持っている方は、ぜひ一度fotowaのHPを見ていただき、少しでも心惹かれるところがあれば、お気軽にご連絡いただけると嬉しいです!まずはランチでも行きましょう!!
fotowaについても、会社についても、インサイダー情報以外(笑)なら、知りたいことをなんでもリアルにお伝えしますので、ご連絡お待ちしております!
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(聞き手、執筆:戦略人事部 総務 細谷 圭野|撮影:fotowaフォトグラファー はやしなおゆき氏)