みなさま、Xin chào(シンチャオ)! PIXTA VIETNAMの脇山です。ピクスタ+メンバーとして、次は誰にインタビューしようか? どんな記事を書こうかな? と頭の中で考えを巡らせていた際に、ふと「そういえば、自分自身のことって書いていなかったな? 人に色々聞きたいなら、まず自分が何者なのか先に名乗るべきだよな!」と気付き、今回私が何者なのかについて、記事を書くことにしました。
これから昇っていく国で働きたかった。
PIXTA VIETNAM歴は、11か月ですが、ベトナム・ハノイに住んで2018年06月14日で丸5年を迎えました。よく「何故ハノイに住んでいるんですか?」と聞かれるのですが、これからグイグイ伸びていく国で、成長を肌で感じながら働きたいと思い、ベトナム・ハノイ一本に就職先を絞って、転職活動を行い、無事5年前にハノイに来ました。
住んでみての感想は、私の想像以上に、グイグイ伸びている感覚を肌で味わうことが出来ています。
日本での新卒時代、そしてオーストラリアへ
私は、新卒で映像業界に入り、某子供向けドラマの制作スタッフをしていました。その当時の手取りは、1か月8万円! 月休2日! 仕事終わりは時々翌日! 人々には平等に24時間しか与えられていないと思っていたのですが、当時の映像業界では平然と「撮影終了時刻25時、26時、27時…」という時間が撮影スケジュールに書かれていました。(残業代や、休日手当などの概念はありません。)
手取りも休みも少ないですが、毎日お弁当が出たので、食費はかからず、家にもいないので、光熱費もそこまでかからず、生活はできていました。
「この人、ほんとうに大人なのだろうか!?」と思うくらい無邪気に、ただひたすらに、素晴らしい作品を生み出すことにフォーカスし、目をキラキラと輝かせながら働く撮影スタッフや、役者たち囲まれて、夢を叶えて好きなことを仕事にしている人たちとアルバイト時代に見ていたお金や生活のためだけに働く大人たちとの違いに毎日夢見心地で、生活のことなんて気にする暇もなく、ただがむしゃらに夢に向かって働いていました。
それから、4年ほど映像業界で働き、ドラマやバラエティの制作、映画やCMのキャスティング業務など私がやりたかったことをほぼ全てやり切れたので、「映像業界は卒業! 次の夢!」という想いで、高校生時代から暮らしてみるのが夢だったオーストラリアにワーキングホリデー制度を利用して渡りました。
そこで、紹介された仕事は、冷蔵庫の中でひたすらオーストラリア牛のステーキをパッキングし続ける仕事でした。映像業界とは違いひたすらルーティンワーク、毎日毎日ひたすらステーキのパッキングをしました。しかし、そこで働くスタッフはみな楽しそうに働いていました。その理由は、保障! オーストラリアでは労働者が持つ権利が、日本よりもずっとしっかりと機能していて、定時で帰れるし、有給は取りやすいし、最低賃金も日本より高かったため、日本に住んで居た頃とは比べものにならない金額の給料をもらうことができ、人生で初めて車を買い、その車でオーストラリアを一人で旅しました!
生まれて初めての愛車
そこで、「やりがいがなくても、きちんと保障がされていれば、人生は楽しいんだ!」ということを感じ、前述した”国が伸びている感覚”を味わいたかったのもあり、ハノイでの就職を決めました。その際に仕事を選んだ基準は、”福利厚生がしっかりしているか”。
年に一度の一時帰国費用、海外健康保険、住居手当、有給取得、残業代支給、それらがしっかりしていてハノイで生活できることが重要で、そこまで仕事は選びませんでした。
ベトナムに渡ってからも冒険は続く
充実したハノイ生活と突然の転職活動
ハノイでの生活は、日々移り変わる街の様子が刺激的で、そこで暮らすベトナム人の力強さや、素朴さ、人懐っこさに心を動かされる毎日でした。しかし、仕事はあまりこだわらずに選んでしまったため、色々と苦戦する日々でした。
そして、ある日勤めていた会社が急に大幅な事業内容の変更を行うことになり、それがきっかけで会社を辞める決意をしました。それは、ハノイ生活4年目にして訪れた大きな決断でした。
突然始まった転職活動、仕事を探すにあたり登録した仕事紹介会社の方々がとにかく優秀で熱心で、ドンドン面接を取り付けてくれました。ただ、前回の転職活動での反省を活かし、「今回はきちんと仕事を選ぼう。時間がかかっても良い、なんなら一度実家でニートになっても良い。」そんな気持ちでいました。
あまり魅力的ではなかった求人票
そんな自分の気持ちとは裏腹に猛スピードで動き出した転職活動、今回はこだわりもあり、紹介されても納得ができないと思ったら、面接も受けずにお断りしていました。そんな時に紹介されたのが、PIXTA VIETNAMの求人票でした。
必要最低限の情報しか書かれていない殺風景なその求人票にあまり魅力は感じず「ふーん……」という感じでした。そんな時、私の担当者が「絶対に脇山さんに向いている会社なので、受けるって言ってください! 絶対に間違いはありません!」と今までとは比べものにならない熱意で勧めてくれたので、「そんなに言うのなら、きっと何かあるのだろう」と会社を受けてみることにしました。
正しい野心を持っているか?
受けると決めたからには、PIXTA VIETNAMについて調べてみようと思ったのですが、あまり情報がなく、その代わりにピクスタ株式会社創業者古俣のブログを見つけました。
そこに書かれていた内容は、「世界中に埋もれている無数の才能をインターネットによって世の中に送り出したい!」という強い想いで溢れていました。一記事一記事読みながら、自分の作品を世に送り出すことを夢見て安月給に耐え、徹夜で頑張っていたADさんの姿や、「美術では食べていけない」とせっかくの才能を捨て、派遣社員になる道を選んだ友人たちの顔が次々と浮かんできました。
そして、ブログを読み進めていく中で、出会ったのが「正しい野心を持っているか?」という記事。読んだ瞬間に鳥肌が立ち、涙がこぼれました。私が今までいた会社はまさに記事の中の「間違った野心」に当てはまっていたからです。もし、このブログに書かれていることが本当で、信念をもっている代表とそれに続くリーダー陣がいる会社があるのなら、絶対にここで働きたい! と強く思いました。
PIXTA VIETNAM代表・小張との出会い
気づけば、創業者古俣のブログやピクスタのホームページを隅から隅まで読んで臨んだ面接の日、担当者からは「PIXTA VIETNAM代表の小張さんは、穏やかですが、内に情熱を秘めた素敵な方ですよ! 会ったらわかります!」と言われていました。
「正しい野心を持っているか? の記事に出てきたリーダー陣の一人である小張さん、この人に会えば、きっと記事の内容が真実かどうか直ぐにわかるだろう」
そんなことを考えていました。そして、いざ面接場所であるオフィスへ。それまでにも数社面接は受けていたのですが、小張が身にまとう穏やかな雰囲気は、今までに出会ったことのない感じでした。その穏やかな雰囲気は、オフィス全体にも広がっていて、ブログに書かれていた創業者古俣の想いが形としてそこに現れているようで、小張に会って直ぐに「この人についていけば間違いない!」と思えました。
(小張の人柄について詳しくは、「福利厚生と呼ばれる男〜PIXTA VIETNAM代表・小張 亮〜」をご覧ください。)
現在何をしているのか?
さて、ここまでのプロローグが大分長くなりましたが、ここからはプロローグを回収していきます!
現在私がハノイで行っている業務は、下記の通りです。
- クリエイターからのお問い合わせ対応
- クリエイターに向けたサイト改善、サービス改善
- 日本や他の海外拠点に向けて、PIXTA VIETNAMの情報発信(社内報など)
- ピクスタ+への記事執筆
- PIXTA VIETNAMをハノイの人に知ってもらうべく広報活動(セミナーへの参加など)
一度は、”やりがい”を捨て、安定した”ライスワーク”だけを求めてしまった私ですが、ピクスタと出会って”やりがい”か、”保障”か、ではなく、”やりがい”も”保障”もどちらも求めて良いのだと知りました。 もともと私は、ユーザーサポートスタッフとして、入社したのですが、就職活動をしていた際にPIXTA VIETNAMの情報がほとんど世の中に出ていなかった経験から、少しでも知ってもらう機会を増やそうと5年間のハノイ生活で培ってきた人脈などを利用して、積極的にPR活動を行っています。そうして実現したPR活動の一部が、下記です。
日本からの視察団受け入れ
今後、ハノイ進出を視野に入れている広告業界の中小企業組合の方々が、ハノイオフィスに視察に来るとハノイに住む友人から聞き、立候補しました。
ハノイ国家大学外国語大学のフィールドワーク授業に協力
ハノイで開催されている「IT勉強会」がきっかけとなり実現しました。詳しくは、下記で。
ハノイ国家大学にて日本語学科最終学年生への会社説明会
フィールドワーク授業に協力したことがきっかけとなり、現在就職活動中の日本語学科の学生への会社説明会に参加することが出来ました。
ベトナムのフリー情報誌Vetterに代表小張インタビュー
是非代表小張を取り上げてほしいと売り込みをして実現しました。
本来求められていたユーザーサポート業務とは違う活動ではありますが、それが必要なことであれば、積極的に提案することで受け入れてもらえる社風に安心して新しいことが提案できています。その分、自分から選んで、自分で提案したことなので、誰のせいにもできないですし、どうすることが一番会社にとって良いことなのか、自分の成長に繋がることなのか、日々自問自答が必要です。
PIXTA VIETNAM最年長ということで、メンバー全員にお年玉を準備
今後の目標
私が、PIXTA VIETNAMを受けるときに感じた会社に関する情報不足を解消し、PIXTA VIETNAMの認知度が高まり、創業者古俣のビジョンに賛同してくれる仲間が増えたらと思い、今後もPR活動をしていく予定です。
仲間が増えることにより、クリエイターからの要望にいち早く対応できる組織がベトナム側にもできれば、それは大きな意味での「ユーザーサポート」であると私は考えています。
ユーザーサポート業務を通してこの世の中で自分の才能を生かしきれずに悩んでいる人たちが、クリエイターとして活躍できる機会を増やし、「才能を生かせて当たり前!」という世の中へのお手伝いができればと考えています。
(執筆:PIXTA VIETNAM User Support / PR 脇山春香 | 写真:ピクスタ 戦略人事部 鈴木瑞穂、User Support / PR 脇山春香、Review team:Lê Việt Tuấn Hoàng, Phạm Lan)