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NHK|Eテレ「知恵泉」にピクスタ代表が出演しました

 NHK Eテレで毎週火曜日の夜22時から放送されている番組『先人たちの底力 知恵泉』をご存知ですか? 歴史上の人物から現代に通じる知恵を学ぶことをコンセプトに、歴史居酒屋「知恵泉」に集った”客”と”店主”が語らうクロストーク番組です。 
 その”客(ゲスト)”として、ピクスタ株式会社 代表取締役社長 古俣が招かれ、2024年9月17日(火)放送回に出演いたしました。

日本写真の開祖のひとり下岡蓮杖×ピクスタ? その共通点とは

 古俣が招かれた放送回で取り上げた歴史上の人物は「下岡蓮杖」。日本初のカメラマンのひとりであり、日本で初めて写真をビジネスに変えた起業家でもある人物です。
 現在、国内で「写真をビジネスにした起業家」といえば、ピクスタを創業した古俣です。

 誰でも自分が撮った写真・動画、描いたイラストをデジタル素材として売買できる「PIXTA」を立ち上げ、上場。今やPIXTAは国内最大の画像素材サイトとして、クリエイティブ制作のインフラとして機能するまでになりました。

 それから、時代のニーズに合わせて、画像認識AI技術の発展のために機械学習用に画像・動画データを提供したり、法人向けにカメラマンを手配するPIXTAオンデマンド」や、撮影モデルを手配する「PIXTAキャスティングを立ち上げ、カメラマンやモデルはもちろん撮影の企画から携わり各種手配からディレクションまで撮影をトータルコーディネートする「PIXTAカスタムなど、多様なビジュアルニーズに応えるよう、事業を拡大。
 また、家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa」を通じて、個人のビジュアルニーズにも応じ、こちらも出張撮影業界No.1の撮影実績(※)を誇るサービスへと成長させました。

 しかし、順風満帆だったわけではありません。
 下岡蓮城がそうだったように、ピクスタの成功の裏には、悩みも苦労も、たくさんの試行錯誤もありました。

 たとえば、絵師だった下岡蓮杖が写真を目にし、この技術を学びたいと横浜の外国人に弟子入りしたように、古俣もまた、大学生の頃、当時すでにベンチャー企業として成功していたIT企業・ガイアックス社に「無給でもいいから働かせてほしい!」と押しかけ入社しています。(インターン扱いできちんとお給料は頂きました)

 現像液の構造がわからず写真を撮っても写せないまま250両の借金をかかえ、妻に「このままだと夜逃げするしかない」と追い詰められた下岡蓮城。古俣もまた、PIXTAを立ち上げたものの、3年間売上が上がらない時期がありました。個人で借金をして運転資金にあてるも資金は底をつき、当時の社員たちに「このまま売れなければ来月から給料を半分にさせてほしい」と頭を下げる事態に陥ります。

 しかし、諦めず、試行錯誤を重ねながら両者共に成功を収めていったのです。

※国内の個人利用を目的とした出張撮影を望む一般生活者と、撮影スキルを持つフォトグラファーをマッチングさせることに特化したプラットフォーム型のサービスを指し、各社が公表している撮影件数を元に試算しています(2024年3月末現在/自社調べ)

番組収録の舞台裏

 何かと共通点も多く「写真ビジネスと言えばピクスタでしょう!」とオファーをいただけたことは、大変光栄なことです。

 事前の打ち合わせでも、古俣のことをたくさん調べていただいていて、ピクスタで起業する以前に3つの事業を手掛けていたことも、デジタル素材の「PIXTA」だけでなく、終了したサービスや、現在は撮影に関わる様々なサービスを展開していることもご存知で、リサーチ力に頭が下がりました。

 収録は7月、都内某所のスタジオで行われました。
「NHKニュース7」でもおなじみのキャスター高井 正智様を店主に「知恵泉」に招かれた客(ゲスト)は、古俣だけではありません。
 写真史等を研究されている日本写真芸術学会会長、日本大学上席研究員 高橋 則英様。
 歌手・ナレーター・俳優活動を経て、現在はデザイナーとして活動され、世界的な広告賞「ニューヨーク ADC賞」入賞も果たした篠原ともえ様。

 いずれの方々も、クリエイター・フォトグラファーの皆様のため、利用してくださるユーザーの皆様のためとコツコツ地道にビジネスに励んでいる古俣にとっては、直接お話する機会のない方々です。

 古俣もスケジュールの合間を縫って出演する上場会社社長という身ではありますが、多少のミーハー心は、ご容赦いただきたいところ。

 スタジオ内に用意された古俣の楽屋をみて「テレビで見てるのと同じやつ……!」とドキドキしたり、同じ通路に並んだ楽屋の張り紙に、他番組に出演されている超有名タレントさんたちの名前がずらりと並んでいるのを見て「いるのかな? ばったり会えたりするのかな?」とソワソワしたり。


古俣にも楽屋が用意されていました
どこかで見たことがあるような楽屋の雰囲気!?

 メイク室で軽くメイクしていただき、心なしか普段よりもキリッとした顔立ちに仕上げてもらって、いざ本番!

へアイメイクさんに軽くメイクもしていただきました

 収録が始まると、下岡蓮杖の半生を紹介するVTRを視聴しながら、その時々の行動や考え、時代背景について、語り合いました。

 高井キャスターの問いかけに応じて、写真史の観点から解説してくださる高橋先生のコメントは勉強になることばかり。柔らかな相づちやご自身の感想を交えながら、古俣にも話を振って場を和ませてくれた篠原ともえさんは、さすがの一言。

「あまり緊張はしていないかな」と言いつつもやや固くなっていた古俣も、おかげ様でリラックスできた様子。下岡蓮杖が歩んだ人生と自身やピクスタを重ねて、試行錯誤することの重要性や、成功するまで諦めない執念、ユーザーと向き合い続ける心などを語らせていただきました。

 写真を軸にビジネスを展開していたものの、写真史については不勉強で学びが多かった今回の番組出演。そして「やり抜く力」の大事さも、改めて再認識できました。

収録後、セットの前で出演者の方々と。

 ピクスタはいかなるときも「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」企業。
 番組を通じて古俣との関わりが、出演者の方々はもちろん、視聴者の皆様にとっても何かしらポジティブな影響をもたらせていたら、幸せです。


(執筆:ピクスタ+編集部)