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経営者の道しるべに!経営企画部の仕事とは?

「経営企画」ってどんな仕事だろう? と思う人も多いかも知れません。その名の通り、経営を企画する重要なポジションで、魅力的な予感はビジビシするものの、その実態はイマイチよくわからない――という人のために、ピクスタの「経営企画部」のリーダー・曲村に、ピクスタ社における「経営企画部」とは何かを聞きました。

曲村 一輝(Kazuki Magemura)
経営企画部 事業企画グループ リーダー

 大学院卒業後、新卒で不動産総合マネジメント企業グループに入社。6年で2部署を経験し、2019年5月ピクスタに入社。経営企画部でピクスタの中長期経営戦略の立案・策定、実行管理を担いながらピクスタの成長を支えている。

 前職は、不動産ファンドのアセットマネージャーだった曲村が、どこに魅力を感じ「経営企画」へと転身したのかも、合わせてご紹介します!

経営企画とは経営者の道しるべ

── まず「ピクスタの経営企画部とは」から教えてください!

 まず経営企画の仕事とは? について、先人でわかりやすく説明している方がいらっしゃるので、いきなりですが引用させてください。経営企画の仕事が何かよく理解していない時に出会った、株式会社ベーシック執行役員の角田さんが書かれた『経営企画とはジャングルガイドのようなもの』という記事からです。

 僭越ながら引用させていただくと、下記のとおりです。

「会社の事業成長の道筋を描き、その道筋を最短スピードで走れるよう、あらゆるサポートをすること」
・どちらが出口かを指し示す(事業計画・中期計画の策定)
・道の誤りを指摘、指導する(予実管理)
・効率的に歩けるように草木を伐採する(業務改善・BPR)
・伐採に必要な道具の調達を行う(システム導入)
・隊列を整える(組織変更、人員配置)
・食べ物や水分の補給を適切に行う(資金調達) 

引用『事業責任者として入社した私が、経営企画を0から立ち上げることになった話』
すみだ@ベーシック CAO

 最も重要かつメインの業務は、中期計画や予算計画の策定、予実管理です。

 予算策定は、目指したいところはどこか? 現状のGAPを埋めるため、何を得るために何を優先してどこにどれだけ投資するのか? を決める業務です。優先度を決めるということは、何かを選んで何かを捨てるということなので、毎年経営陣や事業責任者と一緒に議論して、全体や個別事業の利害を踏まえながら決めていきます。

 予実管理は、上記で策定した予算に向かって順調に進んでいるか? をマネジメントする業務です。予実が何故GAPしていて、先々の予測がどうなるか? をコントロールしながら、目指している場所に到着できるようにしています。

 他に、ピクスタにとってはまだ新しく若いサービスの事業企画にも携わっています。ここはもっと力を入れるべきと思いつつリソースが足りないので、是非採用して強化したいと思っています。事業部長がやりたい事業企画を実行するサポートをします。最近だと、その一環で営業活動のようなこともしています。

 また、ピクスタは、理念実現のためのビジョンとして「クリエイティブ・プラットフォームを創造すること」を掲げているので、PIXTAやfotowa、子会社のSnapmartに続く新規事業も生み出していかなければなりません。その一手段として、社内からアイデアを募る「社内公募」を企画したりもしています。

── 多岐に渡る活動ですね。いずれも、ピクスタの理念・ビジョンを達成させるための道のりを、中長期・短期で描き、それを実行していくために必要な人・モノ・金を動かし、各事業部のサポートも行っていく役割と理解しました。

 かっこいい仕事に見えて、やっていることは相当地味ですけどね(笑)。ただ私もできるだけ目立ちたくないので、結果的には向いていました(笑)。

── そうですか? 華やかに聞こえました(笑)。

 以前は私も、もっとこう、インテリジェンスなイメージを持っていたんですよ。あらゆるフレームワークを駆使して、道筋を華麗に導き出す! みたいな(笑)。でも実際は、そんなフレームワークなんて役に立たないことの方が多いし、現実問題できることも限られています。経営陣が望むこと、事業部の声、理想と現実の調整をしていくことも多いです。

 それでも、誰かがやらなければ前には進んでいかないので、それも重要な仕事です。

── 具体的な「やりがい」の話も気になりますが、その前に一旦、曲村さんのキャリアについてうかがっておこうと思います。

ちゃんと人の幸せに貢献したいという想い

── 曲村さんは、「経営企画」はピクスタが初めてですよね? どういう経緯で転職入社したんですか?

 未経験ではありますが、これまでの経験やスキルは活かせそうだと思いました。
 前職の最終職歴は、不動産ファンドのアセットマネジメントで、僕の仕事は、ファンドが持っているオフィスや商業施設の価値を向上させ、投資家に利益還元することでした。いかに価値を上げるかの戦略立案(例:テナント賃料の値上げ戦略策定、商業施設のリニューアル、ファンドの借入・配当方針などの戦略策定)や予算作成、実行のマネジメントは行ってきていたので、考え方は似ています。

 前職には6年勤めていましたし、将来的には起業した友人と一緒に働けたらと思っていたので、それに役立つスキルを身につける意味も兼ねて転職活動をし始めた時に、前職で同僚だった伊藤さん(現・執行役員 兼 PIXTA事業本部長)に声をかけられたのが、ピクスタ入社のきっかけです。

── 伊藤さんからは、最初から「経営企画部」への誘いでしたか?

 そうですね。当時、伊藤さんも経営企画部に所属していたので。話をきいた時は、よくわからないけれど「経営戦略とかカッコイイ!」って単純に思いました(笑)。先程のとおり、なんとなく自分のこれまでの経験やスキルは活かせそうだし、その上で、今まで経験したことがないことができそうだと、ワクワクしました。

 伊藤さんとまた一緒に働けることも魅力的でした。彼とは前職で知り合いましたが、出身大学も同じで、一時期伊藤さん含めた仲の良い4人で毎月旅行に行ったりして、なにかと気が合ったので長い付き合いです。彼は、努力の仕方も半端ないし、本当にバケモノだと思っています(笑)。そんな彼とまた一緒に働けるなら刺激的だと思いました。

── 伊藤さんがいたことが入社の決め手?

 それも一因ですが、やはり理念や事業にきちんと共感できたこと、人に役立つイメージを持てたことが大きいです。予算や戦略の策定は企業・各事業、そして働くメンバーにも大きく影響する仕事です。動かす金額の桁も大きいですし、影響力がある分、プレッシャーがかかります。ちゃんと共感できる企業・事業じゃないと、頑張りきれません。

 僕も、もともとアニメや漫画も好きですし、ピクスタは広く「クリエイティブな才能をつなぐ」ことを目指していますから、プレッシャーがあっても、やりきっていけば、きっと事業も、企業も大きくなって、それだけ幸せにできる人を増やせる。ちゃんと人の役に立てると思えたことが、最終的な決め手になりました。

── 実際入社してみていかがですか?

 思っていたよりも地味な業務が多いですが、やりがいは感じます。ただ、どうしても中長期のことなので、短期で結果がでるものがあまりありません。そういう意味では、成果に紐づく達成感をきちんと感じられるようになるのは、もう少し先なりそうです。

 日々の中では、経営企画は経営陣の道標であり、彼らのサポートすることが仕事なので、経営陣から感謝されると、やっぱり嬉しいです。まぁ、表立って感謝してくれませんけれど(笑)。

── もっと感謝を言葉と行動で示してもらえると良いですね(笑)。

 いやいや、そうは言っても、自分自身もまだまだだなと思うので、冗談ですよ(笑)。

誰もやらないけれど、誰かがやらねばならない事にこそ意義がある

── 中長期スパンでの仕事で成果がみえるまでには年単位。それだけ大きなことをしているということでもありますが、成果が見えない中で、どのようにモチベーションコントロールされているんですか?

 ある程度は自己満足です。ピクスタの中長期に影響する仕事をするいうことは、メンバーみんなの指針や行動に長期かつ広範囲に影響するものですから、プレッシャーと同じくらい誇らしい気持ちはあります。

 携わった仕事によって数年後、「あの時経営企画でやったこれが効いてきてるよね、大きな変化のタイミングだったよね」となっていれば嬉しいですね。

 逆に、他の企業の会社崩壊の記事なのを読んだりして、「あの時にやった、あれが致命的だった」という逆のパターンを想像して不安になる時もありますが、人間や組織は何事もトライして学ぶものだ!ピクスタはそんなことで崩壊するほどヤワじゃない!いつでも立ち直れる!と割り切るしかないですね(笑)。

 全社目線で見た時に「緊急度は低いけれど、とても重要なこと」を担うことも多いです。そういうものは、往々にして「いつかやらなければ」と思いつつ、置き去りにされがちです。誰かがやらなければならいことを、自分がやっていると思うと、それもモチベーションになります。

── 素敵ですね。今後、ピクスタ経営企画部 事業企画グループリーダーとして、思い描いていることを教えてください。

 やりたいことはたくさんあります。全社戦略は一定できてきたので、特に事業戦略に力をいれたいと思っています。ひとつは「各事業部のよろず相談所」になって、事業を発展させるための企画から実行をサポートしつつ、そのようなことをできる人材を、経営企画部から各事業部に送り込めるようになれたらと思っています。併せて、新規事業を考えて立ち上げるメンバーも輩出したいですね。

 あと今は相談ベースで対応しているM&Aにも、積極的に挑戦してみたいですし、やりたいことは多すぎるほどあるので、チームでこれらを取り組み、解決していけたらと思っています。

── そのためには、経営企画部メンバーを増やしていかないとなりませんね。

 そうですね。ただ、必ずしも正社員としてじゃなくてもいいんじゃないかなと思うんです。副業の人と協業する形も、可能性としてはありだなと、柔軟に考えています。ピクスタは、リモートワーク主体の働き方になりましたし、住んでいる場所も問いませんし、やる気と実力があれば、どなたでも歓迎したいです。

── 曲村さんは、どんな人と一緒に、思い描く「経営企画部としてやりたいこと」を一緒に成し遂げていきたいですか?

 業務は多岐にわたるし、幅広く、様々な「未知」と出会うことも多いです。それでも、戦略を立てて実行していかなければならないので、第一に「自ら課題を発見し、解決していく」力のある人が望ましいです。そして未知のことにも、自ら学び果敢に挑戦していくバイタリティや好奇心、チャレンジ精神がある人なら、向いていると思います。

 経営陣の近くで、同じ目線で企業と事業の成長を考えられることにワクワクしたり、事業を立ち上げたいと思っている人なら、今のピクスタは最適な環境だと思います。そういう意欲のある人と一緒に、僕らが今描いている未来を、実現していきたいです。

── ありがとうございました!

 

(インタビュー:経営企画部 広報グループリーダー 小林 順子、人事総務部 鈴木 瑞穂 執筆・撮影:人事総務部 鈴木 瑞穂)

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