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CFOの私がピクスタにJOINした理由

 CFOとして、そしてコーポレート本部長としてピクスタのバックオフィスを支える恩田がピクスタに入社したのは2011年8月のこと。

 しかし、恩田がピクスタの代表取締役 古俣と初めて出会ったのはその11年も前のことでした。

 現在のピクスタを支えてきた取締役のひとりである恩田に、ピクスタに入社した経緯と当時感じた魅力、そして今感じていることを語ってもらいました。

恩田 茂穂(Shigeo Onda)
ピクスタ株式会社 取締役 兼コーポレート本部長

1972年4月生まれ。 横浜国立大学大学院卒業後に国際証券株式会社(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)を経て、2000年に株式会社ガイアックスに入社。2004年、中央青山監査法人、2007年、新日本監査法人に入所し、会計監査、会計アドバイザリー業務等に従事。2011年、ピクスタ株式会社に入社、2015年3月取締役に就任。現在、コーポレート本部長も兼任し、バックオフィスを統括している。

ピクスタとの出会いは偶然入ったコンビニで

 ピクスタとの出会いは、渋谷のコンビニでした(笑)。

 8年ぶりに偶然、代表の古俣と再会したんです。

 古俣とは前職のベンチャー企業で一緒に働いていた時期があって、当時から古俣は「将来事業家になりたい」と言っていたんです。だから、再会して「ピクスタを立ち上げた」と聞いた時は「ほんとに会社作ったんだ!」と驚きました。

 コンビニでの再会をきっかけに、古俣から時々、経理や会計など、コーポレートサイドの相談をされるようになりました。

 時々オフィスを訪ねるようになって、古俣の相談相手をしていたわけですが、行く度にピクスタで働く人たちが本当に楽しそうで、「みんな、いい顔で仕事をしているなあ」というのがピクスタの第一印象でした。

8年前の冗談が現実になった日

 私はというと、実家がパンや和菓子つくる事業をしていたからか、大学進学時の学部を考える頃から企業経営に興味をもち、大学院もコーポレートファイナンスを専攻していました。その流れで、企業活動を調査する証券アナリストの業務に興味を持ち、新卒で証券会社に入社しました。

 間もなくITブームが訪れ、渋谷がビットバレーと呼ばれるワクワクするような時代が訪れました。物理的な距離にかかわらず、人がつながっていくインターネットに新たな時代の可能性を感じて、証券会社を退職してITベンチャー企業・ガイアックス社の管理部門に身を投じることにしました。

 ここで出会ったのが、当時、まだ大学4年生でインターンとして来ていた古俣でした。

 若いくせに飄々としてはいましたが、誰に対しても裏表のない言動でフラットな人物でした。でも、起業したいと言うわりにはガツガツした感じでもなく、私も彼の「起業したい」という言葉を真に受けなかったんですね。「じゃあ、起業したら雇ってよ(笑)」なんて、笑っていたぐらいです。

 古俣が在籍1年足らずで「起業したい気持ちを抑え切れないから」と職を辞していった時も、まさか本当に起業するとは、露程も思っていませんでした。

 一方、私もその後、上場準備などの実務を行う上で力不足を感じることも多く、専門性を身に着けようと公認会計士の資格をとり、ガイアックス社を辞して、監査法人に入りました。

 監査法人を選択したのは、監査を通して、さまざまな企業の経営の実態を見れることに魅力を感じたからです。金融系、コンテンツ系そしてIT系と、いろいろな企業の監査を経験しましたが、IT企業の経営実態を見れたことは大きな収穫でした。経営の意思決定のスピード感が全く違う。数値管理手法も含めて、刺激的でした。

 でも、監査法人は企業にとっては外部の人間です。様々な企業の状況を見られるのは、驚きや発見があって面白いですが、関わりは所詮、部外者です。

 内部に入って自ら企業運営に関わりたいという想いは日増しに膨らんでいきました。

「それなら、良かったらピクスタに来ませんか?」

 と古俣に誘われたのはそんな時でした。

 渋谷のコンビニで偶然の出会いを果たし、古俣の相談に乗るようになってから約3年後のことでした。

代表取締役社長の古俣(左)と談笑する恩田(右)

ピクスタに決めた3つの理由

 当時はピクスタも、本格的に上場準備を始ようとしているときでした。

 他の企業への転職も視野に検討しましたが、やはり「一緒に働くなら、ピクスタがいい」と思えたことが最大の決め手でした。

 そう思えた要素は大きくわけて3つあります。

 ひとつは、ビジネスモデルの成長性と将来性です。 「コンテンツのプラットフォーム」は当時まだ珍しく、情報がデジタル化される時代において必ず需要は拡大していくと確信が持てました。

 もうひとつは、ピクスタのフラットな組織文化とその競争優位性です。

 オフィスにいくたびに、古俣や役員、メンバーもみんなフラットに議論していて、それぞれが裁量を持って働いている様子を目にしてきました。

 監査として数々の企業をみてきましたが、「誰もが裁量を持って議論できるフラットな組織文化」を掲げる企業は多くても、本当に言葉通り実現できている企業はあまり多くはありません。

 目まぐるしく変化していく現代において、決して容易くない「誰もが裁量を持ってフラットに議論できる組織文化」を作れていることは、真似のできない競争力になるはずです。

 そして、最後が古俣の存在です。

 私と話すときも、メンバーと話す時も、そして社外の人と話をする時も、裏表が一切ない。根底にある想い、実現したいこと、発言が一貫しています。まっすぐ信頼できる相手と、将来性あるビジネスモデルを、魅力的な人たちがいるフラットな環境で、共に成長していけるなら、こんなに面白いことはありません。

 冷静ぶって他の企業も視野に入れて検討はしていても、実際にはそう悩みもせず、ピクスタにジョインすることに決めました。

尽きない魅力と期待がここにある

 デジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA」から事業を始めたピクスタは、まだまだ、成長の途上です。

 今は、次の成長の柱を育ているさなか。家族向けの出張撮影プラットフォーム「fotowa」や、SNSマーケティングに特化した「Snapmart」。どの事業も、これまで大きな競合がいなかった市場に打って出るものです。市場のシェアを奪い取るというよりも、新たな市場を作り出していくものです。その分、先の見通しは立てづらいですが、成長期待を持てます。

 そして、私がピクスタにジョインした時に感じた「誰もが裁量を持ってフラットに議論できる組織文化」は、組織規模が拡大した今でも変わることがありません。だからこそ、現場の判断を意思決定に反映しやすい。誰よりもユーザーに近いのは、現場のメンバーです。現在進行系でユーザーの変化を感じ取れる現場のメンバーの意見を尊重できるフラットな組織文化は、あの時感じた時のまま、一見、目には見えない強い競争力として、新規事業に活きています。

 成長していくうえでは、スムーズな決済サービスや法的検討、海外取引、採用など、コーポレートサイドですべきことはたくさんあります。

 現場のメンバーがやりたいことができるように、そしてピクスタが望むとおりに挑戦していけるように、これからもコーポレートサイドから事業の成長の支えていきたいと思っています。

 

(執筆:取締役兼コーポレート本部長 恩田茂穂/編集:経営企画部 広報グループリーダー 小林順子/写真:戦略人事部 採用担当 鈴木瑞穂)

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