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ピクスタの経営者として1番大切にしていること

 企業のカラーは経営者によって決まると言っても過言ではありません。経営者がどんな想いで何を大事にしているのかによって、社風も働き方も変わってきます。

 では、ピクスタの経営者である古俣は、何を最も大事にして、企業を運営しているのか。古俣に「ピクスタ経営者として1番大事にしていること」をテーマに寄稿してもらいました。

古俣 大介 (Daisuke Komata)
ピクスタ株式会社 代表取締役社長

1976年9月生まれ。 多摩大学在学中に、コーヒー豆のEC販売、女性向け古着販売を開始。その後大学4年次に株式会社ガイアックスにインターン入社。正社員入社後、営業マネージャーとして2つの新規事業部を立ち上げた後、2000年9月に子会社の立ち上げに参画、取締役に就任。 2002年1月有限会社万来を設立し、飲食店舗向け販促デザイン事業を開始。2003年3月に撤退し、美容健康グッズのEC事業を開始。2005年8月にオンボード(現 ピクスタ株式会社)を設立。2013年11月にPIXTA ASIA PTE.LTD.Director就任、2016年5月にPIXTA VIETNAM CO.,LTD.会長就任、同年12月にPIXTA(THAILAND)Co.,LTD.Director就任、2017年3月にTopic Images Inc.理事就任。

1番大切なことはシンプルだった

 ピクスタの経営者として1番大切にしていることはなにか?

 そう聞かれたら、僕は迷いなく「それは理念である」と答えます。なぜならこの会社は、理念を実現するために設立したのであり、理念こそが存在意義だからです。

 会社の理念である「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という言葉は、実は創業時には明文化されていませんでした。同様の想いは持っていたものの、当時はまだ事業として形になっておらず、ゆえに自信も確信も持てず、今にも消えてしまいそうな小さなものでしかありませんでした。

 それからPIXTAという1つの事業が形になり、埋もれた才能をつなぎ、ポジティブな感動を生み出している実感とともに、小さな想いが徐々に大きな確信に変わっていきました。そこではじめて堂々と理念を明文化することができ、それがピクスタの旗印となっています。

 これからも僕らは、儲かりそうという理由ではなく、理念を体現するような事業展開をしていくつもりです。

経営者として同じぐらい重要なこと

 ところで、さらに一歩引いて経営というものを考えてみると、当社にとっての理念と同じぐらい大事なことがあります。それは「成長し続けること」です。

 企業というものは、法人というだけあって、法律上の人ともいえる存在です。そして企業は人の集合体であり、人と同様に論理と感情も持ち合わせているといえます。

 僕は、人が日々充実感を感じながら幸せに生きるためには、希望が必要だと思っています。希望というのは、昨日より今日、今日より明日がより良くなっていくと信じられることではないかと思います。

「成長し続けること」が大事な理由

 そして企業にとっては、成長し続けることが、希望を持ち続けられるただ1つの要因ではないかと思っています。

 成長を続けることで組織が拡大し、毎月のように新たなメンバーを迎え、やれることが増える。結果として事業が成長し、当社のユーザーであるクリエイターさんの活躍の機会や報酬を増やしていくことが可能になるのです。そしてそれが理念の実現にもつながっていきます。

 また事業が広がっていくことで、メンバーに成長の機会を提供でき、さらに業績も上がり給与水準も上げていくことができます。

 さらに増えた利益を元手に、新たな事業の立ち上げや、海外にも展開できるようになります。 やはり何かしらの理想を持ち、その理想に向かって努力し、少しずつ近づいている実感こそが、最も希望にあふれた状態なのだと思います。

 これが成長が止まり、縮小均衡でしかない状況になってしまうと、希望ではなく絶望が広がっていきます。そして社内に停滞感が広がり、退職者が増え、さらに事業が縮小するという悪循環に陥ってしまいます。考えただけでもおそろしいですね。

最後に

 そのため経営者の最も重要な役割の1つは、希望にあふれた状態を保ちつづけるために、日々考え抜き、創意工夫を怠らず、あらゆる手を尽くして企業を成長させ続けることだと僕は思っています。

 最後に、僕が昔から好きな言葉を紹介します。サムエル・ウルマンというアメリカの詩人が書いた「青春の詩」という詩の中の一節です。

「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき、はじめて老いる。」

 企業にとっても、同じです。

 ピクスタの経営者として、これからも、理念のもと理想に向かって企業を成長させ続けていきたいと思います。

 

(執筆:代表取締役社長 古俣大介/編集:広報グループ 小林 順子/撮影:fotowaフォトグラファー はやしなおゆき氏


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