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20代若手社員に聞いた! 最近学びになったおすすめ本3選

 昨今、スキルアップのための「学び直し」や、新たな分野や職務にて新しいスキルを習得する「リスキリング」が注目されています。中堅層の社員だけでなく、20〜30代の若手社員でも関心が高まっているのだとか。特に、20代後半は、今の仕事にやりがいを感じつつも、仕事をする目的やモチベーションについて、今一度考え直したいと感じている人も多いのではないでしょうか?

 スキルを磨いたり、自分と向き合い仕事の価値について考えたりするための手段はいくつもありますが、一番手軽に実践できるのは「本を読む」こと! そこで今回は、ピクスタの若手社員に聞いた「最近学びになったおすすめ本」を紹介します。


仕事(顧客) が何を自分に期待しているのか? 初心に返った1冊 

 社会に出て数年経ち、仕事にも慣れてきた頃。初心を忘れず、新鮮な気持ちで業務に取り組むには、昔読んだ本を再読するのもいいかもしれません。2020年に学生インターンとしてピクスタ株式会社に入社し、大学院卒業後は新卒社員として採用された、社長室所属の板倉 和輝のおすすめはこちら。

『夜と霧』(みすず書房)

ヴィクトール・E.フランクル (著)、池田 香代子 (訳)

 部屋の掃除中に本棚で偶然見つけ、久しぶりに読みました。学生時代から好きな本ですが、社会人になってから読むと新たな気づきがありました。
 精神科医である筆者が強制収容所での体験を綴った有名な書ですが、その中の一節で「わたしたちが生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちから何を期待しているかが問題なのだ」という文章があります。これは収容所で残りの人生の意味のなさに絶望するのではなく、自分で人生の意味を生み出すべきだという筆者の主張だと僕は解釈しています。
 これを仕事に置き換えると「わたしたちが仕事(顧客)から何を期待するかではなく、仕事 (顧客) がわたしたちから何を期待しているか」という問いになります。私たちはついつい「この仕事をすると何になるのか」とか「顧客にこうなって欲しい」と悩んでしまいがちですが、本来は「仕事 (顧客) が何を自分に期待しているのか?そのために自分に何が出来るのか?」を考えるべきだという初心に戻れた一冊でした。

新たな挑戦で感じた悩み スキルアップの手助けになった本

 新しい職務に就くと、これまで求められていたスキルとは別のスキルが必要になることがあります。サーバーサイドエンジニアからピクスタにマーケターとして転職後、記事作成という業務にあたって苦労したというマーケティング部SEOグループの有村 枝里子は、この本で新たなスキルを学んだそうです!

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(星海社新書)

古賀 史健(著)

 転職後、これまで担当したことがなかったコンテンツ作成の業務を任され、記事作成をする際に言語化の難しさに悩んでいました。なぜ、文章にするのが難しいのか、どうすれば言語化がうまくできるのか。そんな時に上司にお勧めしていただいた本です。
 「うまく文章にできない」「何を書けばいいのか整理できない」という言語化できない原因は、その物事に対して自分の理解が浅いため。書くことで考え(理解を深め)、自分の「解」を見つける。これを繰り返すことで、「書く技術」が身につき、加えて「考える技術」も備えることができる。では、書く技術とはどうやって身につけていくのか? 本編は4つ章に構成されており、どの章から読み始めても面白く勉強になります。言語化が上手くできなくて悩んでいる方にぜひお勧めしたいです!

人生や仕事で大切にしたいことは何か? 自分の指針を見つけた本

 社会人1年目は、どんな風に仕事に向き合うのか、これからの社会人人生をどう過ごしていくのか悩みますよね。約半年のインターンを経験した後、2023年4月からfotowa事業部の事業企画として新卒入社した大野真輝は、こんな本を読んだそうです。

『愛するということ』(紀伊國屋書店)

エーリッヒ・フロム (著)、鈴木 晶 (翻訳)

 この本から、仕事や人生において重要なことは「愛」や「与えること」だと学びました。
 本書には「愛」とは何か、またその重要性について書かれています。そして、「愛する」という「技術」の身につけ方が詳細に記載されています。なぜ、愛が重要なのか。それは、人間の欲求に関係しています。筆者は、孤立を克服し、孤独から抜け出したいという欲求が、人間の最も強い欲求だと言います。その欲求を叶える唯一の完全な答えが「愛」だと。「愛」の対象は、恋人に限らず、自分が接するあらゆる人間を含みます。本書では、愛することとは「与えること」と定義されています。
 仕事含め、多くの日常活動において人と人との関わりが必要不可欠な中、「愛するという技術」は、表面的に上手く繕うための対人スキルよりもずっと大切なものだと感じました。今後、本当の意味で「人を愛せる人間」になれるよう、この本に叱咤激励されながら、努力していきたいと思います。誰にでも当てはまるけれどほとんどの人が実践できていない。といった内容が書かれているので、ぜひご一読ください。 

まとめ

 半世紀を超えるロングセラーの名著から、ビジネスで役立つ実用本、世界的ベストセラーなど……。ピクスタの若手社員3名がおすすめした本は、三者三様。それぞれが、今の自分に必要な本を読んでいました。忙しい日々の中で、時間を作るのは大変かもしれませんが、皆さんもたまには息抜きがてら本を読んでみませんか? 自分と向き合ったり、スキルアップの第一歩につながったりするかもしれませんよ♪

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(執筆:コーポレート本部 広報グループ 西 由良)

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