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【社員インタビュー】コマタアワード「ユーザー価値向上賞」受賞したCA担当を直撃

 ピクスタで3ヶ月に一度行われている、社内表彰制度「コマタアワード」。
 チャレンジ賞、縁の下の力持ち賞、ユーザー価値向上賞、よりよい組織文化づくり賞の4部門の中で、2018年1Qの「ユーザー価値向上賞」を受賞したコンテンツ部 CAG イラスト担当の鈴木に、いざ、受賞インタビュー!

鈴木 竜一(Ryuichi Suzuki)
ピクスタ株式会社 コンテンツ本部 CAG イラスト担当

2014年2月にピクスタに入社。3年間のPIXTA素材のクオリティ管理経験を積み、2017年からコンテンツ部クリエイティブアドバイザーグループ(CAG)へと異動。新たにイラスト担当として「イラストコンテンツの強化」に注力すべく、イラストクリエイターとのコミュニケーションを図りながら、制作の情報発信やイベント開催に務め、試行錯誤しながら支援活動を行っている。

常に考えるのは「いかにクリエイターさんたちの役に立てるか」

 ――2018年1Q(1月〜3月)のコマタアワード「ユーザー価値向上賞」受賞おめでとうございます。まずは、コマタコメントを紹介しますね。

コマタコメント: PIXTAコンテンツにおいて、強化していきたいイラスト分野に対し、地道にオンラインでクリエイターコミュニティを広げつつ、オフラインでは自主的にセミナーも開催し、イラストクリエイター&コンテンツ増加に貢献してくれています。 また、PIXTAクリエイターアワードでは、企画から、安定的な運営を行ってくれました。 今後もマルチな動きを期待しています!

 ――ということで、まず受賞の感想をお願いします!

 受賞できるとは、全く想像していなかったので驚きました。他にも貢献している人がたくさんいる中で選んでいただいたのは、今後への期待も込められていると思うので、PIXTA、クリエイター、購入者にとって「価値がある何か」を提供しなければならないなと思いました。

 特にCAGというポジションでは、いかにクリエイターの役に立てるかが重要だと思っています。

コマタアワードの様子。代表 古俣から賞状と賞金が授与されました。

「何を制作したらいいのかわからない」悩みを解決したい

 ――CAGは、PIXTAに素材を投稿してくださるクリエイターの方々の支援を通じてPIXTA素材の質・量共に高めていく重要な役割を担っている部署で、鈴木さんは「イラスト部門担当」として、今回、様々な新しい取り組みをスタートされました。いくつかありますが、まずはオンラインでクリエイターコミュニティを広げていった取り組みを教えていただけますか?

 もともと課題としてイラストクリエイターの皆さんへの情報発信不足がありました。

 去年の夏頃にクリエイターさんにヒアリングしてみたところ、みなさん「どんなイラスト素材を制作したらいいのかわからない」と悩んでいらっしゃったんです。  

 何を描いたらいいのか分からない状態では素材制作へのモチベーションも上がりづらく、PIXTAにとっても素材のバリエーションが広がっていきませんし、結果的に購入者さんたちの選択の自由を狭めることになります。

 クリエイターさんたちが制作のヒントになるような情報を必要としていることがわかったので、情報発信の一環として、イラストクリエイター向けの専用SNSアカウントをつくって運用しはじめました。

 Facebookグループは、2017年6月に前任のイラスト担当が立ち上げたものがあったので、それを引き継いだ形でしたが、2018年からTwitterアカウントも立ち上げて運用しはじめました。

 ――Twitterもはじめようと思った理由は?

 クリエイターさんたちが「Facebookはあまりやらない」っておっしゃったので(笑)。イラストクリエイターの方々は、写真クリエイターの方々とは層が異なっていて、Twitterの方が馴染みが深いことがわかったんです。

 イラストクリエイターさんたちが、情報収集も発信もTwitterで行っているのなら、クリエイターさんたちに合わせて、PIXTAもTwitterの方が悩んでいるクリエイターさんたちにきちんと情報を届けられて、クリエイターさんも活発に活動してもらえるんじゃないかと考えました。

 ――はじめてみて、手応えはいかがですか?

 発信した情報を元に、クリエイターさんが制作してくださる事が増えました。特に、時事ネタはすぐに制作していただける事もあり、メルマガよりリアクションスピードが早いですね。

 一方、僕は、定期的な情報発信のためのネタ集めに苦労しています(苦笑)。現状は、まだまだ一方的な発信に近いので、今後はSNS上でも双方向コミュニケーションできるような場の形成ができればと思っています。

Twitterチェックも日課に。コミュニケーションもCAの大事なお仕事です

リアルイベントでの交流が「つながり」を生む

 ――オンラインだけでなく、「イラストクリエイターMeetup」など、オフラインでのコミュニケーション機会を自主的につくっていったことも受賞ポイントでした。

 これも、クリエイターさんのヒアリングをした際に、オンラインだけでは見えにくい制作の苦労があることを知ったのがきっかけで開催しました。

 イラストといっても、みなさんの制作スタイルや得意分野も様々です。だから大規模なセミナーではなく、少人数で、参加者ひとりひとりの問題に向き合える場をつくりたかったんですよね。それがまた、情報発信にも活かしていけるのではないかと思って。

 イラストクリエイターさんに限らず、ストックに取り組むクリエイターさんたちは、ひとりで黙々と制作できる分、孤独感も募りがちなので、イラストクリエイター同士が直接会って語らえる場があると、お互いに共感したり刺激を受け合えるのではないかとも考えました。

 ――見学させてもらったことがありますが、5人〜8人ぐらいの会で、参加されたクリエイターさんたちの和やかなお悩み相談会みたいなアットホームな雰囲気が印象的でした。開催してみて、いかがでしたか?

 具体的なニーズが聞けたのは大きな収穫でした。想定していなかったような質問も多く、クリエイター歴や制作スタイルによって感じている障害は様々で、PIXTAに何を求めているのかを知る事ができてとても有意義でした。

 一度お会いしたクリエイターさんはその後もイベントに参加してくださったり、SNSでストックイラストについて発信してくださったり積極的に活動していただける傾向があるので、クリエイターさんとの「つながり」が深まったように感じています。

 ――小規模とはいえイベント開催となると苦労も多そうですが、オフラインでのコミュニケーションの展望を教えてください。

 開催すること自体は、それほど苦労に感じてはいません。ただ、やはりわざわざ足を運んでいただくことを思うと、満足感ある内容を提供できているかは常に気にしています。あとは、当日、本当に来ていただけるのか開始時間まで心配になることぐらいでしょうか(笑)。

 今後は、東京以外での開催希望もいただいているので、各地方で頑張ってくださっているクリエイターさんたちにお会いしたいと思っています。

僕たちが預かっているのは、クリエイターさんが時間と労力をかけて制作した大切な作品だということ

 ――イベントといえば、毎年1月末開催の「PIXTAクリエイターアワード」も、企画から運営まで担っていましたね。こちらは、写真・イラスト・動画全部門のクリエイターさんを対象とした年に一度の授賞式で、規模も大きなイベントですが、どんなことを意識して開催されましたか?

 「PIXTAクリエイターアワード」は、イラストクリエイターのMeetupのように課題があって開催したというよりも、クリエイターの皆さんに日頃の感謝の意をお伝えするひとつの機会として、1年を振り返り、特に活躍してくださったクリエイターさんを表彰することを主眼としたイベントです。

 なので、特別なことはありませんが、毎年、クリエイターさんたちが「来てよかった」と思えるイベントにしたいと思って取り組んでいます。

 クリエイターさんと直接コミュニケーションをとれる機会は、嬉しいご意見も、厳しいご意見も含めて様々な気づきがあります。

 今後は、もっと色々なタイプのクリエイターさんが集まって楽しめるようなイベントにしていきたいと考えています。

 ――言葉の端々にクリエイターさんへの親身な感情が伝わってきます。鈴木さんにとって、クリエイターさんとはどういう存在でしょうか?

 まだまだ信頼を得ようとしている段階ですが、「良い仕事仲間」のように思っていただけたらいいなと思っています。

 僕たちが預かっているのは、クリエイターさんが時間やお金をかけて制作した大切な作品です。だから僕は、作品を生み出してくれるクリエイターさんたちの役に立てるように、ということを強く意識しています。

 市場の流れ的にも、今後、ますますビジュアルニーズは高まっていくので、より幅広い層のクリエイターさんにPIXTAで活躍してもらえるような環境を作っていきたいと思っています。

 

(編集:経営企画部広報担当 小林順子 / 撮影:コンテンツ部CPG 矢島聖也 )